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南紀白浜・串本・すさみから伊勢志摩まで
紀伊半島ダイビングガイド

紀伊半島ダイビングガイド 9エリア19ダイビングスポット紹介!紀伊半島ダイビングスポット総まとめ

本州から大きく突き出た日本最大の半島・紀伊半島は、黒潮の恵みをドンと受けとめ、陸では温暖な気候に自然、海では熱帯と温帯両方の海の特徴を併せ持つ豊かさが楽しめる。南紀白浜に空港があり観光地も多いので、飛行機を使って関東から行くことも可能だ。

~紀伊半島ダイビングエリアMAP~

紀伊半島ダイビングエリアMAP

甲賀こうか

真珠の養殖や海女さんがいる海でも有名な伊勢志摩のダイビングエリア。近くに伊勢神宮や鳥羽水族館など観光スポットも多く、名古屋から車で2時間弱という近さなので、日帰りダイバーも多い。ダイビングはビーチスポットとボートスポットとどちらもあり。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

ヒョウシロ

●最大水深:20m ●流れ:ほとんどない ●ボート
イサキやタカベの群れなど、魚群やそれを狙う回遊魚などが楽しめる甲賀を代表するスポット。いくつもの根が連なり、地形が楽しめるだけでなく、大型のクエやマダイ、ハタなどの姿も。時にハンマーヘッドシャークも現れる。

中磯沖

●最大水深:23m ●流れ:時に強い ●ボート
ダイナミックなドロップオフにソフトコーラル類がつき、色鮮やか。多くのマクロ生物が見られるだけでなく、トビエイやドチザメ、回遊魚などの大物も期待できる人気スポット。

南勢なんせい

紀伊半島の三重県側、真珠の養殖などで知られる伊勢志摩エリアにある。入り組んだ海岸線を持つ五ケ所湾にスポットがあり、その地形のおかげで天候にあまり左右されず、穏やかで養分豊富な海には多くの生物が! 一年中どこかで潜ることができるのもうれしい。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

ソフトコーラルガーデン

●最大水深:25m ●流れ:ほとんどない ●ボート
その名のとおり、根についた色とりどりのソフトコーラルのお花畑がきれいなスポット。そこにはタツノオトシゴやカエルアンコウといった小さな生物から、クエやコブダイ、回遊魚といった大物まで多くの生物が見られる。

シャークシティ

●最大水深:17m ●流れ:ほとんどない ●ボート
名前のとおりサメが狙えるスポット。夏から秋にかけてはハンマーヘッドシャークが見られることもあるし、岩の下にはドチザメがいることも多い。冬から春にかけてはダンゴウオやスナビクニンなどの姿も。

尾鷲おわせ

三重県の南部、熊野古道にもつながる大自然に囲まれた地。全国有数の多雨地帯でもあり、海もまたその恩恵を受け、魚種豊富で魚影の濃さは紀伊半島でもトップクラス。入り組んだ海岸線の尾鷲湾内にダイビングスポットが点在、ボートダイビングが主流だ。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

長瀬

●最大水深:30m ●流れ:ほとんどない ●ボート
尾鷲湾の中央に浮かぶ佐波留島の南にあるスポットで、男性的な断崖の地形が印象的。そこにはウミウチワやウミトサカなどがびっしりとつき、カクレエビやウミウシなどマクロ系の生物たちがいっぱい。ネンブツダイやスズメダイの群れなど魚影も濃く多くの魚が行き交う。

古座こざ

串本の東に位置する古座は黒潮の恵みと古座川からの清流の恵みとを受け、豊かな海を堪能できる。外洋ではときにハンマーヘッドシャークまで登場し大型回遊魚がやってくるし、魚影の濃さは紀伊半島でも屈指。清流・古座川で潜ることもでき、オオサンショウウオとの出会いも可能!

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

上瀬

●最大水深:30m ●流れ:時に強い ●ボート
外洋にある2つの巨大な海底山脈を潜る。流れが速いこともあるので中級以上向け。カンパチなどの回遊魚やイサキ、タカサゴの群れなど魚影が濃く、ときにハンマーヘッドシャークやトビエイなどが現れることも。

古座川

●最大水深:5m ●流れ:あり ●ビーチ
清流・古座川で潜ることもでき、アユや特別天然記念物のオオサンショウウオなど、淡水の珍しい生物にも遭遇できる貴重なダイビングが可能。海以上に季節による変化が体感でき、汽水域や上流など潜る場所によってもだいぶ印象は変わる。

紀伊大島きいおおしま

本州最南端・串本と橋でつながっている周囲28kmの小さな島。その島の海岸線は断崖絶壁が続き、水中にも同じように断崖が続く。島の南西に位置する須江周辺をはじめ、島の周囲には数多くのダイビングスポットが点在。湾内では流れは比較的穏やかだ。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

クジロ通り抜け

●最大水深:15m ●流れ:ほとんどない ●ボート

こんな絶景が楽しめる

こんな絶景が楽しめる

全長10mほどのケーブを通っていくと、水面に浮上できる空間にたどり着く。そこから水中に差し込む光が幻想的。水深も12m~5mほどと浅く、流れもほとんどないので、初心者でも楽しめる地形スポットになっている。

クジロ(アオリイカ産卵床)

●最大水深:5m ●流れ:ほとんどない ●ボート

アオリイカは水中写真の被写体としても人気

アオリイカは水中写真の被写体としても人気

ダイバーと釣り人を繋げる企画として始まった「アオリイカ産卵床プロジェクト」で、水中に雑木を設置。アオリイカの産卵を観察できる。初夏から夏にかけて産卵のピークとなり、多くのアオリイカが卵を産みにくる。6~7月にかけては、ハッチアウトを観察できる可能性も大!

オロツの浜

●最大水深:25m ●流れ:ほとんどない ●ボート
2つの大きな根の周囲にはアジやタカベの群れをはじめ、マクロ生物も多く、フィッシュウオッチングには最適。流れもほとんどないので、初心者から楽しめる。

串本くしもと

紀伊半島の南端であると同時に本州の最南端という位置にある串本は、紀伊半島を代表するエース的な存在。黒潮の恵みをめいっぱい受けて、回遊魚からマクロまで、温帯から亜熱帯の生物まで、多種多様な魚種が楽しめるし、内海の穏やかなスポットから回遊魚など大物が狙える外洋のスポットまで多くのスポットがある。ビーチスポットもあるが、ボートダイビングがメイン。アフターダイビングで温泉や観光も楽しみたいエリアだ。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

備前(びぜん)

●最大水深:25m ●流れ:ほとんどない ●ボート

ウミガメが登場することも!

ウミガメが登場することも!

流れはほとんどなく、ビギナーから楽しめる。串本の主?とも噂されるアザハタがすみついている「アザハタの根」のほか、いくつかの根がありマクロ生物が多い。アケボノハゼやネジリンボウなど人気のハゼをはじめエビ、カニ、ウミウシ類と種類豊富。そうかと思えば回遊魚が回ってくることも!

グラスワールド

●最大水深:19m ●流れ:ほとんどない ●ボート

鮮やかなハナゴンべは絶好の被写体

鮮やかなハナゴンべは絶好の被写体

東と西2つのエリアに分かれていて、黄色と黒の“タイガースカラー”、カゴカキダイの群れをはじめ多くの魚群に出会えるし、カラフルなハナゴンべやジョーフィッシュ、ベラ類などマクロ生物の宝庫で水中写真の被写体には困らない。南の島をほうふつとさせる巨大なスリバチカイメンやアナサンゴも。

浅地(あさじ)

●最大水深:30m ●流れ:時に強い ●ボート

海の青さもハナダイたちの艶やかさも最高!

海の青さもハナダイたちの艶やかさも最高!

水深40mほどからそそり立つ根にトンネルと、ダイナミックな地形が魅力。外洋にあり流れが速いことが多いので中級者以上のダイバー向きだが、カンパチやツムブリなどの回遊魚がよく現れるほか、艶やかなソフトコーラルやハナダイの群れもスゴイ!

中黒礁(なかぐるみ)

●最大水深:10m ●流れ:ほとんどない ●ボート

根の上には、キンメモドキの大群がぐっちゃり

根の上には、キンメモドキの大群がぐっちゃり

内湾にあり水深も浅めなので、水中写真派やビギナーにもおすすめ。砂地にいくつかの根が点在しカエルアンコウや、甲殻類など小さな生物が豊富なだけでなく、根の上ではキンメモドキやクロホシイシモチなどその数、密度の濃さがハンパない魚群が圧巻! さらには回遊魚が回ってくることもあり、ワイドもマクロも充実のオールマイティスポット。

串本ダイビングで見られる生き物

すさみ

「すさみブルー」と称される透明度のいい美しい海を抱く自然豊かな地。黒潮にのって回遊魚や時にハンマーヘッドシャークなどの大物、南国系のお魚までさまざまな生き物たちがやってくる。ボートダイビングがメインで、スポットまで10分以内程度のところがほとんど。ビーチスポットには水中からハガキが出せる郵便ポストがある。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

ソンナエ

●最大水深:30m ●流れ:時に強い ●ボート

向こう側が見えないほどのキンメモドキの群れが待っている

向こう側が見えないほどのキンメモドキの群れが待っている

外洋にあって、カンパチやヒラマサなど回遊魚や大物が狙えるスポット。夏から秋にかけての出現率が高い。時にはハンマーヘッドシャークが100尾以上もの大群で現れることも! 根の上はキンギョハナダイなどカラフルな魚群が美しく、洞窟などの地形もすばらしいマルチスポットだ。

オルハエ

●最大水深:25m ●流れ:ほとんどない ●ボート

魚にまみれる体験ができる!?

魚にまみれる体験ができる!?

アーチ状の洞窟やダイナミックな地形が楽しめる。キンメモドキやネンブツダイの群れがこれでもかというほど群れていたり、サザナミヤッコやオオモンカエルアンコウ、秋冬にはウミウシ、深場ではマツカサウオなど多くの生き物たちをウオッチングできる。

すさみダイビング基本情報

すさみダイビングで見られる生き物

南紀白浜なんきしらはま

パンダの飼育で有名な《アドベンチャーワールド》や日本三古湯の1つ白浜温泉、三段壁、千畳敷などの景勝地と見どころいっぱいで、ダイバーだけでなく万人に人気のエリア。名前のとおりの白砂のビーチも美しい。大阪から車で2時間ほどなので日帰りで訪れる人も多い。また南紀白浜空港が近くにあり、羽田からの便もある。体験ダイビングや講習も盛んだが、ファンダイビングはボートが主流で港から15分以内にスポットが数多くある。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

色津(いろづ)

●最大水深:16m ●流れ:ほとんどない ●ボート

光と影の織りなす水中アートの世界

光と影の織りなす水中アートの世界

内湾にあり講習でも使われる穏やかなスポット。白い砂地に根が張り出し、大小3つのアーチや水路が楽しめる。キンメモドキなど小魚の群れのほか、さまざまな種類のウミウシなどマクロ生物も多く、ビギナーから水中写真派まで、みんな満足。

沈船

●最大水深:15m ●流れ:ほとんどない ●ボート

周囲が白砂で明るく、水深も深くないのでビギナーでも楽しめる

周囲が白砂で明るく、水深も深くないのでビギナーでも楽しめる

全長28mの大きな沈船が楽しめる南紀白浜の人気スポット。魚たちの恰好のすみかとなっていて、ウミウシなどマクロ生物の宝庫。さらにクロホシイシモチやキンメモドキ、イサキなどの大群やその群れを追うカンパチやシマアジなどの回遊魚の群れと、魚影の濃さも抜群。

三段壁(さんだんへき)

●最大水深:30m ●流れ:ほとんどない ●ボート

カエルアンコウもよく見られる魚の一つ

カエルアンコウもよく見られる魚の一つ

陸の景観に負けない、豪快な地形が水中にも続く

陸の景観に負けない、豪快な地形が水中にも続く

観光名所の三段壁の沖にあるスポットで、水中もまた絶壁やクレバスなどのダイナミックな地形が楽しめる。レアなウミウシやフリソデエビなどの甲殻類をはじめ、根の上のあたりにはミナミハコフグなど熱帯系のお魚たちが見られ、キビナゴやイサキの大群、回遊魚までと内容盛りだくさんのダイビングがかなう。

南紀白浜ダイビングで見られる生き物

みなべ・田辺たなべ芳養はや

和歌山県の中央に位置するし、南紀白浜よりさらに大阪寄りなので、アクセスもよい。アカウミガメが産卵する海としても知られ、水中では30m以深と深くダイビングの条件もあるが、和歌山県の天然記念物に指定されている鮮やかな蛍光イエローのイソギンチャク「オオカワリギンチャク」が生息する。沿岸に多くのダイビングスポットが点々と20~30ほどもあり、地形、根など環境も豊か。ほとんどがボートダイビングのスポットとなる。

ここは潜りたい! ダイビングスポット紹介

ショウガセ

●最大水深:40m ●流れ:時に強い ●ボート

これがオオカワリギンチャク

これがオオカワリギンチャク

通常は水深150m以深に生息するという「オオカワリギンチャク」の群生が水深40m近くで見られる、世界的にも珍しいスポット(アドバンス以上など条件があるので事前に確認)。最近その数が減っていて保護が叫ばれているが、美しい色と形は幻想的(現在紀州灘ダイビング組合でオオカワリギンチャク保護のためのウオッチングのルールを作成。ぜひルールを守ろう)。かなり深い場所なので潜り方には注意が必要。またダイナミックな地形やハナダイの群れなど魚影の濃さも魅力。

南部出し

●最大水深:15m ●流れ:ほとんどない ●ボート

鮮やかなソフトコーラルが広がり、生き物の豊庫となっている

鮮やかなソフトコーラルが広がり、生き物の豊庫となっている

ソフトコーラルがびっしりついた根にはキンメモドキの群れをはじめ多くの魚がいるし、アーチやトンネルなどの地形も楽しめる。また根の周辺には砂地が広がり、ネジリンボウやヤシャハゼなどハゼ類もたくさんいてフィッシュウオッチング派なら何度潜っても飽きないスポットだ。

みなべ・田辺・芳養ダイビングで見られる生き物