マンタ・サンゴ礁・大型回遊魚からかわいい生きものまで大満足♪
西表島ダイビングガイド
西表島(いりおもてじま)は、日本のほぼ南西端にある沖縄県2番目の大きな島。面積の約9割が原生林で、植物は400種以上、存在する川は40余りと豊かな自然に恵まれ、“東洋のガラパゴス”とも呼ばれるほど。陸の自然は周囲を取り巻く海中にも影響しており、南から流れてくる大暖流・黒潮や亜熱帯の暖かな気候とあいまって、サンゴ礁やマンタ、イソマグロなどの大型回遊魚からトロピカルフィッシュや小さな生きものまで、その数は果てがありません。何日潜っても、何度訪れても、飽きることのない海をダイバーならぜひ体験しましょう!
※2024年6月現在の情報です
西表島のシーズナリティ
初夏から秋は1年で最も海が穏やかになり、周辺離島に足を延ばすチャンス。中でも狙いたいのが、外洋に浮かぶ仲ノ神島(なかのおがんじま。通称オガン)です。オガンの「東の根」、「三の根」、「天馬崎」などのスポットは抜群の大物遭遇率を誇り、イソマグロやバラクーダなどの回遊魚の群れが期待できます。
冬は最高に透明度が良く、じっくりフィッシュウオッチングを楽しむのに最適のシーズン。
春は海の中がにぎやかになってくるシーズンで、春から初夏にかけてはサンゴの産卵や、生物の産卵行動なども観察するチャンスなので要チェックです。
マンタは一年を通して狙うことができ、「ヨナラ水道」ではオールシーズン、「鹿の川・中ノ瀬」では秋から春にかけて見ることができます。
西表島のダイビングスタイル
西表島ではほぼ100%ボートダイブ。流れのあるスポットでは、ドリフトで潜ることもあります。1日2ダイブが基本で、朝出発して午後に戻ってくるパターンが一般的。大型のダイビング専用クルーザーを利用して広範囲を潜っているダイビングサービスも多くあります。リクエストで3本目も可能で、浅場でのフィッシュウオッチングが基本ですが、河口やマングローブが生い茂る川などの汽水域、淡水域で潜らせてくれるダイビングサービスもあります。
西表島でのダイビングはほぼ100%ボートダイビング
西表島のオススメダイビングショップ
沖縄県八重山郡
ダイビングチームうなりざき
TEL:0980-85-6146
大型快適ボートで、西表の海を満喫!
大型のダイビング専用ジェット推進機搭載ボートで、ドリフトも安心!人気のオガンから、島周りのサンゴポイント、マクロポイントなど、バリエーション豊富なダイビングが楽しめます。宿泊は、併設のイルマーレウナリザキで!ホテル、ショップ、器材洗い場全てが揃っているので快適ですよ!
人気ダイビングスポット情報
鹿ノ川・中の瀬
西表島を代表するマンタスポット。島の南に、沖に向かって何本もの張り出しがある大きな根が横たわっており、マンタの恰好のクリーニングステーションになっています。秋~春がベストシーズンで、何尾ものマンタが舞う迫力のシーンが見られることも。サンゴもとてもきれいで、キンメモドキの群れやイソマグロなど、見どころが盛りだくさんです。
秋から春に高確率でマンタを狙えるスポットとして人気。運が良ければ一度に何枚も目の前に!
Movie by Junichi Moriwaki(Dive Team UNARIZAKI)
仲ノ神島・三の根
水深35mほどの海底から巨大な根が立ち上がり、ダイナミックな景観をつくり出しています。潮がかかると、数えきれないほどのカスミアジが目の前を泳ぐダイナミックなシーンが見られることも。ツムブリやバラクーダ、イソマグロが出現することも多く、過去にはジンベエザメが現れたこともある、非常にポテンシャルの高いスポットです。
目の前を泳ぎ過ぎるイソマグロの群れは迫力たっぷり
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
仲ノ神島・東の根
仲ノ神島の東側にあるスポットで、高層ビルのような断崖の根が迫力満点。ときにマスクがずれそうになるほど強烈に流れることもある棚の上で待っていると、ウメイロモドキやタカサゴを蹴散らすようにイソマグロやバラクーダ、ロウニンアジといった大物が登場します。アドレナリンが出まくる1ダイブになること間違いなし!
棚の上で根待ちするスタイル。イソマグロなどの大物が次々に登場します
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
崎山・沖の根
イソマグロやバラクーダの群れが狙えるビッグスポット。中層をドリフトスタイルで潜り、運がよければ群れに巻かれることも。特に春先は大きな群れが見られることが多く、仲ノ神島に行けない時期の大物狙いスポットとしても人気です。リーフの上にはサンゴが群生しており、トロピカルフィッシュも多く見られます。
丸々太ったイソマグロの群れやブラックフィンバラクーダの群れが狙えることも
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
鳩間島
西表島の北に浮かぶ鳩間島は、大きなサンゴ礁に囲まれており、いくつかのスポットに分けて潜ることができます。特にアウトリーフは夏限定なぶん、生物たちも健康で野生的。インナーリーフはサンゴの群生の中に幼魚や稚魚が多く、じっくりと観察することができます。西表島北部エリアでは現在、最もサンゴ礁が美しく、多くのダイビングサービスがサンゴ礁スポットを開拓しています。
鳩間島周辺はとにかくサンゴが美しい。デバスズメダイの大乱舞にもうっとり
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
トカキン曽根
「トカキン」とはイソマグロのこと。上原港からたった5分で、イソマグロの群れが見られることで人気のスポットです。複雑に入り組んだ根の地形も迫力満点で、大興奮のダイビングを楽しめること間違いなし。ブラックフィンバラクーダの大群が見られることもあります。
バラクーダの大群も見事
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
シークレットガーデン
水面下すれすれから視界一面にサンゴの群生が広がる癒し系スポット。西表島の自然の豊かさ、サンゴの美しさを十分に感じることができます。サンゴの周囲に群れるデバスズメダイや、トウアカクマノミ以外のクマノミ5種が見られるなどフィッシュウオッチングを楽しむのもおすすめです。
どのサンゴも生き生きとしており、とてもカラフル
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
Gスポット
西表島西部の舟浮(ふなうき)湾にあるスポットで、浅瀬のサンゴ礁にアカネハナゴイが大乱舞。ナンヨウハギの赤ちゃんが群れていることもあってずっと眺めていられます。ガレ場のある砂地でジョーフィッシュの姿が見られることも。
美しいアカネハナゴイの群れが狙えます
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
T’sエリア
同じく舟浮湾の港の目の前の、汽水域のスポット。以前はウミショウブも見られたものの最近は期待薄。浅瀬のユビエダハマサンゴ群落の周りでマンジュウイシモチやアカメハゼなど人気者がいっぱい。しかも春先には小さな赤ちゃんもよく見られます。
エダサンゴの周りにマンジュウイシモチの赤ちゃん♡ フォト派に人気のスポット
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
美田良浜(みたらはま)
西の白浜港のすぐ北、美田良川が流れ込む浅瀬の汽水域スポットで、浅瀬にカエルアンコウの仲間や珍しい魚や生きものがあちこちに潜んでおり、フォト派はどっぷりハマれること間違いありません。
セダカカワハギの赤ちゃん♪ 海藻に擬態しているつもりなのでしょうが、かわいくてすぐに見つかっちゃいます
Photo by Junichi Moriwaki(Diving Team UNARIZAKI)
ヨナラ水道マンタウェイ
西表島と小浜島の間に横たわるチャネル(水路)でマンタが高確率で見られる「元祖マンタスポット」(近年はクリーニングステーションが別の場所になっています)。海底は、白い砂地に根が続いており、そこを悠然と泳ぐマンタの姿には神々しさすら感じます。ガーデンイールやチョウチョウウオの仲間など、マンタ以外にも豊富な見どころがそろっています。
優雅に舞うマンタの姿に感動
アクセス情報
西表島へは、石垣島の離島桟橋から高速船でアクセス。2つの港がありますが、ダイビングサービスが多く集まる上原港を目指すのが一般的。《安栄観光》と《八重山観光フェリー》がそれぞれ1日10便程度を運航しており、所要時間は約40分。早朝便で石垣島に到着し、うまく乗り継げば、その日のうちに潜ることも可能です。なお、冬場は上原港への航路は欠航が多く、大原港利用となることも多いので注意しましょう(上原港へのシャトルバス有)。
西表島へは、石垣島の離島桟橋からアクセス。上原港までの所要時間は約40分
西表島で潜るならココ!
おすすめダイビングショップ
沖縄県八重山郡
ダイビングチームうなりざき
TEL:0980-85-6146
大型快適ボートで、西表の海を満喫!
大型のダイビング専用ジェット推進機搭載ボートで、ドリフトも安心!人気のオガンから、島周りのサンゴポイント、マクロポイントなど、バリエーション豊富なダイビングが楽しめます。宿泊は、併設のイルマーレウナリザキで!ホテル、ショップ、器材洗い場全てが揃っているので快適ですよ!