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“サイパンはじめてダイバー“が参加!
「ふんわりフォトセミナー
in サイパン」開催

「ふんわりフォトセミナー in サイパン」開催

2023年11月末、初めてサイパンの海を潜るダイバー限定の、水中フォトセミナーが行われました。これはマリアナ政府観光局が、海外ダイビングに踏み出せずにいるダイバーを応援したいという想いのもと、現地ダイビングショップ・写真家むらいさちさんとタッグを組んで開催したもの。とても盛り上がったこのイベントを、講師として参加した、むらいさちさんがレポートします。

※2023年12月15日現在の情報です

なんでサイパン?
海外ダイビングデビューはマリアナ・サイパンの理由

こんにちは!写真家のむらいさちです。現在、さまざまな理由で海外ダイビングから足が遠のいてしまっている人は多いと思います。そんなダイバーを応援したい!という想いからこの企画は生まれました。サイパンが初海外ダイビングや、ブランクが空いてしまったダイバーに最適な理由をご紹介します!

① 日本から直行便でわずか3時間半。時差は1時間しかないので初日から全力で遊べる
② 常夏のサイパンは、気温も水温も高いので快適に過ごせる
③ 世界屈指の透明度を誇るので、リラックスして潜れる
④ 日本人経営のダイビングショップが多く、言語の壁が無い
⑤ ビーチもボートもマクロも楽しめる海がある

他にもたくさん理由はありますが、サイパンがダイバーに優しいことが、伝わったと思います。詳しくは、こちらの特集をご覧くださいね。

「ふんわりフォトセミナー in サイパン」開催

サイパンを盛り上げたいと思う有志があつまりセミナーの準備は始まった

このセミナーは、マリアナ政府観光局、現地のダイビングショップ、マリンダイビングウェブ、そして写真家むらいさちが集まり、準備がスタートしました。サイパンはリピートダイバーが多いことで有名。しかしコロナ禍の数年間でサイパンを含む海外ダイビングに踏み出す人は大幅に減ったと皆が感じていました。海の世界は広い。ぜひサイパンで海外デビューしてほしい、そう考えたのです。そこで海外もしくはサイパンで潜ったことの無いダイバーを対象に、公募することになりました。さらに参加者が撮影した写真をSNSで広く発信し、より多くの人にもその魅力を広めるため、僕が得意とするふんわりフォトセミナーを現地企画に組み込みました。そのため水中カメラ機材をもつ方に限定したのですが、なんと100名以上の方の応募があり反響の大きさに一同ビックリ! サイパンへの期待の高さが伺えました。その中から、10名のダイバーが選出され、セミナー参加資格と成田―サイパン直行便往復航空券無料という素敵な特典が与えられました。
全員が初めてのサイパン、なかには海外ダイビングも初めてという方がいるので、事前にオンライン説明会を行いました。内容は、企画の主旨説明、現地ガイドによるポイント紹介、渡航に関するアドバイス、質疑応答、最後に自己紹介も行われました。 ここで一度顔を合わせていたので、成田空港で集まった時に、参加者同士がすぐ仲良くなっていたのが印象的でした。

ふんわり写真に挑戦!
むらいさち「ふんわりフォトセミナー」inサイパン レポート!

もう、楽しいしかない!そんな笑顔でスタートです!

もう、楽しいしかない!そんな笑顔でスタートです!

あっという間にサイパン到着!

深夜、サイパンに到着。フライト時間はわずか3時間半なので、うとうとしていたらあっという間でした。参加者は各自のホテルに向かい、セミナーは翌日なのでまずは事前準備とばかりにそれぞれダイビングに行ったようです。中には初日からグロットに潜ったり、4ボートダイビングしたりという兵も。時差がほぼ無いので、初日から全力で遊べるのもサイパンの魅力ですよね。 僕も負けじとセミナー本番に向け、ロケハンのため、3ビーチダイビング。 冬の訪れを感じる日本でしたが、一気に夏に逆戻り、最高です。
「冬こそサイパン」ですね!

朝の座学からスタート!

皆さんの真剣に聞き入る姿が印象的でした

皆さんの真剣に聞き入る姿が印象的でした

セミナー当日はちょっと早起きして、座学からのスタート。初めて潜る海だからこそ自分が感じた気持ちを写真で表現してほしいという話や、水中撮影の基本、カメラの設定の話も織り交ぜながら話を進め、後半は昨日撮影した作品をお見せしながら、水中のイメージを高めてもらいました。

サイパンの海はとても明るいので、僕のゆるふわなテイストととても相性が良いです。ぜひ皆さんにも、そんなファンタジーな水中世界を表現してほしいと思い、いろいろアドバイスをさせてもらいました。 カメラは一眼の方もいれば、コンパクトカメラの方、GoProで動画を撮る方もいるので、それぞれのカメラを意識してお話させてもらいました。40分ほど時間があったのですが、とても時間が足りず、残りは移動中のバスの中でお話することに。皆さんの熱意の高さに僕も気を引き締めつつ、どんな作品が生まれるのか?ワクワクしながら海へ向かいました。

いよいよ水中撮影スタート! ラウラウビーチで1本目

ラウラウビーチではフレンドリーなカメさんと一緒に泳ぐことができます。僕は最近は毎ダイブ会うことができています。

ラウラウビーチではフレンドリーなカメさんと一緒に泳ぐことができます。僕は最近は毎ダイブ会うことができています。
Photo by Sachi Murai

頼もしい5人の日本人ガイドさん、サイパン愛が伝わってきました。左から、ニコニコ癒し系ガイドなユーイチさん、マクロとグルメはお任せなワカさん、きっと一眼デビューなアカリさん、サイパンの元気玉!ミユキさん、水中スレートファンタジスタなスグルさん。

頼もしい5人の日本人ガイドさん、サイパン愛が伝わってきました。左から、ニコニコ癒し系ガイドなユーイチさん、マクロとグルメはお任せなワカさん、きっと一眼デビューなアカリさん、サイパンの元気玉!ミユキさん、水中スレートファンタジスタなスグルさん。

いよいよ海へ、リーフを少し歩いてエントリーです

いよいよ海へ、リーフを少し歩いてエントリーです

今回のセミナーでは、じっくり写真を撮ってほしくて、ビーチポイントをセレクトしました。ビーチポイントのクオリティの高さもサイパンの魅力のひとつです。
ラウラウビーチへは、ジャングルを通り抜けて向かうので、行くまでがすでにアトラクションのようです。これぞ海外!(笑)。 湾の奥にあるポイントなので、海も穏やかでサンゴや生物も多いのが特徴です。エントリーしてすぐは濁っているので、サイパンの印象とはちょっと違うと思いますが、森からの栄養素が流れ込んでいる証拠であり、このおかげでサンゴも魚達も多く育つのです。しかし、少し沖に出れば軽く40mは見えるであろう透明度が待っています。ここではじっくりマクロ撮影も楽しめますが、かなりの高確率でウミガメに会えたり、サンゴ礁や地形も楽しめたりします。
今回のフォトセミナーでは、ゲスト10人に対し、ガイドが5名というなんとも贅沢なスタイルで潜ることに。チームもワイドチーム、マクロチーム、コンパクトカメラチームなど、それぞれのカメラや希望に合わせて細かくチーム編成をしていただきました。

上に居ると、皆がどこにいるのか一望できちゃいます。海でこれだけ見えるとなんだか不思議な気持ちになります。

上に居ると、皆がどこにいるのか一望できちゃいます。海でこれだけ見えるとなんだか不思議な気持ちになります。
Photo by Sachi Murai

水中ではそれぞれが思い思いの被写体を、じっくり撮影していました。僕は撮影している皆の周りをうろうろパトロール。沖に出ると透明度がどんどん上がっていきます。上から見ると皆が一望できてしまうほどの透明度に不思議な感じがしました。

カメにそ~っと寄って撮影頑張っています。カメさんものんびりですね。

カメにそ~っと寄って撮影頑張っています。カメさんものんびりですね。
Photo by Sachi Murai

こちらはクマノミと格闘中ですね。ほんとに皆の集中力が凄かったです

こちらはクマノミと格闘中ですね。ほんとに皆の集中力が凄かったです

エントリーしてすぐカメに出会い、ワイドチームは一緒に泳ぎながら撮影。サイパンのカメはのんびりなので撮影もしやすいですよね。

これは日本では見られない、レッドバンデッドプラウンゴビー。何度聞いても覚えられません(笑)

これは日本では見られない、レッドバンデッドプラウンゴビー。何度聞いても覚えられません(笑)
Photo by Sachi Murai

海外ダイビングの楽しさは、日本では見られないお魚に出会えることです。たった3時間半で着いてしまうサイパンですが、日本では見られない魚、固有種などもたくさん見ることができます。

これぞサイパン!オブジャンビーチで2本目

この日はお天気も良く、最高のオブジャンが見ることができました。これを見てテンションが上がらない人は居ないはず!

この日はお天気も良く、最高のオブジャンが見ることができました。これを見てテンションが上がらない人は居ないはず!
Photo by Sachi Murai

ラウラウでのダイビングを終え、2本目のポイント、オブジャンビーチへ向かいます。これぞ南国!と思える真っ白な砂浜とヤシの木の風景に、皆から歓声が上がります。僕がサイパンで一番好きなポイントでもあります。皆もカメラを持ってうろうろ、これを味わってほしかったのです。

この頃にはすっかり皆が仲良くなっていて、写真の話、海の話で盛り上がっていました。さあ、お腹も満たされ2本目いきましょー!

この頃にはすっかり皆が仲良くなっていて、写真の話、海の話で盛り上がっていました。さあ、お腹も満たされ2本目いきましょー!

2本目の前にまずは腹ごしらえですね。老舗のJava Joe’sさんのランチをテイクアウトで。
アメリカンサイズのハンバーガーやロコモコなどを頬張りました。そして最高のおかずは、目の前の絵のような美しい景色。この非現実感、日本では味わえないですよね。
休憩時間中は、1本目で撮った作品を見せてもらいアドバイスなどもしました。ここでも皆さん積極的にカメラを持って来て、熱いカメラトーク。その想いに応えるべく、僕もできるかぎり2本目に繋がるようなアドバイスをさせていただきました。
さあ、2本目楽しんでいきましょう!

この環境にテンションが上がらないわけがないです!良い写真撮ってきてね。

この環境にテンションが上がらないわけがないです!良い写真撮ってきてね。

ヤシの木の間を通り、白い砂浜からエントリー。この流れだけでもサイパンを十分味わえますね。
オブジャンビーチは島の南端にあるので潮通しも良く、50mは軽くある透明度が味わえるポイント。この透明度と浮遊感は写真ではなかなか写せないもの、写真だけでなく五感で海を楽しんでもらいたいです。

まさに空を飛んでいる気分が味わえるのが、オブジャンです。飛んでいるのは僕ですけどね・・・(笑)。この透明度凄いです、ぜひ味わって欲しい。

まさに空を飛んでいる気分が味わえるのが、オブジャンです。飛んでいるのは僕ですけどね・・・(笑)。この透明度凄いです、ぜひ味わって欲しい。

沖に出ると真っ白な砂地に、石文字が。実は台風でこの石文字が飛んでしまったそうなのですが、このセミナーのためにガイドの皆さんが事前に修復してくれたそうです。そして切れてしまっていたエキジットロープも修復してくれたそうで、ほんとに感謝の言葉しかありません。そんな皆の想いを胸に、石文字と一緒に集合写真をパチリ。その後チームごとに、撮影がスタート! ワイドチームは沖に向かい、マクロチームは根に向かいお魚と格闘!かなり集中して撮影していました。

1匹見つけると、次々と目に入るモンツキカエルウオ。マクロもワイドも楽しめるオブジャンです。

1匹見つけると、次々と目に入るモンツキカエルウオ。マクロもワイドも楽しめるオブジャンです。
Photo by Sachi Murai

ワイドの気持ちの良い写真も良いのですが、実はオブジャンビーチはマクロも楽しいのです。特に人気なのは、モンツキカエルウオです。この透明度ですからクリアに撮影することができるのです。1本目と比べるとさらに皆の集中力が上がっているのが感じ取れました。楽しい時間はあっという間、撮影を終了して皆でホテルへ戻ります。

みんなの作品発表会&レセプション

撮影終了後、皆さんから、ラウラウ、オブジャンで撮影した写真を一枚ずつ提出してもらい、それを見ながら作品の感想などをお話させていただきました。初めての海でたった2本のダイビングで作品を撮れなんていうのはちょっと難しいのです(ごめんね)。そんな状況で皆さんもプレッシャーがある中、見せていただいた作品は、どれもとても素敵でした!

サイパンの海を伝えたいという、皆の想いがこもった写真たち。少しでも今後の参考になればと、お話させていただきました。

サイパンの海を伝えたいという、皆の想いがこもった写真たち。少しでも今後の参考になればと、お話させていただきました。

あとは、楽しくご飯タイムです!カーサ・ウラシマさんの食事はどれも美味しくてあっという間に無くなっていました。

あとは、楽しくご飯タイムです!カーサ・ウラシマさんの食事はどれも美味しくてあっという間に無くなっていました。

それはサイパンの海が良く、ガイドの皆さんの手厚いサポートがあってこそだと思います。でもそれ以上に、サイパンの海の素晴らしさを写真で表現しようという皆の熱い想いが作品に表れていたのだと思います。
皆の渾身の作品は、マリンダイビングウェブのトピックスでご紹介していますので、こちらからご覧下さい。
作品発表の後は、いよいよレセプションです。「カーサ・ウラシマ」の美味しいご飯で会場は大盛り上がり! 今回初めて出会ったメンバーとは思えないくらい、皆が海と写真という共通項を通して仲良くなっていました。途中マリアナクイズ大会も開催され、盛り上がりは最高潮に!

明日ほとんどのメンバーが朝から海に行く予定なのに、ガイドの皆さんと、2次会へと楽しい時間は続くのでした・・・。

まさかのサプライズで皆さんがボーダーシャツを着てきてくれてました!(僕ボーダーシャツが好きなもので)。最後にうおうおー!集合写真。

まさかのサプライズで皆さんがボーダーシャツを着てきてくれてました!(僕ボーダーシャツが好きなもので)。最後にうおうおー!集合写真。

大成功!サイパンふんわりフォトセミナー!

今回きっと史上初の試みだったと思う、政府観光局主催の、海外でのフォトセミナーでしたが、参加者の方はもちろん、運営側の僕たちも不安がたくさんありました。そのため準備には念を入れてきましたが、当然やってみないと分からないことが多かったのも事実です。そこをカバーしてくれたのが、現地のダイビングショップのガイドさんたちです。事前に何度も打ち合わせをしてくれて、当日の動きや段取りなどを完璧にこなしてくれました。このガイドさんたちが居てくれたからこそ問題無く終了することができました。感謝しかありません。そんな頼もしい日本人のガイドさんがサイパンを案内してくれますよ。
そして、不安もあるなか勇気を出して参加してくれた、参加者の皆さまにもお礼が言いたいです。最後には昔からの友達のように仲良くなっている姿を見て、それがこのイベントの答えだと思いました。「またサイパンで会おう!」という言葉とともに、皆と空港でお別れしました。

「もっともっと潜りたかった」「近いしまた来ます!」などの言葉と共に帰国の途につくのでした。

「もっともっと潜りたかった」「近いしまた来ます!」などの言葉と共に帰国の途につくのでした。
Photo by Sachi Murai

協力各社と魅力あふれるマリアナ紹介

今回、改めてサイパンの魅力を再認識できた旅でした。日本から3時間半で常夏の島に行けて、そこにはフォト派も満足させてくれる、レベルの高い日本人ガイドさんが居てくれます。ここまでストレスが少なくて行ける海外も無いのでは? リピート率が高いのも頷けます。現在「マリアナケーション旅得キャンペーン」もやっていて、お得もたくさん!ぜひこの機会にサイパンへ潜りに行ってみてくださいね。 

Produced by :マリアナ政府観光局

Special Thanks
<現地ダイビングショップ>
ANCLAH SAIPN
AQUA GATE SAIPAN
MAKESURE DIVING
Sakura Marine
Selfish Saipan

水中カメラマン:中丸健太郎
ボートキャプテン:Brett Halstead (オブジャンビーチのロープを無償提供いただきました)

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海外ダイビングデビューはサイパンで♪【後編】
写真家むらいさちのサイパンフォトセミナー大募集!
写真家むらいさちさんが選ぶサイパンおすすめダイビングスポット5
むらいさちさんが選ぶサイパンのアフターダイビングスポット3
むらいさち・ふんわりフォト撮影術[サイパン・ワイド編]
むらいさち・ふんわりフォト撮影術[サイパン・マクロ編]

協力/マリンダイビングWeb
レポート/むらいさち