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2024年 選ぶ!ダイビング器材シリーズ
Vol.3 ドライスーツの選び方
メーカーいち推しのドライスーツはこれだ!
スキューバダイビングを楽しめるのはダイビング器材があってこそ。ストレスなく安全に潜るには使い慣れたマイ器材が一番ですが、マイ器材を選ぶポイントは? アイテムごとに連載でお届けします。第3回は、水温が低いところでもダイビングが快適になるドライスーツをクローズアップ!
ドライスーツとは
イルカや魚のように水中で泳ぐために
冬の透明度のいい海を楽しむにはドライスーツを着用したい
Thanks to Scubapro Shop Futo Photo by Marine Photo Library
ドライスーツはその名のとおり、ドライな状態を保つスーツ。ウエットスーツはスーツ内に入ってくる水を体温と素材を利用して温めるのに対し、ドライスーツは足先から首まで一体型のスーツになっているため、体が濡れず、保温してくれます。つまり寒くなってくる冬でもドライスーツがあれば快適に潜ることができるのです。
冬ならではの生き物を見にいくときや、流氷ダイビングなど、ドライスーツがあれば極寒の海でもダイビングが楽しめます!
ドライスーツの換え時は水温20℃が境目!?
人によっては水温が25℃より低くなるとウエットスーツでは潜れないと言う人もいますが、伊豆半島や紀伊半島などでよく潜っているダイバーやインストラクターは、22~20℃が“ドライスーツの換え時”と考えているようです。
ドライスーツのメリット
「濡れない」のがドライスーツの最大のメリットです。中に着るインナーを調整することによって温かさの調整が可能なので、夏でもドライスーツを利用している人がいるほどです。「温かい」「温かさを調整できる」のもドライスーツのメリットなのです。
インナー選びは重要
ドライスーツの下に着るものをインナーと呼びます。ドライ着用時はたいてい汗をかきますので、汗を排出する素材のウエアを着用しないと体が冷え、ドライを着る意味がなくなります。ドライスーツ専用のインナースーツを着用することが一番のオススメです。フリース素材のウエアも保温性、透湿性があるため、着る人が少なくありません。
水温が20℃以上と温かい場合は、吸湿性に富んだ薄手の素材の専用インナースーツが便利です。
ドライスーツのタイプ
素材が異なる3つのタイプ
ひと口にドライスーツといっても、3つのタイプがあります。
①ネオプレンタイプ
②ラジアルタイプ
③シェルタイプ
それぞれの特徴を簡単に紹介します。
①ネオプレンタイプ
Photo by 4 D
最も一般に普及しているタイプ。ウエットスーツと同じ気泡が含まれたゴム素材「ネオプレン」(クロロプレンともいいます)でできていて、表面に浸水しない性質のポリエステルやナイロン素材に挟まれています。
メリットとしては生地に伸縮性があるので水中でも動きやすく、ネオプレンそのものに保温性があるのでインナーウエアを少なめにできるうえ、温かく過ごせます。色やデザインが豊富なのも特徴です。
②ラジアルタイプ
Photo by ZERO
ジャージ表面に耐水性、耐摩耗性に優れたラジアルコーティング剤を何回か塗った生地を使用。ネオプレン素材のドライスーツは厚さが3mm以上のものが一般的ですが、ラジアルタイプは2mm程度の厚さですみます。それでいて摩耗や裂け、耐久性に優れていて、水切れが良いのが特徴。気化熱を奪われにくく、保湿性が高く維持できます。ただし価格が高価なのと、色の選択肢が少ない、スーツの重量が重いというデメリットも。
③シェルタイプ
Photo by Mobby‘s
欧米でドライスーツといえばこのタイプが主流。伸縮性のないファブリック素材でできていて、素材自体が薄く浮力がないので、ほかのタイプのスーツに比べて水深による浮力変化がほとんど発生せず、中性浮力がとりやすいのがメリットです。また、オーバーサイズのものを選ぶことになるので、中に着るインナー調整が簡単です。水温に応じてインナーを選べるのでどんな季節にも対応しやすいのです。軽くて水切れがいいので、日帰りダイビングでも便利。耐久性に優れていて、使用年数も長期間なのもうれしい点。
ただしスクイズがきつめにかかるので、水中でのエアの出し入れはほかのタイプよりは多めにする必要があります。断熱効果が抜群な一面、スーツ内で汗をかくと結露することもあり得るので、スーツ内にジャージ素材など保湿効果のある素材が貼ってあるタイプを選ぶといいでしょう。
知っておきたい、ドライスーツの部分名称
ここではドライスーツのパーツの名称や役割を紹介しておきましょう。
Photo by TUSA
◎排気バルブ
スーツ内の空気を排出するバルブ。自動的に排気するオートモード、必要な時にボタンを押して排出するマニュアルモードがあり、バルブ外縁を回して選びます。水中でも操作が可能です。オプションで手首に付けることのできるメーカーもあります。
◎防水ファスナー
浸水しないようにファスナーにも防水コーティングが施されていて、やや硬くなっています。ダイビングをする時は最後まできっちり完璧に閉めることが必要。ここから水没する可能性もあるからです。背中にファスナーがあるものが大半ですので、バディやガイドさんに閉めてもらいましょう。なお、ドライスーツを着たり脱いだりする時にはここから体を出入りさせることになるので開口部は広くなっています。
◎ネックシール
首に密着するように柔らかいゴム製(ラテックス製やネオプレン製など)の防水シールでできています。首周りからの浸水を防ぎます。オプションでネックベルト(バンド)などを上からつけて絞めておくのも有効です。
◎給気バルブ
スーツ内に空気を入れるためのバルブです。たいてい胸の真ん中に付いていて、レギュレーターのファーストステージに取り付けた中圧ホースを接続させて給気ができます。
◎リストシール
首元と同様、浸水しないようにぴったりと手首をふさぐための柔らか素材になっています。
オプションでリストベルト(バンド)を付けておくとより浸水を防げます。
◎ブーツ
スーツと一体型になっていて、足下からの浸水を完全シャットアウトできる。ブーツを上から履くことができるよう、この部分が布だけのドライスーツもあります。
※ドライスーツの足のほうに空気がたまって、吹き上げる(逆さ状態で急浮上してしまう)危険があります。これを防ぐため、足が浮かないように足首に「アンクルウエイト」を付けて潜るか、ドライスーツ対応の重めのフィンを履くこともあります。
ドライスーツ着用時にオススメのフィン
GULL Gシリーズ GT
Photo by GULL
力強さと繊細さを兼ね備えた、セミロング&ワイドのラバーフィン。
ドライスーツでも利用可能な大型フットポケットに、調整可能なスプリングを搭載し、キック力を確実にフィンに伝達します。重量があるのでアンクルウエイトの代わりにも。水中では安定したトリムを取りやすいため、一度試したら病みつきになること間違いなし!
メーカー希望小売価格:¥46,200(本体価格¥42,000)
商品の問い合わせ≫webから
TEL:0120-055-510
ドライスーツの賢い選び方
素材で選ぶ
日本で一般的なネオプレンタイプは、体にフィットしやすく、水中でも動きやすいので特にドライスーツが初めてという方におすすめです。カラーやデザインもバリエーションが多く、選ぶのも楽しいでしょう。
ラジアルタイプは伸縮性もあって動きやすく、水切れが良くて乾燥も速いので、ガイド陣に人気です。価格がネオプレンよりも高めなので、プロのほうに人気が高いのでしょう。
シェルタイプはカラーやファッション性がネオプレンほど豊富ではないので日本で少数派なのかもしれませんが、欧米で主流なように、一般ダイバーにも使い勝手はいいものです。インナー調整がしやすいのも魅力です。耐久性が良いのもポイントです。
極寒の海域ではシェルタイプが有利
北海道の流氷ダイビングなど極寒地でのダイビングでは、インナースーツ、靴下などもさらに保温効果の高いものを選ばなくてはなりません。温かさ調整をするのに便利なのはシェルタイプです。
フルオーダーかセミオーダーか、はたまた既成か
ドライスーツでもフルオーダーメイドのものが一番良いに決まっています。が、ウエットスーツほどぴったりフィットでなくても大丈夫ですし、シェルタイプに至ってはやや大きめを選ぶのが普通です。フルオーダーでなくてもセミオーダー(既成サイズを微調整する)や既成サイズを選ぶのでもOKというわけです。
首回りや手首のフィット感
ドライスーツは水の入り口となる首回りや手首はしっかりとフィットしていることが絶対条件です。これが合わないと水は簡単に浸入してきて水没します。かといってキツすぎても苦しくて気分が悪くなりますので、首回り、手首が細すぎる方や太めの方はセミオーダーするなどして、購入の際は慎重に選びましょう。
ファスナーポジション
一般的なドライスーツは背中に一直線にファスナーが付いているもの。開口部が広く着脱が容易なのでおすすめです。ただファスナーの開閉はなかなか一人ではできないので、バディなどに手伝ってもらうのが一番です。ガイドさんたちがよく使っているのはフロントファスナータイプのドライスーツ。これはファスナーの開け閉めが自分でできるタイプとなります。
2024年オススメのドライスーツ
今回はイチ推しのドライスーツを各メーカーに紹介していただきました!(男性向け、女性向けに2タイプ紹介しているメーカーもあります)
■ZERO
NEXT LEGEND BT3 “armadillo” (ネクストレジェンド ビーティースリー “アルマジロ”)
新製法「アルマジロ加工」は生地の両端を斜めにカットし、生地同士を被せるように貼ることで接着面を増やし、接着部分の強度を上げ、従来のラジアルテープ無しで仕上げる技法です。これにより接着面の柔軟性が増し、しなやかで包み込まれるような着心地を実現。
また、2㎜のドライスーツの耐久性・動きやすさをベースに保温性・機能性をプラス。1着のスーツの中に、部分的に厚さの違う生地を使用。冷えやすい背中部分のカバー、タンクが当たる部分のクッション等、緻密なパネルの組み合わせで作られています。
税込価格:¥407,000(本体価格:¥370,000)
標準仕様:フルオーダー/HYBRID FRONT TYPE/ラジアルポケット/両肩オリジナルロゴ
※こちらのドライスーツはUNISEX商品です
株式会社ゼロ TEL:03-5721-1906
■World Dive
MLD2023EX-F
ひとりで脱着できるフロントエントリードライスーツ。強靭な「ソフトラジアル」をメイン素材に採用し、耐摩耗・裂けに強く・伸縮性ある「タフαジャージ」を腕や腰など可動域を確保しながら、プリント生地にも機能性高い「タフαジャージ」を使い、運動性・耐久性・デザイン性を融合した1着となっています。予備ライトやシグナルフロートなどが入って便利なサイポケットも1個標準装備。
税込価格¥326,700(本体価格¥297,000) フルサイズオーダー+税込¥27,500(税抜¥25,000)
MLD2023W
流れるようなサイドラインをソフトラジアルとバランスよくアレンジし美しく見せるデザインに仕上げました。耐久性のある「ソフトラジアル」をメイン素材に、伸縮性と摩耗性を備え、発色の美しい「グロッシーファイバー」を採用してダイビングシーンを快適に仕上げた女性のための高機能ドライスーツです。
税込価格¥278,300(本体価格¥253,000) フルサイズオーダー+税込¥27,500(税抜¥25,000)
ワールドダイブ株式会社≫お問い合わせフォーム
■TUSA
DPS55(男性向け)、DPS95(女性向け)
DPS55
DPS95
プロダイバーの高いニーズに応えるハイスペックモデル。体の動きに沿ってソフトラジアルとタフαジャージ、グロッシーファイバーをそれぞれに採用し、動きやすさも抜群です。裏素材には裏起毛のマルチエラステックスを使い、起毛繊維内で温められた空気層により高い保温力を提供。
3.5mm 税込価格¥302,500(本体価格¥275,000)
※プリント柄仕様 +¥22,000(本体¥20,000)
フルオーダー +¥27,500(税抜¥25,000)
タバタお客様相談室 TEL:0120-989-023
≫お問い合わせフォーム
■SAS
SAS D-2021s
少しでも肩回り、腕(上下左右)、膝の可動域を上げるべくデザインやカットを工夫したモデルです。裏生地は蓄熱素材を使用し快適にダイビングができSAS特殊生地を使用しているので保温に適しています。起毛素材は汗等で水滴になり寒くなるため、脱起毛スペック。さらに抗菌消臭加工も付いています。表生地はラジアル生地を使用しているため、気化熱にも強くて暖かい。器材メーカーだからこそ考える、BC着脱が楽にできる生地配置になっています(擦れ防止等)。 3.5mmフルオーダーDANⅢ生地仕様
税込価格¥300,300
株式会社Kai・la TEL:045-532-9258
≫お問い合わせフォーム
■MOBBY‘S
ARMOR SHELL PRIME
腹部のジッパー構造は水中での動作を邪魔せず、一人での着脱も容易。
ジッパーは目視できる位置にあり、インナーを挟む心配がありません。腕、脚は快適に動くよう設計され、ウエイトベルトはジッパーに干渉しません。腰のベルトは着用後のサイズ調整も手軽です。ラインナップしているシェルドライスーツは業界最多の既製サイズ数(モビーズ調べ)を揃えており、男性21サイズ、女性17サイズから選べますがARMOR SHELL PRIMEはセミオーダーも可能です(+¥20,000(税込¥22,000))。
また、肩部のパネルはプリント柄の選択が可能で+¥10,000(税込¥11,000)のところ2023年9月1日~2024年2月29日は無料。
税込価格¥360,800~
CHEST ZIP DRY MAX HYBRID
防水ジップの取り付け位置を従来の背中側から胸元へと移動させたことにより、一人での着脱が可能なドライスーツです。軽量で柔軟性のある防水ジップ「YKK製AQUASEAL®」を使用することで、スムーズに開閉できるうえ、胸部の圧迫感も軽減。前傾姿勢や腕を前に出す動作のときに感じやすい、背中のツッパリ感もなくストレスフリーな着心地です。排気バルブは肩部から手首へと移動してあるので、手首を上げるだけでドライスーツ内のエアを排出することができます。特殊素材「ハイブリッドスキン」を全面に採用し、着心地と耐久性を両立。両脇のパネルはカラー生地に加えて16種のプリント柄より選択が可能です。
税込価格¥267,300~
株式会社モビーディック≫お問い合わせフォーム
■4D
EXPLORER / N-CRO TECH
明るく光を放つBrightSkinが映画のヒーローを彷彿とさせます。このBrightSkinは発色の良い特殊なシリコンフィルムをジャージにラミネート。陸上での風冷えを抑える撥水性はもちろんのこと、耐久性、耐摩耗性にも優れます。相性抜群の4DTEXと好評の起毛素材のDMRを裏全面に使用し極暖仕様となっています。素材本来の伸縮性を100%活かすN-CRO TECH(※)を搭載し180度自然な開脚が可能な運動性抜群のドライスーツです。
税込価格¥349,800(本体¥318,000)
サイズオーダー +¥27,500(税抜¥25,000)
4D CARE ¥25,300(税抜¥23,000)
CELEX-DRY / N-CRO TECH
クールでスマートな印象を放つスタイリッシュなニュースタイルドライスーツ。フロントに広い開口部を持ち確実な着脱を叶えるセルフエントリーモデル。4DTEXの極暖仕様をラインナップに加え、素材本来の伸縮性を100%活かすN-CRO TECH(※)を全タイプに追加搭載。180度自然な開脚が可能な運動性抜群のドライスーツです。
税込価格 4mm 4DTEX&NI./DMR ¥327,800(本体¥298,000)
4mm NL./DMR ¥305,800(本体¥278,000)
サイズオーダー +¥27,500(税抜¥25,000)
4D CARE ¥25,300(税抜¥23,000)
※N-CRO TECH とは
ネオプレン素材のドライスーツは、ショーツの股にあたるクロッチ部を立体構造にすることが困難です。つまり縫製線が多くなり素材の伸縮性が損なわれ、繰り返し使用で股から水が侵入したり股が壊れたりする原因に。この股マチを不要としたのがN-CRO TECH。素材本来の伸縮性を100%活かすことができ180度自然な開脚が可能となります。
4Dimensions Diving≫お問い合わせフォーム
■Bism
DP2-PRO R4
4回コートのラジアル素材を採用した軽量ながら耐久性も優れたハイスペックドライスーツです。2mm厚なので3.5mm厚と比べてもウエイトが軽減でき可動部の動きも楽になります。裏地はNASAのために開発された生地自体が温度調整してくれるアウトラストを採用。人が快適に思う肌表面温度といわれる32℃±1℃に調整する機能を持っています。
税込価格¥374,000 (本体価格¥340,000)
株式会社ビーイズム TEL:03-5640-8126
≫お問い合わせフォーム
ドライスーツの着方、脱ぎ方、水中でのスキルもご覧ください!
詳しい着方&脱ぎ方を解説しています≫ビギナー必見! 動画で解説 ドライスーツのスキル
ライター/後藤ゆかり(MDWebデスク)