年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

現地の海から2020.02.07

~現地の海から~ 大瀬崎
《大瀬館マリンサービス》発信

冬らしくなってきました!
最近の大瀬崎では何が見られる?
激レア!深海魚たち&
カエルアンコウなど冬のアイドル♥

 “ダイビングのメッカ”西伊豆・大瀬崎の最近の海情報をご紹介! 2月6日(木)、非常に珍しい深海魚・ネズミギスの幼魚が登場。1月末には、同じく珍しい生きたクロタチカマスや、シーズン初登場のキアンコウ&アンコウも現れました! 現在安定して見られているカエルアンコウたち、ウミウシたちもアツい!ということで、《大瀬館マリンサービス》の人気ガイド・熊谷翔太さんにお話をお伺いしました。

これは一体……!?

これは一体……!?

 昨年末に登場した、非常にレアなリュウグウノツカイに似た深海魚・テングノタチなど、深海魚の登場がよく話題になる大瀬崎。1月末には、生きたクロタチカマスが登場しました! ここ数年で死体が揚がることが増えたり、今年はタチウオ釣りでクロタチカマスがかかったりと目撃例は増えたそうですが、生きて泳いでいる例はこれが初。水深20m付近で、少し上を見上げていたゲストが発見したとのこと。体長も1m30cm~40cmはあったそう。迫力満点の接近映像、ぜひご覧ください!

生きたクロタチカマスの映像はなかなかありません!

 また、1月19日には今シーズン初のキアンコウが登場。大きさは1m弱。その後、アンコウも現れたそうです。今は水温があがり、姿を見せなくなってしまいましたが、また下がってきたら出てくるでしょうとのことなので、期待大!

キアンコウ

キアンコウ

 さらに、2月6日はマニアックな深海魚・ネズミギスの幼魚が現れました!
 成魚、幼魚ともに出現がかなり稀で、「伊豆で2、30年ガイドしているベテランガイドさんでもおそらく会えて数回程度なのではないでしょうか」と熊谷さん。大瀬崎では、過去5年で成魚1個体のみ観察されているそうです。今回発見された個体は、体長15cmほどの幼魚で、エグジット時に「フィンを脱いだところで目の前をスーっと泳いで行きました」とのこと! こんな出会いがあるかもしれないと思うと、エグジット時も気を抜けないですね。

ネズミギス

ネズミギス

 では、今安定して見られている生物は……? 
 カエルアンコウが少しずつ増えていて、現在見られるのは4個体。白いイロカエルアンコウ、オレンジのイロカエルアンコウ2個体、そしてシロクマことクマドリカエルアンコウです。またピカチュウことウデフリツノザヤウミウシやカンナツノザヤウミウシなど、ウミウシ類も増えてきているそうで、見どころ満載! 

小さなイロカエルアンコウ白

小さなイロカエルアンコウ白

クマドリカエルアンコウ

クマドリカエルアンコウ

カンナツノザヤウミウシ

カンナツノザヤウミウシ

 「ようやく海が冬にかわってきました」と熊谷さん。大瀬崎で冬ならではの生物を楽しんじゃいましょう♪ そして、深海魚にも、期待……! 
 さらに詳しい生物情報は、《大瀬館マリンサービス》の海洋情報をぜひチェックしてみてください。新しいニュースは「マリンダイビングWeb」でもご紹介いたしますので、みなさまお楽しみに! 

情報・写真・動画提供:《大瀬館マリンサービス》

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

※クリックすると、そのカテゴリーの一覧が表示されます