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ニュース2020.12.16

アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』
タムラコータロー監督にダイバー目線でインタビュー!
こだわりぬいたダイビングシーンに感激

12月25日(金)より公開されるアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』(PV、あらすじなどの詳細はこちら)。 
試写会にお邪魔したダイバーである編集部スタッフもびっくりしてしまうほど、美しくリアルなダイビングシーンが特徴的でした。「でも、ダイビングシーンって原作にも実写映画にもないはず……。なぜ、ダイビング?」ということで、監督のタムラコータローさんにインタビューさせていただきました!
驚くべき監督のこだわりとは……!?

監督・タムラコータロー

1980年生まれ。福岡県出身。グループ・タックを経て、フリーの演出家として「HEROMAN」や「GOSICK-ゴシック―」のオープニング、「エウレカセブンAO」や「絶園のテンペスト」のエンディングなどを手掛ける。12年、細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』に助監督で参加。14年、「ノラガミ」で監督デビューを果たす。近年は「文豪スレイドッグス」(オープニング)、「宝石の国」(絵コンテ)、「ノラガミ ARAGOTO」(監督)など。

海が好きで盛り上がる2人の物語をぜひ観てほしい

―この映画の監督を引き受けたとき、どのような映画にしようと思いましたか?

タムラコータロー監督(以下タムラ):最初から『ジョゼと虎と魚たち』をアニメ映画化しようと決まっていたわけではなく、角川さん(角川文庫)の方から「文学作品を何か映像化したい」という話があり、選ばせていただいたのが『ジョゼと虎と魚たち』でした。映画化するにあたっていろいろと考えるなかで、タイトルにある“魚たち”をどう取り上げようかと。短編である原作では水族館に行くシーンがあるのですが、長編アニメ映画だと水族館だけを膨らませてもスケールが弱いと思い、脚本家の桑村さんがダイバーということもあって「それなら恒夫をダイバーにしちゃおうか」という話になったんです。僕自身は泳ぎはするもののダイビングはやったことがなかったのですが、“海が好きで盛り上がる2人”というイメージがすごく良いと思い、ダイビングをする恒夫の夢をどうするかというところから映画の構想をスタートさせました。

―それで、ダイビング! 恒夫の夢を「メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見る」にされた理由は何でしょうか。

タムラ叶うのにハードルが高い夢にしようという話になって。「メキシコにしか生息しない幻の魚の群れ」を見るには現地での長期滞在が必然だと思うのですが、学生の身分でそれをするとなると留学しなくてはいけないレベルの厳しさだろうと。ちなみに恒夫は理系寄りの学生をイメージしています。彼のキャンパスライフは実際に大阪大学の方に取材させてもらって、参考にさせていただきました。

 

―それにしてもすごくダイビングにフォーカスしていましたよね! 細かい設定もリアルで驚きました。
タムラ:やる以上はしっかりやりたいな、と。ダイビングに関しては、恒夫とジョゼ2人で海を見に行くシーンがありますから、“海を知っている恒夫”というのをしっかり描かなくては説得力がないと思っていました。田辺聖子先生の作品は大阪が舞台になっているものが多いので、舞台はそのまま、大阪の大学生である恒夫がダイビングをするとしたらどこになるか考えた結果「近くの和歌山で潜るのではないか?」という話になり、冒頭のオープニングシーンは“串本を潜る恒夫”を見せています。また、ジョゼと2人で見に行く海は神戸の方だったりします。電車移動のしやすさや行きやすさ、そして「この子たちだったらどこへ行くか?」などといろいろ考え、自然な場所を選ぶようにしていました。ただ単に、舞台を大阪に限定すると話が狭く見えてしまう。大阪の話ではなく、大阪に住む人達の話に見えるようにしました。


―リアルにこだわられている感じが伝わりました。

タムラ:もともとあまり原作にファンタジー要素がない、というのもありますが、見終わった後に「夢と幻想の話だったね」となってしまうのは少し寂しいなと思っていて。文学作品だからもうちょっと身近に感じてほしいし、見終わったあとに「これは自分たちの話だ」と思ってほしい。それで、実際に彼・彼女だったらどうするのかを考えながら進めていきました。オープニングの海は串本ですが、中盤では白浜の沈船でのダイビングシーンを入れました。今回の作品にも協⼒してくれたフォトグラファーの南部実還くんが和歌⼭で潜ったことがあって、そのときの様子を聞いて出したくなりまして。少し沈んだシーンでもあるので、その雰囲気があの船だと出しやすいかなと。僕も直接現地に行きたかったのですが、全く行く余裕がなくて、カメラマンから送られてきた和歌山の写真をもとに作業した感じですね。

 

リアルに描いたこだわりのダイビングシーンにもぜひ注目してほしい

―それであそこまで美しい海の中の感じを! 大きなスクリーンで見ると、実際に潜っているかのような気持ちになりました!

タムラ:ありがとうございます。僕はBGVなどの環境ビデオを観るのが好きなんですよ。中でも海の映像を観るのが好きで、水中の映像を映しているものを一時期よく観ていたんですよね。あれを観ていてすごくいいなと思っていたので、「もう少しああしとけば」という部分もまだまだ全然あるんですけど、その雰囲気を少しでも出せていたのなら良かったです。

―水中のシーンは、相当大変だったのではないですか?

タムラ:リテイクを重ねに重ねたので撮影監督の神林さんをはじめ、シーンの担当スタッフにはだいぶ負担をかけてしまいましたね。映画には普通の日常シーンが多いですが、日常以外が美しく映ることによって作品の幅が出ると思うので、非日常の象徴としての海の中はきれいに描かないと作品的に映えないと思いまして。逆に普段よく潜っている人に、ちゃんとダイビングが描けているか聞きたかったのですが、大丈夫でしたか? ハンドサインを送るシーンとか……。


―大丈夫です!

タムラ:よかった~! いろいろな人に「ここ心配なんだよね」と何度も調整をお願いしてしまったので。

―本当にダイビングしている人が関わられているんだろうなと思ったくらいです。

タムラ:ダイビングショップは二店ほど取材させてもらいました。恒夫たちがバイトしている《オーシャンステージ》は、大阪に素敵なダイビングショップが本当にあるとすごく助かるなと思って探していたところドンピシャで好みの店を見つけたので、店名もそのままモデルにさせていただく許可をいただきました。内装が素敵で、しかも上に南海電鉄が走っていて、すごくオシャレなんですよ! 隣の高架下ではよくモデルの撮影をしていたりするらしいです。実際のダイビングにあたっての注意点などは練馬にある老舗のダイビングショップ《OKマリンプロ》にご協力いただきました。プールがあるところだったので、そこで実際にどのように潜るのか、どのようにウエットスーツを着るのか、その辺を詳しく取材させてもらいました。


―それで、あそこまでリアルに描けるものなのですね。感動です。

タムラ:ずっと心配でした(笑)。今日も突っ込まれたら、と思ってドキドキしながら来ました。海のシーンから始めたいなとは思っていたんですよね。水中から始まるととても素敵だなと。

―先ほどおっしゃっていたように、落ち込んでいるところで沈船が描かれていましたが、心情と海はリンクしているのでしょうか。

タムラ:そうですね、そこは音楽も含めて、雰囲気が出るように調整しました。

―魚の描写や種類も非常にリアルですよね。

タムラ:魚は手で直接アニメーターさんが描いているタイプと、CGで動かしているタイプと二種類あるのですが、群れで泳いでいる方はCGで作っているものですね。単独で泳いでいるのは手描きでアニメーターさんにおこしていただくことが多かったです。水族館(海遊館)のシーンで出てくるジンベエザメなんかは手で描いています。あれを手描きするのはちょっと無理があるなと思いつつ、なんとか完成したのでよかったです。いやほんと、ジンベエザメはいろいろな人に恨まれるんじゃないかと思いました。斑点模様をやりなおしたときはさすがにちょっとまずいなと思いましたよ(笑)。
いろいろな魚が出てきはしますけどCGモデルだと予算も高くつくので、白浜や串本で出てきてもおかしくない魚と、それから海遊館にもいそうな魚と、共通の魚を洗い出して、兼用できる種類を設定していって色のバリエーションとかも考えて、あの魚の種類に行きつきました


―イザヨイベンケイハゼとかもマニアックでしたね(笑)。

タムラ:写真を見せていましたね。「マニアックな恒夫がかわいい」というのもありますが。他にもオープニングでメジャーな魚、ナンヨウハギを出しているのですが、その手前で恒夫と隼人が別の魚を指さしているんです。その魚自体は描いていないのですが、ナンヨウハギよりも思わず写真に撮りたくなるような、小さな魚を見つけたんだと思います。そういう直接描いていないところも含めて海の魅力が出せれば、と思いながら進めていました。描いている以上に見えてもらえたら、奥行きが出るかなと。


タムラ:あと、海の描写でこだわったのはダイバーのウエットスーツ! すごく悩んだんですけど、スーツって黒いのが多いじゃないですか。アニメでは立体感を出すためにキャラクターに影を入れたりするのですが、ダイビングのスーツにも同じように影を入れてしまうと、影のある部分とない部分に色の差ができてしまうので、全体として黒いスーツの印象がなくなってしまう。なので、海のシーンだけスーツの影をなくして、全部黒にしているんです。水中にいるダイバーの写真を見ると、黒のスーツのシルエットが浮かび上がっているのがすごくかっこいいのですが、ほかのアニメのダイビングシーンではそう見えないんですよね。何故だか考えて、影のつけ方に行き当たりました。水の中って光が拡散しますから、地上の印象と水中の印象って結構変わるので、絵の描き方も変えようと思ってスーツの影をやめたんです。パーツの影は残しているんですけど、スーツの地の部分は全部真っ黒にした方がリアルに見えると思い挑戦してみました。


―そんなこだわりが! たしかに、全く違和感がなかったです。

タムラ:水中写真と実際の写真でも差異が結構あって、たぶん光の入り方の違いだろうと思うのですが、水中でアイリスの絞りボケしている映像ってあまり見かけないですよね。接写している写真だけキラキラ感を出すためにボケを入れたのですが、それ以外は外すようにしてみました。

―実際にその通りだと思います、マクロ撮影だとボケ感を出すことはできますが、どうしてもワイドだと光が当たらないので……

タムラ:そうですよね。なので地上のシーンと撮影処理の入れ方をちょっと変えてみたりしていました。

―そこまでダイビングにこだわって描写していただけてすごくうれしいです! ますますダイバーの人に見てもらいたくなりますね。どのシーンも違和感なく本当にリアルでした。

タムラ:ダイビングってお金がかかるから、ダイビングショップでバイトをしているんだったら器材などを貸し出してもらえたりするだろうし、ハタチオーバーな主人公たちですから、ひょっとしたら店の車を借りて和歌山まで来ていたかもしれないし、とか金銭面も含めて考えました。恒夫は留学のためにお金を頑張って溜めているから、そんなにしょっちゅうダイビングには行けないはずですが「こうすればたぶんいけるはずだ」とか裏設定であれこれ理屈を考えてましたね。

原作や実写とは異なる‟新鮮な”ジョゼの世界を楽しんでほしい

―きちっとハマっている気がします! ダイビングのシーンをすごくこだわって入れていただいていましたが、すでにある小説や実写映画とはイメージが全然違ったので驚きました。アニメ化するにあたってその辺のご苦労はあったのでしょうか。

タムラ実は僕は実写映画を観ないままこの企画をスタートしていて、シナリオを書き終えた後に観たんですが。実写も原作から結構大幅にアレンジしているので「実写スタッフはこう解釈したんだ!」という新鮮さがありました。きっと皆さんとは逆ですよね。原作はすごく素敵な短編小説で、物語としてはこれから何かが始まりそうな雰囲気で終わるのですが、それによって自分で続きを想像してみたくなるようなとても不思議な余韻があって。実は今年韓国でも『ジョゼ』の映画化が進んでいて、それも含めるとひとつの短編小説からなんと3つも映画ができていることになるんですよ。厳密には韓国の『ジョゼ』は犬童監督の実写のリメイクで、アニメは原作からのリブートになるのですが、それだけ多くの人を惹きつける魅力ある原作ですから、脚本にはかなり慎重に取り掛かかりました。


―実写は陰のある感じなのに対して、アニメ版はキラキラ、キュンキュンな雰囲気でしたね。

タムラ:実写から入った人からするとぎょっとする部分もあるんじゃないかなと思いつつ、僕は原作に陰鬱な感じがしなかったんですよね。ジョゼに重い背景はあるのですが、不思議と清涼感があるんです。ドライブのシーンから始まる小旅行を描いた小説でもあり、自分の中ではさわやかなイメージがありました。それと車椅子の主人公が出てくる作品は実写でもいろいろとありますが、実際車椅子ユーザーの方にそれらの作品を観るかどうか聞いたところ、自分の境遇が辛く感じる作品をわざわざ観る気にはならないとおっしゃっていたので、車椅子の方でも楽しく観られる作品になるといいなと思ったんですよね。そうなると軽やかで希望のある作品にしたほうがいいかもしれないと。人づてに実写のイメージも聞いてはいたんですが、そういった部分も含めて、自分はこっちの解釈でいいかなと思いました。

―実写は事前に観ようとは思われなかったのですね。

タムラ:思わなかったですね。周りに観た人が多すぎてむしろ大丈夫だろう、被ることはないだろうと思いました。実写と中途半端な被り方をしていたら、みんなが勝手に軌道修正するだろうと、僕の方ではそこを意識せずに作りました。実写もすごく素敵な作品なので、今回のアニメ映画も“いっぱいある『ジョゼと虎と魚たち』の可能性のうちのひとつ”として受け入れてもらえたら嬉しいです。この映画を観終わったらまずはぜひ原作小説に触れてほしいですね。実写から入った方の中には原作もああいう作品だと思っている方もそれなりにいると思うのですが、今回のアニメを機に原作小説をより広く知ってもらえるといいなと。ひょっとしたら今後も別のかたちで派生作品が作り続けられるかもしれませんし、実際それぐらいのポテンシャルをもった原作だと思います。

―いろいろな可能性がある中で、今回は海の要素が結構強めな雰囲気になったと。

タムラタイトルが“魚たち”と複数形になっているのがいいんですよね。魚が、恒夫とジョゼ、二人のそれぞれの自由の象徴として見えるといいなと思いました。恒夫は海に潜ることによって、魚と一体になっているという万能感を得ていると思うんですよね。ジョゼは物語の途中で人魚のような姿になるんですけど、脚が動かせないあの子にとって、魚だったら対等に街に繰り出せる象徴でもあるなと思っていて、「自分が魚だったら」と考えていたら楽しいだろうなと。大好きな海を通して2人が結びついていく様子、そして魚であることによって自由を得られるっていうのがいいなと思いました。

―ジョゼが街を泳ぐシーン、すごく素敵ですよね!

タムラ:どこまでリアルにしようかすごく悩みました。リアルな海にし過ぎると、あんなに遠くまで見渡せないじゃないですか。あんなに遠くまで見渡せる海なんて、どんなに澄んでいてもあり得ないですから。夢のシーンだからカメラ的には嘘をついているのですが、大阪の街を一望できるくらいのスケールの広さが海の中に広がっていたら楽しいだろうと。実際の海の中を知らないジョゼならではの発想というか。


―非日常というか、本当にファンタジーという感じのシーンでしたね。

タムラ:そうですね、たぶん一緒の海に泳いでいない魚もいるのだろうなと思いつつ(笑)。恒夫がジョゼのことを「アマクサクラゲかよ」と言うシーンがあるので、夢の中で泳いでいるシーンでは、よく見ると手前の方にアマクサクラゲを置いたりしています。あのひらひらした感じがジョゼっぽいなと思ったのですが、手描きで再現しようとしたらなかなか大変でしたね。あのシーンはEvan Callさんの音楽もすごくハマったので良かったです。ちなみにジョゼのスカートも少しクラゲっぽいデザインにしています。その辺は原案の絵本奈央さんに意識してもらいました。


―一番難しかったのはやはり海のシーンだったのでしょうか。

タムラ:絵的にはやっぱり海のシーンです。どこまでリアルに表現するかという境界線をずっと作品の間中探し続けていた感じで、実写に近づければ近づくほどリアルにはなるけど、今度は幻想的な感じが薄れてしまったりとかするし、やり過ぎたら今度は「写真をなぞっているだけ」に見えてしまったりもするので。動いているのを観ている間は、「あ、これ本当にリアルだ!」と思ってもらえるとよくて、映像を止めて一枚一枚みると「これはやっぱり絵だね」て思ってもらえる。そんなバランスをすごく探っていました。それはキャラクターのリアルさもそうですし、風景の美しさやストーリーも、リアルとそうでないバランスをひたすらとりつづけていました。リアルだからいいというものでもないと思っていて。

例えば、対象物以外が少しボケるなど、通常よりも撮影処理を多めにしてリアルさを出してみたりしました。青年期を描く作品として少し視野が狭い感じを出したかったというのもあります。「二人にはこう見えているシーンがお客さんにもそう見えていて欲しい」という願望みたいな感じですね。実際、ジョゼの家とかも結構汚いと思うんですよ、相当な築年数だと思いますし、恒夫の部屋も、外観を見るとかなりのボロアパートなのであそこも結構家賃安めなところだろうなと思っていて。ボロボロなんだけどカメラを通すときれいに見えるという雰囲気が両立するといいなと思っていましたね。なので、きれいなところも汚いところも両方描いているつもりではあって、それがフィルムとして伝わるといいかなと思っています。なんでもかんでもきれいにしてしまうと、自分の身近な話とはとらえづらいかなと思いまして。

―シーンごとにこだわりがつまっているのが非常によく伝わりました。もう一度観たい!

タムラ:夏に公開できていたら、皆さん潜りに行きたくなっていただろうなと思いますね。この作品を機会にダイビング始めてくれたりしたらすごく嬉しいです。僕も泳ぐのは好きなので、潜りに行きたいです。

ちょっとでも海が好きだなと思う人にはぜひ、年齢性別を問わず観てもらいたい

―最後に、どんな方にこの映画を観てもらいたいですか?

タムラ:主人公が二人とも20代前半なので、まずはこの二人に年齢が近い大学生とか新社会人に観てほしいなというのは、最初の願いとしてありました。でも、作品が完成するに連れ「もっといろいろな人に見てもらってもいいんじゃないの」という話がいっぱい出てきまして。今は小学生向けの「つばさ文庫」でもアニメ映画を元にノベライズされていたりとか、田辺聖子先生はご年配の方々には非常に親しみのある作家さんなので上の世代の方にも観ていただけると嬉しいですね。あと、海が好きな人にはぜひ観てほしいなというのはあります。海が舞台というとちょっと違うかもしれないんですけど、海に憧れている二人を描いている作品でもあるので、ちょっとでも海が好きだなって思う人にはぜひ年齢性別を問わず観てもらいたいと思っています。

―この度はお時間をいただき、ありがとうございました!


劇中のリアルなダイビングシーンは実際に海に潜っているような感覚になるほどでしたが、それはここまで細かくこだわって海の中の描写に力を入れていたからだったのか、と改めて感激してしまいました。
リアルさを追求するだけでなく、それぞれのキャラクターのイメージや心情とリンクさせた描かれ方をしていたのが、アニメ映画ならでは。ダイバーの皆さまにも、ぜひ劇場でタムラコータロー監督が解釈した『ジョゼと虎と魚たち』、そして幻想的な海の世界を楽しんでいただきたいです! 
12月25日(金)公開を、お楽しみに!

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