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ニュース2021.02.13
パルクールアスリート・泉ひかりさんがPADIオープン・ウォーター・ダイバーのCカードを取得!パルクールアスリートとしてサントリーのWebCMのほか様々なMVに出演している泉ひかりさん。TBS「KUNOICHI」での活躍をご覧になった方もいるのでは? そんな彼女が《パパラギダイビングスクール》でPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースを受講し、Cカードを取得してダイバーに! 講習の模様や感想をうかがいました。
●写真/石橋一平、薮崎拓弥(パパラギダイビングスクール)
●聞き手/鴫谷隆(マリンダイビングWeb編集長)
泉ひかり プロフィール 高校時代にパルクールを始め、これまでサントリーのWebCMのほか、様々なMVに出演。2016年からアメリカ合衆国ロサンゼルスのカレッジに勉学とパルクールのために学位留学する。留学中に挑戦したTBS「KUNOICHI」では完全制覇に最も近い存在として注目を集める。現在はカレッジをメディアアート専攻で卒業して東京に拠点を移す。 |
――今回、Cカードを取得してダイバーになった泉さんですが、元々ダイビングに興味はあったのですか?
泉:そうですね、両親の実家が沖永良部島にあるので、帰るときに経由する沖縄などで海に入る機会はよくありましたし、ダイビングにも興味はありました。ただ、自分の体ひとつで海に入ってしまうことが多かったですし、ダイビングには難しそうなイメージも。そんなとき、以前からテレビ番組などを通じて親交のあったYouTuberのTWINSのおふたりが「Cカードを取った」というのを聞いて、それなら一緒に行きたい!と思い、Cカードを取得することにしました。おふたりが《パパラギ》さんでCカードを取得したときの動画がすごく楽しそうで、私も《パパラギ》さんに講習を申し込んだというわけです。
――始める前まで、ダイビングにどんなイメージがありましたか?
泉:ありきたりなイメージだと思うのですが「冬は潜れない」と思っていました。海に潜れるのは、梅雨明けから10月くらいまでで、寒くなったら潜れないのだろうなと。それと、潜るのは「体験ダイビング」でもできるじゃないですか。それなのにわざわざ講習を受けてCカードを取得するのは、趣味ではなく何か特別なことをするためなのかなと。Cカードを取るということは、すごくハードルが高いイメージがありました。
でも調べてみたら、普通に趣味で潜る人たちが取っていて、Cカードを取得することで潜れる場所や深さの幅が広がるということがわかりました。それに、私は11月に講習を受けましたが、冬でも潜れるし、なんなら流氷ダイビングというものもあるという話を聞いて、期間も場所も、選択肢の幅が自分が思っていたよりずっと広くて、すごくおもしろいなと思いました
楽しい海(ウニ!?)の話もたくさん聞けて
ダイビングへの期待が高まった学科講習
――では、実際の講習についてお話をうかがいたいのですが、まずは学科講習はどうでしたか?
泉:最初、教材を渡されたときにちょっとパニックになりました(笑)。分厚いテキストを見て、こんなに覚えることがあるんだと。記憶力はそんなに良くないので、自分ひとりでちゃんと覚えられるか不安だったのですが、読み始めるとおもしろくて、どんどん引き込まれていきました。効率のいい勉強方法は、最後のまとめ問題を見てわからないところがあったら戻って確認するといったやり方なのかもしれませんが、気が付いたらあっという間に一冊全部読んでいましたね。自分が興味のある分野ということもあったと思いますが、おもしろくて、まったく苦ではありませんでした。
――泉さんの講習を担当した小渕インストラクターから見て、泉さんの学習具合はどうでしたか?
小渕:もう本当に優秀でした。しっかりとテキストを読み込んできていましたし、わからないところはどんどん質問してくれたので、実際の海に絡めながら解説をするなどして、学科講習はとてもスムーズに進みました。
泉:先ほどお話しした、TWINSのお2人の講習は男性インストラクターだったと聞いていたのですが、今回、女性インストラクターに教えてもらえることで、より安心感がありました。小渕さんは、初めて会ったときからとても話しやすかったですし、優しそうな人だなというのが第一印象です。ただ、今はもう完全に「ウニの人」という印象ですけれどね(笑)。
――その小渕さんの「ウニの人」っぷりは、どのあたりから感じ始めたのですか?
泉:最初にお会いしたときは何も知らなくて普通に喋っていて、次の学科講習のときに他のスタッフから急に「彼女、ウニが好きなんですよ」と紹介されました。食べる方のウニが好きなのかな?と思ってたら全然違って、「ウニの骨格が・・・」という話が始まり、「骨格!?」と驚きました(笑)。そこからウニの魅力に引きずりこまれていった感じです。ダイビングというよりウニの魅力に(笑)。
小渕:刷り込んじゃいました(笑)。
プールでの初めての水中体験は、
自分の上に分厚い水の層があることに感動
――楽しそうな学科講習ですね(笑)。泉さんは体験ダイビングをしたこともなかったということで、ダイビングの器材を身につけたり、その状態で水の中に入るのは、プール講習が初めてだったと思うのですが、いかがでしたか?
泉:プール講習が初めてのダイビングの体験で、何の想像もつかなかったので、やってみるまで少し怖かったです。海に入るのは好きで、犬かきで沖まで泳いでいったりしていたのですが、いわゆる水泳は苦手で、そこが不安でした。ダイビングの器材を身につけて、水の中でうまく動けるのだろうかと。
でも潜ってみると、当たり前なのですが「息継ぎをしなくていい」ことへの安心感があって、そこがまず不思議でおもしろかったです。それと、深いところに潜っていったときに、自分の上に分厚い水の層があることに感動しましたね。素潜りで潜っているときは、必死に息を止めて、溺れない範囲ですぐに上がってくるので、水の下にいる感覚を感じる間もありません。でもダイビングだと、自分の上にずっと水があるのに、ずっと水の中にいることができる。その感じが不思議でおもしろかったです。
――実際にやってみて、難しかったことや苦労したことはありましたか?
泉:予想していたよりもスムーズにできました。泳げないことに不安を感じていましたが、そこはダイビングにはあまり関係ないのだなと。泳げない人とって、ダイビングをするうえで「泳げない」という不安はすごくあると思います。「泳げない自分が水の中にずっといるのは大丈夫なのか」と。私は少し特殊で、水に対する恐怖心はまったくなく、ただ純粋に泳げないだけなので、水に入ることへの抵抗はなかったのですが、泳げなくて水が怖いと思っている人も案外、溺れる心配がないと思ったら安心してダイビングを楽しめるのではないかなと思いました。
――フィンをはいてのキックなども問題ありませんでしたか?
泉:そうですね、でも素足でのバタ足の感覚とは違うし、使う筋肉も違う感じがして、思ったより疲れました(笑)。あと、フィンをはいたときの自分の体の長さの感覚をつかむのがなかなか難しくて、プールの広さだといろいろなところにぶつかってしまったり。。。でも大きなトラブルもなく、しっかりと練習することができたので、海に行くのがすごく楽しみになりました!
初めてのドライスーツは不思議な感覚
ウニ探しなど、海の世界も満喫!
――初めての海でのダイビングとなった海洋実習はいかがでしたか?
泉:プール講習で「思っていたよりできる」と自信がつき、海が楽しみだったのですが、海には波があったり、自分がいる深さを判断しにくくて耳抜きのタイミングがわからなかったり、プールと海は全然違うことを実感しました。最初は、海でのダイビングは思ったより難しいと思いましたね。でも、それが慣れてくると、だんだん周りを見る余裕ができてきて、魚やウニの骨格を探すことなどもできるようになりました。
――ドライスーツで潜るのも初めてだったんですよね。
泉:はい。プール講習はウエットスーツで、海洋実習で初めてドライスーツでした。「海の中にいるのに体が濡れていない」というのは、とても不思議な感覚でしたね。深く潜ると、空気がキュッと圧縮されて締めつけるような感じも、これがドライスーツ特有のものなのかと思うと、とても興味深かったです。同じ深さだとウエットスーツではどんな感覚なのか、それも今度試してみたいですね。
――小渕さんから見て、海洋実習での泉さんはどんな感じでしたか。
小渕:器材のセッティングなども問題なく、すごくスムーズでした。泉さんもさっき言っていたように、耳抜きのタイミングがちょっと難しかったりすることはあったので、そのあたりは一緒に確認しながら潜りましたが、水中に入ってからは慣れるのが早いなと感心しましたね。周りを見て魚を見つけたり、水中の景色を見たり、かなり余裕があったと思います。
――では、海でもしっかり泉さんをウニの世界へ(笑)
小渕:海洋実習で潜ったのが、ウニがすぐに見つかるポイントだったので、見つけて指さして教えたりとか、ウニの骨格の話をしていたので、一緒に探してみましょうとか。
泉:潜る前からウニの情報がすごかったので、もうウニしか探せなかったです(笑)。潜る前に、小渕さんのウニの骨格コレクションを見せてもらったのですが、本当にかわいくて、それを見ただけで「これが海の中で見つかるんだ」とワクワクしました。海に入る前に、もうウニの世界に染め上げられていましたね。とっても楽しかったです。
――かなり充実したブリーフィングですね(笑)。海洋実習とはいえ、ただ練習するだけではなく、その海のおもしろさなども十分に体験できるものだったのですね。
泉:プール講習のときも海洋実習のときも思ったのですが、講習でやるべきことをやってハイおしまいではなく、水の中で慣れる時間がたっぷり取られていたり、水中でいろいろと遊んだり、探索できる時間も長く取られていて、ただスキルを練習するというよりも、楽しく学べた印象がすごく強いです。リラックスして海の中を楽しみつつ、学ぶところはしっかり学べたと思います。
Cカードを取得してダイバーに!
これからいろいろな海に潜りに行きたい
――Cカードを取得してダイバーになった感想はどうですか?
泉:すごくうれしかったです。これで世界中の海で潜れるのだと思うとワクワクします。今まで海外も含めていろいろなところに行ってきましたが、行った先での選択肢が倍以上に増えるのではないかと。陸上の観光地だけでなく、海の中で見られる世界もあると思うと、すごく楽しみです。
――Cカードを取って、これからいろいろな可能性が広がっていきそうですね。今後どのようにダイビングを楽しみたいですか?
泉:Cカードを取ると決めたときから思っていたのが、両親の実家がある沖永良部島の海にダイビングで潜りたいということ。それと、海の中に沈んでいる船や建物などの人工物にも興味があります。海の中に沈む人工物が時を経てどのように変化しているのか、そういうのを見に行けたらすごく楽しそうだなと思っています。あとは、次のランクであるアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーになると、潜れる幅がさらに広がると聞いたので、早くその講習も受けたいですね。好奇心旺盛で、興味を持つと何でもすぐにパッと動いてしまうので、これからどんな出会いがあるのか楽しみです。
――今回《パパラギ》で講習を受けて、お店に対する印象はどうでしたか?
泉:けっこうダイビングショップって、いろいろなところにありますよね。大阪にいたときも、私が行っていた習い事の横にダイビングショップがありました。でもダイビングショップって、何をしているのかわからなくて、入りにくいイメージがある気がします。都市部にある場合、そこで潜れるわけではないし、一体何のお店なのだろうと。でも実際、《パパラギ》さんの東京店に入ってみると、いろいろなダイビング器材が並んでいたり、海の映像が流れていて、「海の好きな人たちが集まれる場所」ということがよくわかりました。スタッフの皆さんがとてもフレンドリーで、そこに来ているお客さんたちもフレンドリーで、みんな海が好きで集まって話している。今までちょっと入りにくいと思っていたのがもったいないと思うくらい、雰囲気がすごく良かったです。
――泉さんにとっても居心地がよかったんですね。
泉:すごく居心地がよかったです。仕事終わりや仕事の合間によく来ているという方もいて、確かに通いたくなるなと思いました。皆さん、話していておもしろい人とか、(いい意味で)ちょっと変わっている人とか(笑)。本当に楽しくて、ずっといたくなります。
――最後に、今回の講習を通して、小淵さんはどんなインストラクターでしたか?
泉:もうウニのイメージしかないのですが(笑)、本当に教え方も丁寧で、同じ女性として、例えば道具ひとつ選ぶのにも「こっちのほうが水の中に入ったときに写真映りがいいよ」とか、いろいろと教えてもらえてすごく良かったです。今までこう潜ってきて、こういうところが良かったよとか、もちろんウニのおすすめを教えてもらったりとか、楽しく興味を持てるような話し方で、とにかく楽しかったです。
――「ウニ」というスペシャルな部分もありつつ、ベースとして同じ女性というところで、女性がダイビングを楽しむためのノウハウなどもたくさん教えてもらえたのですね。
小渕:まだまだ出してないネタもたくさんありますので(笑)、これからもたくさん一緒に潜れるといいですね。
泉:楽しみです♪
――これからダイバーとして、たくさん海の世界を楽しんでくださいね。本日はいろいろとお話しいただき、ありがとうございました。
★講習の模様は動画でも公開中!
【ダイビング】パルクール女子世界No.1がライセンス取得!泉ひかりさんがウニにどハマり(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=nXFPtzDAvrg
【Vlog】冬でも?未経験でも?ダイビングライセンス取ってみた!【学科試験・道具紹介編】
https://www.youtube.com/watch?v=amuyf1NYsVk
【Vlog】プールで初めてのダイビング【プール講習編】
https://www.youtube.com/watch?v=3n-0X9FvrY4
【Vlog】冬の海を水中スクーターで遊ぶ?!いよいよライセンス取得!【海洋実習編】
https://www.youtube.com/watch?v=xTIfRp2m1xo
《パパラギダイビングスクール》小渕インストラクターの「ウニ愛」は、 |
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