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現地の海から2021.02.12

八丈島 《ダイビングクラブ・コンカラー》発信
水中親子クジラ大当たり!
動画&陸上写真も

2月1日(月)、東京都・八丈島にてダイビング中にザトウクジラの親子が登場! 神々しい登場シーン、そして親子で戯れる微笑ましい姿が動画に収められました。

登場したのは子どもです(後半は下にあります!)

2015年冬場からザトウクジラが見られるようになった、東京都・八丈島。陸上からは頻繁に観察されていますが、ダイビング中に水中でクジラに遭遇することはなかなかできないため、出会えたらラッキーです。動画を撮影された現地ダイビングサービス 《ダイビングクラブ・コンカラー》の田中幸太郎さんにお話をお伺いしました。

―遭遇したときの状況を教えてください。
クジラを狙って「ナズマド」で1本潜ったのですが見られず、海をあがって帰ろうとしていたら、クジラを陸路で追っていた友人にたまたま遭遇しました。島の南から北上しているクジラを先回りして「ナズマド」にたどり着いたと聞いて、慌ててセッティングをして潜りました。

遊んでいる子どもを母クジラが誘導

同タイミングで陸上から撮影された写真がこちらです。

陸上ではこのように見えていたのですね。水陸両方から同じクジラを撮影することなんて、滅多にないのではないでしょうか。

―子クジラも大きいですね。

そうですね、研究している人によると去年生まれた子らしくて、1歳くらいだそうです。子どものほうが遊んでいますよね。母親も付き合ってくれていますが、最後は連れていかれちゃっていますね(笑)。

たしかに、「早く行くよ」と連れていかれていくようで微笑ましい。動画も合わせて約5分あり、長い時間クジラを見ることができたそうですが、ゆっくり泳いでいるように見えるものの実際にクジラたちが泳いでいるスピードはとても速いので、頑張って撮影されたそうです。

狙って出会えるものではないですが、水中クジラ、会ってみたいですよね! 今期は2020年10月に水中クジラ一発目が出て、12月末も頻繁に出ていたとのこと。いずれも現れるのは大物出現率が高いことで大人気のビーチスポット「ナズマド」(中上級者向け)です。
ビーチからクジラを狙えるのが魅力ですよね。世界的に見ても珍しいと思います。」と田中さん。

ちなみに、他のスポットでもクジラの声を聴くことはできますが、「ナズマド」が一番実際にクジラに出会えるチャンスが高いそう。冬場は海況的に潜れないことも多いスポットですが、4月中旬までは見られるチャンスがあるとのことなので、緊急事態宣言が明けたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(※感染対策には十分注意してくださいね)

―最後に、感想をお願いします!
《コンカラー》ではウミウシなどのマクロ狙いのダイビングをすることが多いですが、大物も見られる八丈島の魅力を再認識しました。マクロから目を離して、見上げれば10mオーバー。八丈の海の奥深さを感じられます。

―ありがとうございました!

奥が深い八丈島。最近は真冬でも水温20℃、透明度も非常に良いそう(クジラ遭遇時は30m超え)。セナキルリスズメダイの幼魚など季節の魚が多く見られているほか、ハンマーヘッドシャークもよく見かけるとのこと。クジラに会えなくても最高に楽しい海が待っています……!

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