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現地の海から2022.03.09

千葉・房総半島 海の生き物たち
ムギワラエビが135年ぶりに再発見された海@勝山

2015年、135年ぶりに勝山で再発見されたムギワラエビ。名前は一般的だがとても珍しい。勝山では今では通年観察できている
写真/魚地司郎

2015年、135年ぶりに勝山で再発見されたムギワラエビ。名前は一般的だがとても珍しい。勝山では今では通年観察できている
写真/魚地司郎

かつてムギワラエビと間違えられていたオルトマンワラエビ。こちらも勝山で通年観察できる
写真/魚地司郎

かつてムギワラエビと間違えられていたオルトマンワラエビ。こちらも勝山で通年観察できる
写真/魚地司郎

 

エビ・カニの仲間が大好きというダイバーが意外に多いように思うのですが、細長い脚を四方に広げソフトコーラルに擬態していることで有名なムギワラエビ、オルトマンワラエビという種類がいます。クモのようなエビですが、なんどヤドカリの仲間というのがおもしろい。
実はムギワラエビと紹介されていたものは20年ぐらい前だったでしょうか、ほとんどがムギワラエビでなくオルトマンワラエビと名付けられたエビだった!という、ちょっとした衝撃がエビ・カニダイバー界に走ったものです。何が違うかというと、足の節の色。
房総半島・勝山(通称かっちゃま)のオーナーガイド、ジローさんこと魚地司郎さんによると、脚の節の色が「赤白」がムギワラエビ、「赤白赤」がオルトマンワラエビとのこと。
ムギワラエビはナント、1880年にこの勝山で新種として発見され、その後インド洋や相模湾でも確認されましたが、最初に見つかった勝山では見られずにいたのです。その間、オルトマンワラエビはいて、前述のようにムギワラエビと間違えられていた時代もありました。でも! 2015年に135年ぶりに再び勝山の海に現れました。以来、通年その姿を観察できているとのこと。

そんな歴史あふれるムギワラエビに会いに行ってみてはいかがでしょう?

千葉ダイビングサービス協力会と房日新聞のコラボ、南房総の生き物を紹介する「房総の竜宮城」が連載中です。
勝山「135年ぶりに元祖・勝山で再発見」

情報提供
かっちゃまダイビングサービス

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