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ニュース2022.09.25
『海に生きる! ウミガメの花子』写真絵本発売!沖縄在住のフォトグラファー黒部ゆみさん
2022年9月中旬、偕成社より写真絵本『海に生きる! ウミガメの花子』が発売されました。写真・文を沖縄在住のフォトグラファー、黒部ゆみさんが担当しています。
テーマはウミガメの生態と、ウミガメに迫る危機。
ウミガメは世界で人気の生き物ですが、沖縄で見られるアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイはいずれもIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。
ダイバーの皆さんはお気づきの方も多いでしょうし、ご存じの方も少なくないでしょうが、ウミガメを取り囲む環境はどんどんハードなものになってきています。地球温暖化による海水温上昇と海浜面積の減少、プラスチックごみの増加などなど、原因はさまざま。
本書では、取材地の沖縄の海で、アオウミガメの「花子」と著者の出会いをきっかけにウミガメの姿や種類、産卵の様子や子ガメの孵化、海への旅立ちを迫力あふれる写真で紹介し、後半でウミガメに迫る危機、それを食い止めるために活動している人々の保護の努力が紹介されています。
著者が間近で撮影したウミガメの花子のかわいらしい表情やしぐさをはじめ、世界で起こっている環境問題を子どもたちに伝えていくための一冊となっています。
著者の黒部ゆみさんの名前を聞いてうれしかったのは、黒部さんは月刊『マリンダイビング』主催の「地球の海フォトコンテスト」の2021年度に「波おばけに立ち向かう」というテーマで自由部門の優秀賞、その前年に「母ウミガメの産卵中」というテーマでビーチフォト部門で優秀賞、「彩ある世界へ」というテーマでネイチャー・環境部門入賞を獲得。そのいずれもがウミガメを題材にしたものでした。沖縄在住で、ほかの被写体でも入賞されていますが、ウミガメの撮影をするうちに彼らを取り巻く危機に気づき、保護活動もされていると伺っています。
写真絵本の中にはその入賞作品も含まれているとのこと。海の環境問題をより多くの子どもたちにも伝えたいという願いから制作をされたとのこと。皆さまのお子さまにはもちろん、拡散をしていただき、多くの方々のお子さまにも伝わるようにしてはいかがでしょう? もちろん、大人でも楽しめます!
【書籍データ】
写真絵本『海に生きる!ウミガメの花子』
写真・文/黒部ゆみ
監修/奥山準一
発行/偕成社
サイズ/26×21cm
ページ数/40ページ
定価/1,760円
全国書店またはインターネットで発売中
黒部ゆみさんの公式ページ
(文/後藤ゆかり)
参考
≫地球の海フォトコンテスト2021全入賞作品発表
≫地球の海フォトコンテスト2020全入賞作品発表
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