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- 徳島の日和佐で光る「オオカワリギンチャク」を写真家むらいさちさんが撮影
ニュース2023.11.10
日和佐で光るオオカワリギンチャクを写真家むらいさちさんが撮影 !
《海と遊ぼ屋 海達》主催のフォトセミナーで、むらいさちさんが撮影したオオカワリギンチャク
Photo by Sachi Murai
光るイソギンチャク「オオカワリギンチャク」。徳島県の日和佐(ひわさ)では、2023年に初めて姿が確認されました。写真家のむらいさちさんが、その貴重な姿の撮影に成功しました!
オオカワリギンチャクは2004年に発見された新種のイソギンチャクです。世界的に見ても個体数が少なく、とても珍しいんです。生息しているのは日本の太平洋沿岸のうち、和歌山県みなべ町沖から東京都の伊豆大島周辺にかけての、水深35〜100mと言われています。大きいもので触手を合わせて10〜15cmほどです。一番の特徴とも言えるのが蛍光イエローに“ぽわっ”と光る姿! 幻想的だと、今回お話しを伺った日和佐の《海と遊ぼ屋 海達》の森永達矢さんは以下のように語ります。
「10月28・29日に日和佐で行なわれたむらいさちさんのフォトセミナーで、オオカワリギンチャクが撮影されました。見られるのはボートで30〜40分の<渡りの瀬>です。通常は8〜9月の夏期限定スポット(6月からプレオープンの場合もあり)ですが、この日は特別解放! 根の周りの南側は水深50mほどまで落ちる切り立った壁、北側には水深40mほどから伸びるゴロタの斜面が広がります。オオカワリギンチャクが見られるのはその北側エリアです。 30〜50個体ほどが確認でき、周りの小さい個体やより深場にもいることも考えると、もっと多くが生息しているのではないかと言われています。むらいさちさんが撮影した写真にも、小さな個体がポツポツと確認できますよね!」
深場のため、通常のファンダイビングでは間近まで行くことはできませんが、透視度が良いと上から見下ろすだけでも光っている様子がわかるそうです。
森永さんは「みんなが近寄れる浅場に移動してきてくれたら嬉しいです。来年度のスポットオープンが今から楽しみです!」と語ってくれました。特別感たっぷりなオオカワリギンチャク、実際に見てみたいですね。
《海と遊ぼ屋 海達》のある日和佐の海は、徳島県では黒潮の当たる太平洋の最終ラインです。ダイナミックな地形と魚群が狙えます。
◼︎日和佐のおすすめ
・冬→日和佐は冬の風に強いエリア。「恵比須洞」では、洞窟内で水面から顔を出すことができます。イセエビの大群も !
・春(3〜4月)→ダイビングで見られるのは世界中でここだけという深海の大きなカニ、タカアシガニに出会えます
・夏→オオカワリギンチャクもいる「渡りの瀬」。潮通しが良いため、各種ハナダイなどとにかく群れが濃い!
◎情報提供≫海と遊ぼ屋 海達
ライター/新井 夏海
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