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現地の海から2024.11.27

神戸の海で、マダコの抱卵やハッチアウトを確認!

こんにちは。ライターの斉藤利奈です。《Diving Shop SO BLUE》代表・松井一真さんから、明石海峡大橋の袂、神戸の海から「マダコが抱卵しています!」「水深3mにミジンベニハゼがいます!」という情報が届きました。地元・神戸の海、ということで、行ってきました!

潜るのは、明石海峡大橋にほど近いビーチ。実は兵庫県はマダコの漁獲量日本一!この辺りで採れるマダコは「明石だこ」と呼ばれ、人気があります。松井さんによると、この周辺の海は漁師さんたちが廃棄した蛸壺や隠れ家になりそうな岩場が点在するほか、ウツボなどタコの天敵になるような生物がほぼ居ないという、「タコにとって、暮らしやすい海」とのこと。

松井さんに案内していただき、蛸壺を覗くと…お母さんダコが房状に連なった卵を大切に守っていました。母ダコは、飲まず食わずで卵を守り、稚ダコが巣立つとその場で力尽きてしまいます。命を懸けて子どもを守り育てる姿を目の当たりにし、感動しました。

蛸壺の中で、たくさんの卵を守っていました。(写真:斉藤利奈)

蛸壺の中で、たくさんの卵を守っていました。(写真:斉藤利奈)

サンセット~ナイトの時間にかけては、ハッチアウトも狙うことができます。この日も、パラパラと子どもたちが大海原に旅立っていきました。

マダコは時間をかけて産卵するため、同じ母ダコの卵でも成長スピードはバラバラ。そのため、ハッチアウトは数日続くことが多いそうです。

タコ壺で一緒に暮らすミジンベニハゼ。水深3mとは驚きです!(写真:松井一真)

タコ壺で一緒に暮らすミジンベニハゼ。水深3mとは驚きです!(写真:松井一真)

別の蛸壺では、なんと同居人が!可愛い姿がダイバーに人気のミジンベニハゼです。なんと、水深約3m! 松井さんも、こんな浅い水深でミジンベニハゼに出会ったのは初めて!とのこと。

カラフルで美しいクジメの卵。12月を過ぎた頃からシーズンが始まる。(写真:斉藤利奈)

カラフルで美しいクジメの卵。12月を過ぎた頃からシーズンが始まる。(写真:斉藤利奈)

さらに、これから冬を迎えると、同じエリアにアイナメやクジメが産卵に訪れるそう。神戸の海のポテンシャルは凄いですね!ダイビングエリアとしては、まだまだ情報の少ない神戸の海ですが魅力たっぷり。ぜひ潜りに行ってみてください♪

情報提供:Diving Shop SO BLUE
ライター/斉藤利奈

  

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