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レポート2024.11.28

障がい者体験ダイビングの報告会が開催

こんにちは、マリンダイビングウェブライターの田中あきこです。先月当サイトでもお伝えした、障がいがある方々が体験ダイビングを楽しむ「すくすくプロジェクト」の活動報告会が11月9日に行われました!

報告会が行われたのは、障害福祉施設すくすくハウス内カフェ(障がいのある方たちが普段働いている就労継続支援施設)。7月の海の日に伊東で開催した障がい者ダイビング体験会「第2回すくすくプロジェクト」について、運営スタッフらと、今回のスピーカーである体験ダイビングに参加した障がい者3人が、家族のみなさんやこのチャレンジに関心を持つ近隣住民の方々に向けて報告を行いました。

「すくすくプロジェクト」は、障がい者にとって海の世界に挑戦する特別なイベントです。今年は身体や知的に障がいのある方8人が参加し、ダイビングとドルフィンスイムを体験しました。報告会では、体験会の企画者である運営スタッフの進行にて、体験会企画への想い、体験会当日の流れ、海の中での体験や感想をその時々の写真で振り返りながら、それぞれの立場と視点で紹介。チャレンジした子どもたちの代表として、3人(ダイビング初挑戦の2人と2回目の1人)がスピーカーとして参加し、ダイビングや海に対する素敵な想いを語りました。

参加者からは、「人生で初めて海に入った。プールとは違ってしょっぱかった。緊張より楽しさが上回った」「自分の人生において、海に行けると思わなかったので、ボランティアの方々が一生懸命サポートしてくださり、実現できたことに感謝している」「海が好きになった。またダイビングをしたい」など、海に入ったことの感動とサポートスタッフへの感謝の気持ちや、「次はもっと深く潜ってみたい。もっとたくさんの魚を見てみたい」「自分たちの素晴らしい体験を、他の人にも伝えて誘いたい」と、次回のチャレンジに対する期待と意欲が語られました。

プロジェクト参加者の家族のみなさんからは、「準備の段階から本当に楽しそうで、家族だけではこういった経験をすることは難しいので、非常にありがたいと感じました」「沢山の人たちに支えられて、この貴重な機会を得られたことに改めて感動しています」と感謝の気持ちが伝えられました。今回のチャレンジは単なるダイビングではなく、参加者やその家族にとって大きな意味を持ったのでしょうね。

施設に通う子どもたちがこのチャレンジに一歩踏み出し、自分たちの言葉で報告したことは、運営スタッフの方々にとって言葉で言い表せない感動だったとのことです。「(障害があっても)できないことはない!」という言葉が、多くの方に届いてほしいですね!
報告会を終えた後、「また参加したい!」「今度はもっと深いところにチャレンジしたい!」という言葉を受け、企画メンバーは早速次回の活動に向けた準備を始めたそう。参加する方々のチャレンジしたい気持ちに寄り添いながら、これからも活動していくとのことです。

また、会場である障害福祉施設すくすくハウス内カフェでは、写真家むらいさちさんの写真展が行われ、美しい海の写真がこの報告会に彩りを添えました。むらいさちさんは本企画の趣旨に賛同し、昨年の第1回すくすくプロジェクトにカメラマンとしてボランティア参加し、その縁で施設にて写真展の開催に至ったとのことです。
「すくすくプロジェクトって素敵な活動だな」「自分もサポートしてみたい」と思った方は、ボランティアの参加を募集しているとのことなので、ぜひKAKO-MARINE Projectご連絡を!

■第2回すくすくプロジェクト報告会
主催:障害福祉施設すくすくハウス
共催:HSA(Handicaped Scuba AssociationKAKO-MARINE Project
協力:グロービス・スキューバダイビング・クラブ(グロービス経営大学院公認サークル

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