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レポート2024.10.23

障がいがあってもダイビングできる!
第2回すくすくプロジェクト開催レポート

こんにちは、マリンダイビングウェブライターの田中あきこです。水の中を自由に泳いだり、魚たちを観察できるダイビングはとても気持ちがいいもの。だけど、「自分には難しいかな」とハードルが高いと感じる方もいますよね。たとえば、障がいがある場合。そんな意識を変えられるかもしれない、素敵な取り組みがあります。今回は、障がいがある方々が体験ダイビングを楽しんだ、第2回すくすくプロジェクトのレポートです!

開催日は7月15日、海の日。昨年の第一回に引き続き、伊東ビーチでのダイビングです。前回参加した知的障がいや身体障がいのある10代男女4人に加え、施設で開催した報告会で興味を持った10代〜30代の男女4人が参加。昨年の参加メンバーが先輩としてお手本を見せる形で、参加者は前回の2倍の8人になりました。
さらに、日ごろ障がい者の支援を行っている施設スタッフ5人も一緒に体験ダイビングを初体験。そしてサポートスタッフとして、昨年の参加メンバーの他、趣旨に賛同したインストラクターやボランティアダイバーの有志が新たに加わり、30人以上が集まりました。

専門スタッフやボランティアが参加者をしっかりとサポートし、まずは海に慣れることから開始。その後はフルフェイスマスクを着用して、いよいよ体験タイビングに挑戦! その他にもドルフィンスイム体験、海辺でのBBQランチを楽しみました。

この日参加したみなさんは、
「昨年参加した時のボランティアさんがいてくれて、また会えたのが嬉しかった」
「昨年のみんなの話を聞いて、海に行ってみたいと思っていた。チャレンジできてよかった」
「直前まで不安で行くかどうしようか迷っていたけど、参加できてよかった」
「昨年より、長く海に潜ることができた。来年は、もっと長く潜りたい」
「最初は怖かったけど海がこんなに楽しいなんて思ってもみなかった」
と語っています。慣れない海で不安がありながらも、挑戦したことで大きな喜びを得られたようです!

また、運営スタッフは
「我々ダイバーがほんの少しのきっかけを提供し、適切なスキルとサポートを行えば、障がいがあっても海の中で楽しむことができる。むしろ、地上では動きが制限されることの多い障がい者にとって、海の中は無重力に近い感覚であり、自由になれる。新たなチャレンジの1歩を踏み出すお手伝いが出来て嬉しい」
「昨年に引き続き、多くのボランティアの方が趣旨に賛同して参加いただけたことが、本当にありがたく感謝しています」
「障がい者がダイビングできることをもっともっと認識してもらい、障がいを持った方が、1人でも多く、潜ってみたいと思ってくれるようなに、様々なメディアを活用して広めていきたい」
とコメントしています。

写真は、右から、本企画の仕掛け人であるHSAの太田樹男さん、すくすくハウスの大久保夏樹さん、KAKO-MARINEの栫幸宏さん

写真は、右から、本企画の仕掛け人であるHSAの太田樹男さん、すくすくハウスの大久保夏樹さん、KAKO-MARINEの栫幸宏さん

「障がいがあってもチャレンジしたらできることがいっぱいある。海の中はみんな自由になれる」がテーマのすくすくプロジェクト。障がいがある人もない人も心にとどめておきたい言葉ですね。この活動が広く知られ、ハンディキャップダイビングがより一般的になっていったら素晴らしいですよね!

■第2回すくすくプロジェクト
主催:HSA(Handicaped Scuba Association)
共催:障害福祉施設すくすくハウスKAKO-MARINE Project
協力:グロービス・スキューバダイビング・クラブ(グロービス経営大学院公認サークル

(ライター/田中あきこ)

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