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レポート2026.01.11

一生分のマンボウに出会える!?
ダイバーなら一度は憧れたい海、ガラパゴス
マンボウの群れ動画が圧巻!

こんにちは、マリンダイビングウェブライターの田中あきこです。前回のマリンダイビング大賞で、「初めて行きたい海外部門」5位に輝いたガラパゴス諸島。「ダイバーが一度は憧れたい海」と言われるガラパゴスを、石垣島の《UmiMotto Diving Shop》の平尾優子さんが体験レポート! 後編をお楽しみください。

前編はこちら≫

ガラパゴスでマンボウのづくしの一日

※以下、平尾さんのレポートです

ガラパゴスダイビング2日目。この日は、最初から目的が決まっていた。マンボウ探しがメインの一日だ。
早朝1本目から、いきなりチャンスは訪れた。透明度は決して良いとは言えない海況。視界の利かない海では、出会いはいつも突然やってくる。正面から、くねくねと泳ぐ細長い生き物。最初は何なのか分からなかった。だが、次の瞬間、それがマンボウだと気づく。
軽く開いた、まるい口。どこかとぼけたような表情が、何とも可愛らしい。サイズは小さめ。いわゆる巨大個体ではないが、紛れもなくマンボウだ。移動中のマンボウは、こちらに気が付くとすぐに進路を変え、静かに離れていく。その泳ぐ速さは、本気を出すと意外と速い。ほんの短い時間の遭遇だったが、水深−25m、水温14度の冷たい海の中で、心だけが一気に熱くなる瞬間だった。

水面は“マンボウ祭り”

ダイブを終え、ボートに上がると、さらに驚く光景が待っていた。水面には、あちらにもこちらにもマンボウの姿。数匹の群れで、ヒレを水面に出しながら泳いでいるのが見える。ボートで母船に戻るまで、まさに“マンボウ祭り”。母船でのサーフタイム中も、ずっと水面にマンボウの姿が確認できた。しかも、母船のすぐ横で6匹のマンボウが横一列になって泳いでいる。水中では透明度の影響もあり1匹しか見られなかったが、このエリアにこれほど多くのマンボウがいるのかと、ただただ驚かされた。

圧巻だった4本目のダイブ

その日は潜るたびにマンボウに遭遇できたが、最も印象に残ったのは4本目のダイビングだった。水深-30m。澄んだ海の中、広い砂地のヘリで巨大なマンボウが5匹、クリーニングを受けている。もしこれが1本目だったなら、全員が一斉に、物凄い勢いで寄っていってしまったかもしれない。だが、「寄れば逃げる」ということを、この1日で私たちは学んでいた。
慎重に、慎重に。じっくり、じっくりと。その姿を目に焼き付けながら、静かに撮影する。でかい。近い。興奮を抑える方が難しい。鼻息が荒くなり、呼吸を整えるので精一杯だ。
やがてマンボウたちはこちらに気付き、ゆっくりとその場を離れ始める。それでも、再び戻ってくる個体もいる。よほど、このクリーニングステーションは“腕のいい店”なのだろう。

「人生最後のダイビングなら?」

「人生最後にダイビングするなら、どこ?」そう聞かれたら、ガラパゴスと答えてしまう意味が、今回よく分かった。そのくらい、ここは素晴らしい出逢いに溢れた海だ。もちろん、大物には当たり外れがある。毎回必ず、という保証はどこにもない。それでも、今回目にしたマンボウたちのクリーニングシーンを超える出会いが、マンボウに関しては今後もう二度とあるのだろうか。そう思ってしまうほど、あの光景は特別だった。
水中で見たマンボウ。水面で見たマンボウ。それらすべてを含めたら、一生分のマンボウを見た、そんな気さえしている。

一生忘れない光景

ガラパゴスでマンボウが見られることは、もちろん知っていた。前回の訪問でも、遭遇はできている。それでも、今回の体験はまったく別物だった。間違いなく、一生心に残るダイビングシーンのひとつになった。ガラパゴスのダイビングが素晴らしい理由は、ジンベエザメやハンマーヘッドシャークだけではない。多種多様な生き物たちとの、こうした濃密な出会いがあるからこそだと、今回あらためて痛感した。
日本からは遠く、クルーズ代も決して安くはない。正直、気軽に行ける海ではない。それでも、健康とスキルを維持して、必ずまた戻って来たい海。ガラパゴスは、そう思わせてくれる場所だった。

・・・・

写真・文章:平尾優子(UmiMotto Diving Shop)

【UmiMotto Diving Shop紹介】
石垣島を拠点にサイドマウント、テクニカルダイビング、リブリーザーなどの各種講習からファンダイビングまで幅広く開催。また、年に最低でも2回、多い年には4回ほどの海外ツアーや国内ツアーも企画・実施しており、今回のガラパゴスのようなハードかつ魅力的な海へもご案内しています。
☆公式サイトはこちら≫

(編集/田中あきこ)

  

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