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現地の海から2021.06.10

これからの時期、どこへ潜りに行く?
6~7月の海の見どころ in JAPAN

いよいよ緊急事態宣言も明ける……はず! 
早速ダイビングに出かけたいけれど、今の時期どこへ潜りに行こう?なんて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。月刊『マリンダイビング』7月号(6月10日発売)では、日本全国の「6~7月の海の見どころ」をご紹介中! 日本全国のダイビングガイドにお聞きした、この時期ならではの生物や生態活動などを掲載しています(全国のガイドの皆さまにお願いし、ご回答いただいたエリアのみご紹介しています)。
ここでは、雑誌に載せきれなかった情報をご紹介! ぜひ雑誌と併せて、チェックしてみてくださいね。次のダイビング先を決めるのに参考になれば幸いです!
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新潟県・佐渡島

クダヤガラとチャガラの幼魚の群れ

春先に産み付けられた卵から孵化した幼魚たちが成長し、藻場などに“密”な群れを作り出します! 黄色、オレンジのカラフルな雲のようになって一生懸命泳いでいる様子はとってもキュート!(写真はクダヤガラの群れです) 全島で見られますが「虫崎ビーチ」がおすすめです。
情報提供/《F.WAVE》登内美柚希さん

東京都・伊豆大島

ケヤリ(ケヤリモ目 ケヤリモ科 ケヤリ属)の大群生

伊豆大島の西海岸にあるポイント王の浜で2年前から急に登場し昨年から大群生になった花火のような海藻です。ワレカラ、アオサハギ、各種ウミウシと絡めて撮影できるので絵になります。
情報提供/《イエローダイブ》古山徹さん

千葉県・勝浦

冬の生物と夏の生物の共存

水温がまだ上がりきっていないため、ダンゴウオなどの冬の生物がまだいる一方で、南からやってくるカラフルな季節来遊魚が少しずつ増えてくるという、夏と冬のちょうど間であり、1ダイブで両方を楽しめる季節です。また、7月後半から夏休みに突入!ということで、ご家族連れのシュノーケルが人気になります。小さいお子様でも足がつく深さの場所がたくさんあり、カラフルな魚やエビカニなど生物も豊富☆ ご家族みんなで楽しめます♪
情報提供/《かめはうす》金澤圭祐さん

千葉県・坂田

ウツボのペアリング

坂田の海は研究者も注目するほどウツボが高密度で生息しています。夏の繁殖期にかけてオスとメスがペアリングし、2匹寄り添う姿があちこちで観察できます。仲睦まじい様子を見ると気持ちもほっこりしますよ。
情報提供/《シークロップダイビングスクール》長谷部謙介さん

神奈川県・城ヶ島

タツノオトシゴの産卵

他のエリアではあまり確認できないタツノオトシゴ。6~7月はタツノオトシゴの繁殖期に入る為ペアの様子や大きくなったオスの育児嚢、ハッチアウト後の小さな子供に出会えることもあります。
情報提供/《城ヶ島ダイビングセンター》高橋洋平さん

神奈川県・葉山

アカモクやヒジキ(海藻)の水中ジャングル

葉山芝崎海岸の水深2mエリアで、光合成を続けることによって、人の背丈よりも高く伸び、さらに水面に到達し、それ以上に伸びて横たわっていきます。まさに旬、海藻ジャングルという新ジャンルに、エントリーしてみませんか? 7月頃まで楽しめます。
情報提供/《葉山ダイビングサービス》杉木健太さん

静岡県・伊東(東伊豆)

オキノスジエビ

毎年6月に「白根南」のドロップオフから大群で上がってきます。普段は水深200m付近に生息するエビですが産卵のために上がってくると言われています。すでに今年は4月に出現し現在も残ったエビが見られています。
情報提供/《伊東ダイビングサービス》中水猛博さん

圧倒的なソフトコーラル群に乱舞する魚たち

夏季限定スポット「五島根」伊豆屈指のソフトコーラル群生に舞う魚たちの共演が見ものです。
情報提供/《Dive Family Yellow》川坂秀和さん

静岡県・富戸(東伊豆)

アオリイカの産卵

富戸のビーチスポット「ヨコバマ」の水深13~14mの砂地で着底して鑑賞します。アオリイカの産卵が活発になるシーズン! 寄り添うペアがゆっくりと産卵床の中へ卵を産み付けるシーンはとても神秘的。また、オス同士がメスを奪い合う光景も必見です!!
情報提供/《ドルフィンウェーブ》石原郁美さん

ヒレナガネジリンボウの共生、ナンヨウツバメウオの擬態、アオリイカの産卵

「ヨコバマ」では、この時期目が離せない生命の躍動を観察することができます。前菜はヒレナガネジリンボウとテッポウエビのお互いが生き抜こうとするがゆえの共生関係。副菜にはまるで枯れ葉のようなナンヨウツバメウオの擬態。そして主菜はなんと言ってもアオリイカの産卵SHOW! もぉ~~お腹いっぱいです。
情報提供/《マリンステージ富戸》田副雄太さん

静岡県・平沢(西伊豆)

クロホシイシモチの産卵

6月の平沢の海中は、ホンダワラなどなど茶褐藻類に覆われ、泳いでいるだけでも幻想的な海中になります。その環境下で、ベラを始め生物は繁殖活動に勤しみます。写真は、クロホシイイシモチの産卵。産卵に至るまでのプロローグからの2匹の行程や、産卵→放精→口内保育の一連の行動まで観察できます。水深も5mくらいと浅いので、安心してじっくり観察できます。昼間に見える繁殖行動をご覧になりにいらしてくださいね。
情報提供/《ふらら日和》八木かつのりさん

静岡県・南伊豆

タツノオトシゴ

海藻など尾を絡めて身を隠せるところで見られます。南伊豆特有の白い砂のきれいな浅いビーチをふらふら漂っていることも。繁殖期にあたる春から秋にかけて、比較的見やすいです。
情報提供/《マリンスタジオDragonLady》林田翔太さん

静岡県・神子元島(南伊豆)

アカシュモクザメの回遊

今年は例年以上に出現が早いシュモクザメたちですが、初夏に入ると海が凪ぎ、さらに良いコンディションで見るチャンスが増えてきます。今年こそ神子元でハンマーを見たいという方は、ぜひチャレンジしてみてください!
情報提供/《神子元ハンマーズ》有松真さん

三重県・賢島

ハナイカの産卵、卵

伊勢志摩の海、間崎島では6月から7月下旬まで穏やかな浅い水深(5mほど)にハナイカが産卵にやってきます。まずは親ハナイカが岩場の下にうろうろ入っていくところを探します。その岩の下を覗くとティアドロップ型の卵が産みつけられています。4~5週間ぐらいで卵の中の稚イカが成長していく姿を観察することができます。ハッチアウト直前になると親ハナイカと同じようなきれいな体色になってきますよ。
情報提供/《アリストダイバーズ》大矢和仁さん

宮崎県・日南

アオリイカの産卵

宮崎でのアオリイカの産卵は6月初旬から始まり8月初旬まで見ることができます。全国的にはアオリイカは産卵床を入れるのが一般的ですが、宮崎ではソフトコーラルに産み付ける姿が見られます。
情報提供/《グリートダイバーズ》福田道喜さん

鹿児島県・南さつま

キンセンイシモチのハッチアウト

鹿児島県南さつまにてキンセンイシモチのハッチアウトが6〜7月中見られます。ぜひ感動の一瞬を切り撮ってください。
情報提供/《ダイビングショップSB》松田康司さん

鹿児島県・奄美大島

ニシキテグリの産卵

1年中観察が出来るニシキテグリですが、6月から9月までの期間はナイトダイビングで神秘的な産卵シーンを観察が出来ちゃいます! 日中はサンゴの奥でじっとしているニシキテグリですが、サンセットの時間になるとサンゴの隙間を活発に動き回り、産卵行動時には写真のように、オスとメスが寄り添ってサンゴの上まで出てくるのです。
情報提供/《ネイティブシー奄美》仙田皓大さん

鹿児島県・沖永良部島

浮遊期幼魚

これからの時期は島の北側、東シナ海のポイントがメインとなります。少しずつ流行り始めている浮遊期幼魚ナイトダイビングで、水中ライトをたくさん設置し、その光に集まってくる幼魚になる前の不思議な生物を狙っていきます。沖永良部島は一気に深くなっている地形から浮遊期幼魚ナイトには適しており、気軽にビーチエントリーから狙うことができます。季節によって見られるものなど変わってきますが、この時期からは数、量とも増えてくるのでワクワクが止まらないことでしょう。
情報提供/《沖永良部島むがむがダイビング》濱本智明さん

ハナビラクマノミ(産卵寸前の産卵床掃除中)

沖永良部島の個体は午前中のある時間に産卵を開始します。↑の写真は産卵寸前の最後の産卵床清掃と産むリハーサル的な行動を繰り返している最中です。

こちらの写真でいよいよ産卵開始、メスがお腹(産卵管)を産卵床に擦りつけながら産み始めます。最初は卵の色が殆どないように見えますが徐々に黄色っぽくなり確認出来るようになります。メスが産んだ後を、オスが全く同じルートを通り、精輸管から精子をかけ、受精させます。 見られるスポット:ヤグニャドロップ、ブルーコーラルなど
情報提供/《シードリーム沖永良部》東進一郎さん

パンダダルマハゼ(オスが卵守り中、時折ファンニングを見せます)

サンゴの間の決まった所に生息しているので、比較的観察しやすいですが、小さいのでマクロに特化したカメラやレンズをお持ちになるといいです。オスが1週間近く(水温によって前後します)守り、ファンニングをしたり、流れて来るゴミを掃除したりと世話をします。 見られるスポット:ブルーコーラル
情報提供/《シードリーム沖永良部》東進一郎さん

沖縄県・沖縄本島

キビナゴの群れ

いろいろな生き物が繁殖する季節ですが、キビナゴもその1つ。太陽に輝くキビナゴの群れは美しいですよ! キビナゴを狙ってアジ科の魚も数多く見られます。ケラマ諸島では主に黒島北や男岩で、9月頭まで見られます。
情報提供/《ディーズパルス沖縄》狸塚雅貴さん

キンメモドキ(ベビーラッシュ)

夏に向けてベビーラッシュが始まり、大小さまざまなキンメモドキが見られます。いつも見に行くスポットは沖縄本島東海岸の「ウキバルノース」。6月頃から一気に数が増えて、サンゴが見えなくなるほど数が増えます。キンメモドキの大群を見ると夏の到来を感じます。
情報提供/《ピリアロハダイビングサービス》谷直美さん

沖縄県・座間味島

インドカエルウオの幼魚

親は黒色で幼魚も黒色の子が多いですが、中には黄色の子がいる事があります。黄色い子たちも成長するにつれて段々と黒くなっていってしまうので、6~8月頃の限られた期間でしか逢えない特別な子たちです。
情報提供/《ダイブイン浜》宮平洋一さん

キンメモドキとスカシテンジクダイ

座間味の海ではいろいろなスポットでキンメモドキやスカシテンジクダイが爆発的に増え始めてくるシーズン。これら「キンメ根」では、キンメモドキたちの群れを狙ってカスミアジなどの回遊魚が回ってきたりハダカハオコゼが潜んでいたりと、ワイド視点でもマクロ視点でも楽しむことができます。
情報提供/《ダイブハウスYADOKARI》宮里清司さん

沖縄県・石垣島

石垣島北部の海に群生するサンゴ

ハードコーラルからソフトコーラル、何種類もの色とりどりのサンゴが群生しており、数年前の白化から成長した、サンゴの生きる力、海の大自然を感じて頂けます。夏の太陽を浴び輝くサンゴは圧巻です。
情報提供/《イエローサブマリンダイズスタジオ石垣島》村上蓮さん

ニシキテグリの産卵

内湾のサンゴ域にて初夏、6月の時期に産卵行動をみることができます。夕暮れ時に大きなオスが小さなメスに寄り添って産卵を誘い、カップリングすると仲睦まじく寄り添いながらサンゴ表層からゆっくり中層へ昇り始め、昇りつめた所で一気に産卵します。
情報提供/《うみの教室》小菅智弘さん

ウミガメ

住みついているスポットでは、ウミガメたちがゆっくりお昼寝していたり、息継ぎのために水面まで上がってくることもあります。ウミガメたちの仕草は愛嬌があって見ていて癒されます。
情報提供/《ダイブハウスマンタ石垣島》藤本健治さん

沖縄県・西表島

スズメダイモドキの幼魚

西表島の川に近いスポットで6月から体色がきれいなスズメダイモドキの幼魚が見ることができます。 成長し始めると幼魚の体色は消え地味な色となるので、この時期ならではの限定魚です!
情報提供/《イ・テリオスダイビングサービス西表島》栗原雅直さん

マンジュウイシモチの幼魚

海水と淡水が混ざる汽水域に生息する魚で、西表島なら比較的安定して見る事ができます。子供サイズは冬でも見られますが、いわゆる「ノーパン」と呼ばれる極小サイズの幼魚が見られるのは6~7月のみです。
情報提供/《西表島ダイビングサービス 遊びなーら》平野正浩さん

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