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大瀬崎の現地ガイドがアドバイス!
初めてのフィン選びはここに注目

大瀬崎の現地ガイドがアドバイス! 初めてのフィン選びはここに注目

ダイビングを快適に楽しむうえで欠かせない器材が「フィン」。いろいろなフィンがありますが、「初めて自分のフィンを購入する」という人は、どんなフィンを選べばいいのか。講習エリアとしても人気の西伊豆・大瀬崎の現地ガイド4名の皆さんに、《GULL》の五味さんと共にアドバイスをしてもらいました。ぜひ皆さんのフィン選びの参考にしてみてくださいね。

聞き手:鴫谷隆(マリンダイビングWEB編集長)

今回アドバイスをしてくれた現地ガイドの皆さんの自己紹介はこちら

《ダイビングサービス シーキング》赤堀 智樹さん
《はごろも マリンサービス》垣本 陽一さん
《COCOMO OSEZAKI》杉山 善一さん
《大瀬館 マリンサービス》真木 久美子さん

初心者におすすめの《GULL》のフィンは?

――最初に《GULL》の五味さんより、初心者におすすめのフィンにはどのようなものがありますか?

五味:「初めてフィンを履く方でもフィンキックをしっかりできるように」というコンセプトで作ったのがMEW CYPHER(ミュー・サイファー)です。それまでもオープンヒールのフィンではMANTIS FIN(マンティスフィン)やSUPER MEW XX(スーパーミュー ダブルエックス)などがありましたが、「フィンに足が負けてしまう」という声も。そこで、初めてフィンを履く人でも、変なクセがつかずにしっかりとフィンキックできるフィンがあったらいいのではと、形やサイズ、柔らかさなどを試行錯誤して作り上げました。初心者向けというより、初心者から中級、上級までずっと使えるということで、最初に購入するフィンとして適しているのではないかと思います。

MEW CYPHERの詳細情報はこちら

――脚力に自信がない人でも使いやすいのはうれしいですね。少し脚力に自信がある人にはいかがでしょうか?

五味:それならSUPER MEW XXがおすすめです。こちらは逆に「ストラップタイプでMANTIS FINよりもうちょっとパワフルに泳げて、使い勝手のいいものがほしい」という声にお応えして、人気のSUPER MEW(スーパーミュー)をストラップタイプに変えて、ストラップフィンでありながらフルフットのフィーリングで使えるフィンを作ってみようと。そういった経緯で誕生したフィンです。キックの瞬発力と力強さが特徴のSUPER MEWがベースになっていますので、初心者というよりもある程度フィンの使い方に慣れてきている方向けですね。段階的に考えると、初めてフィンを履くという方には、MEW CYPHERを最初に使っていただいて、フィンキックにある程度慣れてきて、もう少し力強いフィンにステップアップしたくなったらSUPER MEW XXという流れがいいのではないでしょうか。

SUPER MEW XXの詳細情報はこちら

MEW CYPHER × SUPER MEW XX比較はこちら

――今お話しいただいたMEW CYPHERとSUPER MEW XXについて、現地ガイドの皆さんのインプレッションはいかがでしょうか?

赤堀:つい最近GTが出るまで10年くらい、SUPER MEW XXをずっと使っていました。MEW CYPHERも何回か使ってみましたが、SUPER MEW XXよりも少し小振りで、重さも20%くらい軽量化されているので、持ち運びが便利ですね。水中で使ってみたところでは、ちょっと泳ぎが苦手な人にとっても十分に前に進む推進力が得られるフィンだと感じました。

垣本:私もSUPER MEW XXを随分長く使っていますが、進むスピードや蹴りやすさを気に入っており、特にガイドでいろいろなところに潜るうえで汎用性が高く、愛用しています。MEW CYPHERはレンタル用としてお店に置いてあり、私も何度か使用しましたが、非常にコンパクトで、SUPER MEW XXと比べるとキックしやすい、軽く蹴れるフィンで、すごく進みやすいという実感を持っています。

杉山:MEW CYPHERもSUPER MEW XXも両方使ったことがありますが、ある程度脚力がある方ですと、SUPER MEW XXのほうが推進力もあって使いやすいと思います。一方、MEW CYPHERはブレードが短く柔らかめなので、初心者向きですね。実際に講習生の皆さんにレンタルで使っていただいているのはMEW CYPHERがほとんどです。

真木:私もSUPER MEW XXをとても気に入っています。MEW CYPHERはまだ使ったことがないのですが、うちにいらっしゃるお客様、特に女性ゲストの中でMEW CYPHERを使っている人が増えてきていますね。

――皆さんのお話をうかがうと、SUPER MEW XXはガイドさんレベルでも快適に使える、MEW CYPHERは始めたばかりの方から使えて、誰もが快適にキックできるといった感じですね。ある程度フィンキックに慣れてきた方には、MEW CYPHER→SUPER MEW XXというステップアップも良さそうです。

今回は大瀬崎とZOOMでつないで、皆さんにお話をうかがいました

今回は大瀬崎とZOOMでつないで、皆さんにお話をうかがいました

フィンを選ぶ際に注目したいポイントは?

――では、現地ガイドの皆さんが、お客様がフィンを選ぶときにアドバイスするとしたら、どのようにアドバイスしますか?

赤堀:私はずっと大瀬崎で潜っているので、フルフットタイプのフィンは使ったことがありません。お客様にもオープンヒールタイプを勧めることがほとんどです。というのは、大瀬崎ではブーツを履いて歩きますので、フルフットタイプだと着脱しにくいと思うからです。そのうえで、それまでの泳ぎの経験や脚力などを見て、MEW CYPHERかSUPER MEW XXを勧めますね。水泳をやっていた方は泳ぐのがうまいので、女性でもSUPER MEW XXを勧めるときもあります。弊社ではレンタルで両方用意していますので、ベストなのは履き比べたうえでお客様に納得して選んでいただくことですね。

――まったく水泳などの経験がなかった人、泳ぐのが苦手な人でも、MEW CYPHERを使えば泳げるものですか?

赤堀:そうですね。見ていると、泳ぎが苦手な人は動きに無駄があります。1回のキックで済むところを2回キックしているとか。それと、浮力コントロールがうまくできておらず、泳ぐことでバランスをとっている方もいます。ダイビング中ずっとキックをし続けている、そんな方にはMEW CYPHERのように小振りで小回りがきくフィンが合っていると思います。

垣本:赤堀さんの言うように、お客様の中には元々泳ぎがうまい方もいれば、ダイビングを始めてから泳ぎ始めたという方もいます。泳ぎがあまり得意ではない初心者にはやはり、ブレードが短く蹴りやすいMEW CYPHERのほうを勧めています。逆に、ある程度脚力があって蹴れる方には、SUPER MEW XXを勧めます。私も初心者の頃、初めてSUPER MEW XXを使ったときに、すごく脚に抵抗を感じました。やはりある程度蹴れる方でないと、SUPER MEW XXを使うのは難しいかと思っています。

杉山:大瀬崎ではビーチエントリーがメインになるので、やはりオープンヒールのフィンがおすすめです。それと、フィンの材質には主にゴムとプラスチックがありますが、長くダイビングをしている中で、やはりゴム(ラバー)のフィンのほうが断然使いやすいと思っています。そのうえで、お客様と一緒に潜りながら、実際のフィンワークや脚力などを見ながら、最適なフィンを勧めるようにしています。

真木:フィンの蹴り心地については私も皆さんと同意見です。それと、大瀬崎はやはりビーチダイビングがメインなので、外海で波などがあってエキジットしにくいとき、オープンヒールのフィンだとストラップに腕を通して持つことができるので、手をあけてバランスを取りながらエキジットできるのがいいですね。両手があけられるというのもストラップフィンの大きな魅力だと思います。

初心者にゴム(ラバー)フィンがおすすめの理由

――今、杉山さんのほうからゴム(ラバー)についての話がありましたが、ゴムフィンの魅力はどんなところにありますか?

赤堀:プラスチックフィンは浮きやすいという個人的なイメージがあります。泳いでいて自分の意志とは関係ない方向に足を持っていかれるような感覚ですね。それと、足をけり上げて下におろすときの、ブレードのゴムならではの「しなり」を今までずっと大事にしており、そこがゴムフィンの最大の魅力と思っています。

垣本:ゴムフィンのしなり、反発性による推進力は、プラスチックフィンにはないもので、そこを大きな魅力と感じています。1キックでの推進力/進む距離が、ゴムフィンのほうがあるように感じます。プラスチックフィンだと回数を多く蹴らないと前に進まないという印象があり、そのため、フィンキックがおぼつかない初心者にはゴムフィンがいいのではないかと考えています。

杉山:私もゴム独特の「しなり」というのが、一番の魅力だと思っています。プラスチックのフィンを使ったこともありますが、やはり蹴り心地がゴムと全然違いますね。特に初心者には、ゴムのほうが断然使いやすいと思います。水中での重量感やバランスも、ゴムフィンのほうがいいですね。

真木:私もゴムフィンの蹴った時のしなりや、水を押す感じがとても好きです。私も男性に比べると脚力はありませんが、ゴムならではのしなりは、蹴っていて気持ちがいいですし、しっかりと進んでいる感じが得られるのも魅力だと思います。

――真木さんは女性インストラクターとして、始めたばかりの女性ゲストにフィンを選ぶときのアドバイスは何かありますか?

真木:カタログを見るといろいろなフィンがあって、つい見た目がかっこいいもの(それも選ぶポイントとしてはありなのですが)、例えばブレードが長いものはかっこよく見えてしまいますが、自分の身の丈にあったものを選ぶことが大切。女性ダイバーは男性に比べて脚力のない方が多いので、ゴムが柔らかくブレードも短めのMEW CYPHERはとてもいいフィンだと思います。ぜひ使ってみてほしいですね。

カラーバリエーションも豊富な《GULL》のゴム。天然ゴムを使うなどのこわだりが、抜群のしなりを実現

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KINUGAWAラバーの真髄

大瀬崎を潜るのにおすすめのフィンは?

大瀬崎はビーチエントリーがメイン。初心者からフォト派まで幅広い層のダイバーが集まる人気エリア。

大瀬崎はビーチエントリーがメイン。初心者からフォト派まで幅広い層のダイバーが集まる人気エリア。

――では、大瀬崎を潜るのにおすすめのフィンとは、どのようなフィンでしょうか。

赤堀:大瀬崎では、もちろんフルフットのフィンで潜っている方もいますし、どっちが良い悪いというのは決してありませんが、先ほど真木さんが言ったように、ストラップタイプだと、足場の悪い外洋などでも、腕にぱっと通して両手をあけられるというのはメリットだと思います。それと、大瀬崎は中層の流れの中を泳ぐという場所でもないので(たまにハンマーヘッドが出たとかありますが・・・笑)、フルフットのフィット感を生かしてガンガン泳ぐというよりは、1回のキックでしっかりと水をつかみ、それをダイレクトに足から伝えることができる、そういうフィンが良いのではないでしょうか。

――そういった意味では、MEW CYPHERやSUPER MEW XXは、大瀬崎を潜るうえでも最適なフィンなのですね。

赤堀:そうですね。それと大瀬崎でも近年、年齢が高めのダイバーが多くなってきています。年齢と共に体力は落ちてきますので、以前は脚力があって硬めのフィンを使っていた方も、「腰にくる」「股関節が痛い」「ひざが痛い」と感じるように。できるだけ負担がかからないように、MEW CYPHERなど少し柔らかめのフィンに変えることも提案しています。

垣本:私どものお店でも、生物を見ながらゆっくりとダイビングを楽しむというスタイルが多いので、MEW CYPHERのように小振りで、1キック1キックしっかり蹴れるようなフィンのほうが、じっくりと大瀬崎を楽しめるのではないかと思います。エントリー/エキジットで足場が悪いこともあるので、やはりオープンヒールのフィンが大瀬崎には合いますね。

杉山:大瀬崎で潜るときは、バタ足よりも「あおり足」を使う機会が多いです。ですから、比較的ブレードが短めで広めのフィンが、大瀬崎では使いやすいフィンだとは思っています。MEW CYPHERは比較的短めのフィンで幅も広めなので、初心者のあおり足の練習にもいいですね。一方で脚力のある方で、湾内ではなく外海や先端で潜りたい方には、流れの出やすいポイントでもあるので、SUPER MEW XXなどガンガン蹴れるフィンもいいかと思います。そのお客様のダイビングスタイルや脚力に合わせて勧めるようにしています。

真木:MEW CYPHERなど短めのフィンだと初心者でも取り回しが良く、湾内の砂地でも無駄な巻き上げなどを防ぎやすいのでおすすめです。ブレードが短いと、フィンを履くときもさっと履きやすいですよね。一方で中層をしっかりと泳ぎたいという方には、SUPER MEW XXなどはとても良いフィンだと思います。

MEW CYPHERでの通常キック

MEW CYPHERでのあおり足キック

お気に入りのフィンを長持ちさせるには

――せっかく買ったフィンを長持ちさせるために、何か気をつけるべきポイントはありますか?

赤堀:当然ですが、ほかの器材と同様に真水でしっかりと洗うこと。あとは炎天下で直射日光の下に置いておくと、ゴムフィンの場合、形状が変化してしまったり、色あせしてしまうことがあります。せっかくのきれいなフィンの色をキープするためにも、風通しのいい日陰で干すことを徹底しましょう。

垣本:同じく、真水で洗って乾燥させることが日々重要だと思っています。リゾートに潜りに行ったときに、現地ガイドのゴムフィンを見ると、カビが生えていることがよくあります。話を聞くと、やはりあまりきれいに洗っていないとか、きちんと干していないようです。皆さんにはぜひ面倒がらずに、しっかりとやっていただきたいと思います。

杉山:真水での洗浄と、直射日光を避ける形で陰干しすることは重要ですね。あとは保管の仕方でしょうか。フィンをバッグの一番下に敷いて、その上に他の器材を載せる方が多いのですが、長くそのままの状態にしておくと、変形をしてしまう可能性があります。できれば一番下ではなくて、最後に入れるとか、フィンはバッグから出して変形しないように保管するようにしましょう。

真木:皆さんおっしゃっているように、真水で洗って日陰で干すこと。そして保管の際に変形しないように、重みのないところに平らにおいて保管するのがいいと思います。

器材のお手入れチェックポイント

自分のぴったりのフィンを使うメリット

――皆さん、いろいろなアドバイスをありがとうございます。それでは最後にダイバーの皆さんに、自分にぴったりのフィンを使うことの大切さをメッセージとしてお願いします。

赤堀:自分でいろいろと調べてみるのもいいのですが、時間がかかってしまったり、結局どのフィンが自分に合っているのかわからなくなってしまう方も多いと思います。まずはお店のインストラクターやスタッフに相談をして、レンタルできるフィンがあれば積極的に使ってみましょう。自分に合ったフィンを使わないと、精神的にも肉体的にも消耗が大きくなります。ほかの人とペースが合わなかったり、自分では一生懸命キックしているつもりでも全然進まなかったり、だんだん人との距離が離れていって、それがストレスになったり。いろいろなフィンを履いて、いろいろと試したうえで、最適なフィンを見つけましょう。うちのお店でもMEW CYPHER、SUPER MEW XX、GTなどをレンタルで用意していますし、《GULL》のウェブサイトでモニター会のお知らせなどもありますので、ぜひいろいろなフィンを試してみてはいかがでしょうか。

垣本:フィンに限らず、ダイビング器材は体の一部になるくらい大切なもの。特にフィンは常に使うものなので、自分に合ったものを使うことがダイビングを快適にする一番のポイントだと思います。疲労はエアの消費にも影響します。利用しているお店で借りられるフィンがあれば試してみたり、モニター会に参加するなどして、自分に最適なフィンを見つけ、快適にダイビングを楽しみましょう。

杉山:楽にダイビングをするには、やはり自分に合ったフィンを使うことが大事。そのフィンを見つけるために、私たちもいろいろなアドバイスはできますが、最終的にはやはり実際に使って、その方が一番使いやすいフィンを見つけてもらうのが一番だと思います。できる限りいろいろなフィンを試して、自分の脚力や体力に合ったフィンを見つけてほしいですね。うちのお店でもいろいろなタイプのフィンがありますので、いろいろ使って、自分に合ったフィンを見つけてください。

真木:フィンをはじめギア選びは、実際に自分で使ってみるのが一番。今はインターネット上でカタログなどもたくさん見られるし、自分で調べたりもできますが、やはり知り合いのインストラクターや利用しているサービスのガイドさんなどに、最近はどんな製品があるか、これはどういう製品なのか、どんなダイバー向けのものなのかなど、いろいろな情報を教えてもらい、そのうえでモニター会などで実際に製品を使ってみて、お気に入りのフィンを選ぶことがとっても大事だと思います。使いやすいフィンは自分の体の一部のようになり、長く使うことができます。ダイビングがさらに楽しくなると思うので、ぜひ自分にぴったりのフィンを選んでください。

モニター製品を用意して《GULL》も出展!
「第34回 フレッシュ大瀬ダイバーズデイ」
2021年10月3日(日)開催!

2021年は当初6月6日(日)に開催予定だった「フレッシュ大瀬ダイバーズデイ」ですが、緊急事態宣言の延長により、10月3日(日)と延期になりました。海岸/海底清掃を行ない、参加者にはTシャツを無料プレゼント! 《GULL》をはじめ各器材メーカーも協力し、器材モニター会を実施予定となっています。皆さん、ぜひご参加ください。

イベントの詳細はこちら

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

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