年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

ダイビングのスキルアップQ&A
ベテランイントラ・かっしーがお答え!
第45回 ボートダイブのお悩み解決

苦手スキルやダイビングの悩み Q&A

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身に着けておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は、船酔いやEN&EX、ラダー使用のコツなどボートダイビングにまつわる疑問&お悩みに全力回答!!

柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!

《スキューバプロショップ》ホームページはこちら

皆さまのダイビングスキルのお悩みや疑問募集中!

ご氏名(ペンネーム)とダイビング歴(年数・経験本数)を明記の上、下記にお送りください♪

>>お問い合わせフォーム

荒れた海でも船上でスムーズにタンク交換したい

Q
荒れた海況下、船の上でスムーズにタンクチェンジしたり、器材をまとめたりするコツを教えてほしいです。50代、女性です。
(いずやん/6年/180本)

A
荒れた海で小さいボートだと僕も苦戦することがありますよ。その場合は、すぐにセッティングしないのが得策です。周りの人がセッティングしてると焦って私もやらないとって思いますが、ショップの人も荒れてるときは、無理に立ってセッティングして怪我されるほうが嫌なので、少し波が落ち着いた場所に移動してくれると思いますよ。周りのベテランに惑わされされず、焦らず、少し待つのがいいです。
さらに、そんなときにセッティングすると、混み合って、スペースも狭い場合が多いので、ちょっと待ってスペースが空いたらセッティングし始めるといいです。どちらにせよ、次のダイビングまで休憩しないとならないので時間はあると思います。
次に、セッティングのスムーズなやり方をアドバイスします。バラす器材は最小限にしてファーストステージとタンクバンド以外は、外さない。すぐ横に新しいタンクを用意して、外したら、すぐ、横のタンクにつけ変えるようにすると、そんな大変な作業にならないので楽にセッティングできますよ。

船酔い対策を教えて

Q
船酔い対策が知りたいです。どれだけ荒れた海でも大丈夫なときもあれば、穏やかなのにヘロヘロになっているときもあります。よろしくお願いします。
(sasa.jun/11年/136本)

A
僕も昔は、めちゃくちゃ酔ってました。酔うときと酔わないときがあって、体調が悪い場合、寝不足、二日酔い、疲れが残ってる場合は、酔いやすかったりします。やっぱり体調管理が一番だと思いますね。
あと、船酔いに良くないのは緊張です。緊張してると意識が内側を向くので余計酔いやすくなります。リラックスするのも大事です。歌ったり、踊ったりして気を紛らわすのもいいですよ。周りから変な目で見られるかもしれませんが。
あとは、酔い止めをどんなときも予防で飲んでる人もいます。酔い止めを飲みましょうとは、お医者さんじゃないので薬の服用については言えないですが、酔い止めを飲んでる人は多いですね。ほかには、「酔い止めバンド」を手首に巻いてる人もいます。
僕は、酔っても仕事上、落ちていられないので、酔ったら我慢しないで、すぐ吐くようにしてました。我慢してるときが一番辛いので、吐いちゃえば、すぐスッキリしますよ。
あとは、鍛えることですかね。僕もめちゃくちゃ酔いやすい体質だったので、学生の頃のバス遠足とかでは、毎回めちゃくちゃ酔ってました。今では、酔わなくなりました。いつ船酔いが治ったかと言うと、大学生の頃小笠原に潜りに行ったときでした。行きの船で25時間(当時)、船に酔い続けて苦しんでましたが、到着して小笠原でのボートダイビングでは、全く酔わなくなってました。荒療治ですが、船酔い&波酔いは三半規管を鍛えれば改善されるようです。ブランコやトランポリン、でんぐり返しで鍛えられるようなので試してみてください。

ジャイアントエントリーがうまくできない

Q
ボートダイブ、ジャイアントでエントリーする際にいつも船の揺れに負けて上手く飛び込めません(海に落ちることができません)。何かコツありますか?
(無記名)

A
揺れてるときのジャイアントは、僕もたまに、バランス崩します。タイミングの問題が大きいので、タイミングを外すとバランス崩して入っちゃいますね。じっくり待てる状況なら、タイミングをみて入ればいいですが、ドリフトダイビングでは、すぐに入らないとなのでそうも言ってられません。
なので、タイミング悪く、バランス崩して入っても、何事も無かったようにする。何事も無かったように見せるしかないかなと思います。
コツは、バランスが崩れて着水した後、泳ぎ出すまでにバタバタしないように、BCDには空気を入れないか少なめにしてエントリーの勢いで沈んでいる時間を少し長くすれば、体勢を整える余裕が少しできますよ。

ラダーから浮上するときにいつも青あざが

Q
ボートダイビングでのエグジットでラダーに捕まってガイドさんにフィンを外してもらうのですが、膝をついたときにいつも青あざを作ってしまいます。そっと膝を乗せればいいのでしょうが、波があるとラダーで顔をぶつけかねないのでしっかり足を乗せたくて……。青あざを作らずに安全にラダーに捕まる方法はありますか?
(ゆりあ/10年以上/400本以上)

A
あるあるですね。僕は、波があるときのボートのエグジットは、一番そこを気をつけますね。
膝だけじゃなく、上下するラダーに顔や頭をぶつけちゃう人もいるので、ほんと気をつけたほうがいいです。
ポイントは、体重の乗せ方です。波があっても人間の体重が全部ラダーにかかるようにすれば、ラダーの上下の動きはなくなります。そうすれば、膝がガンガンぶつかることもなくなります。そのためには、一気に一瞬で体重全部をラダーにのっける必要があります。ラダーを手で掴んで、波に揺られながら膝をつくのがよくないので、ラダーにぶつからない位置から一気一瞬でラダーを掴んで膝をつき、全体重をラダーにかかるようにする。これがベストな方法ですね。ラダーを掴んでもたもた揺られないようにしましょうね。

フィンを履いたままラダーを上がるコツ

Q
ポイントによっては、フィンを履いたままラダーを上がるスキルを要求されますが苦手です。コツを教えてほしいです。
(こたろう/ダイビング歴16年/551本)

A
フィン履いたままラダーを上がるのに苦戦してる人は多いですね。
ポイントは、一つです。フィンを履いてるとフィンの先を意識して爪先側に力を入れてコントロールしようとする人が多いですが、爪先でフィン先をコントロールしようとしても、なかなかうまくできません。かかと側に力を入れてかかと側中心にコントロールしましょう。フィン先は、ついてくるので、かかと側でコントロールしながらラダーにぶつからないように避けるようにすると上がりやすくなりますよ。
とにかく、爪先側じゃなく、かかと側でコントロールするようにしましょう。

プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

かっしーのダイビングスキル中心のYouTube

柏崎洋介さん

東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!

スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920

ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

ホームページはこちら

ブログページはこちら

スキューバプロショップ
スキューバプロショップ

スキューバダイビングのスキルアップ術Q&A一覧