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ダイビングのスキルアップQ&A
ベテランイントラ・かっしーがお答え!
第47回 中性浮力を極めたい

苦手スキルやダイビングの悩み Q&A

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身に着けておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は、多くの質問や相談が寄せられた「中性浮力」について。上手く中性浮力をとるためのアドバイスをしてもらいます!

柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!

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皆さまのダイビングスキルのお悩みや疑問募集中!

ご氏名(ペンネーム)とダイビング歴(年数・経験本数)を明記の上、下記にお送りください♪

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息を吸っても沈む、吐いても浮かばない

Q
息を吸っても沈む、吐いても浮かばない。うまくいかないと、焦ってさらにバランスを崩す悪循環。目標は、水中を泳ぐカメくらいの安定感と優雅さです。
ポリス/1.5年/8本

A
カメくらい優雅に泳ぎたいですね! 僕も目標です。そのためには、まずは、ちゃんとした中性浮力をとることですね。
中性浮力をマスターするには、テクニックやスキルを磨くのも大事ですが、それよりも大事なのは、感覚です。まず、浮く感覚、沈む感覚、BCDの空気量の感覚など中性浮力の感覚を体で覚えることが大事です。
そのためには、とにかく、何回も潜って慣れることです。とくに連続して2〜3日潜ると、一気に上達しますよ。とりあえず、最初の20〜30本くらいは、集中して潜るといいです。騙されたと思って20〜30本潜ってみてください。絶対、上達します。いつのまにか、ダイビングがもっともっと楽しくなってますよ。

呼吸のちょうどいいタイミングとは?

Q
大きく呼吸をすると落ち着いてダイビングできますが、中性浮力が取りにくいです。吸い込む、吐き出す量を抑えるとバランス取りやすいですが、なんとなく苦しいように感じます。 浮いてから呼吸、沈んでから呼吸しては遅い気がするのですが、ちょうど良い塩梅、タイミングの取り方ありますか?
(ペンネーム)時間が足りない/4本(owd講習のみ)

A
ライセンス取ったばかりなんですね。最初の頃は、みんな呼吸で悩みますね。教材やインストラクターの指導では、大きくゆっくり呼吸しましょうって教わると思いますが、その大きさがどのくらいなのかは、人それぞれ認識が違うんですよね。大きくって言うと、深呼吸くらい、肺に100%空気を入れるイメージの人が結構いますが、実際ずっと、その呼吸だと、中性浮力が取りにくいし、息苦しくなっちゃうと思います。じゃあ、どのくらいか?って言うと、普段の陸上の散歩してる時より、ちょっと大きく呼吸するくらいで、いいんです。ダイビングは、そんな激しい運動じゃないので、そこまで、たくさん吸わなくても大丈夫です。散歩よりちょっとだけ運動量があるくらいだと思います。
僕が教える時は、吸う量は、肺の70〜80%くらいで十分って言ってます。

吐くほうが実は重要で、吸うことばかり意識して吐くのが少なくなってる人が多いですが、しっかり吐くように意識するといいです。
吸うのは、7〜8分目で、吐くのはしっかり吐く。こんな感じを意識するといいと思います。

流れがあるときに安定しない

Q
潮の流れがあって、つかまるものもないときに、流されないよう自分の位置を固定するのが難しいです。なんでわたしはいつもフラフラ流されるんですか(笑)?  なんで涼しい顔でじっとしてられる人もいるんですか? 何が違うんでしょうか……。ここの筋肉に力を入れてるとか、気をつけることがあれば教えてください。
たい子/5年/93本

A
いろんなケースがありますが、流れに流されるってことは、流れの影響を受けやすい姿勢や体勢になってるってことです。力を入れるわけでもないです。

どうすればいいのかと言うと、簡単です。ガイドさんやベテランダイバーのマネをしましょう。
特にガイドは、流れの抵抗を受けにくく、最小限の力でキープできる姿勢や体勢をしています。ちょっとした体の角度違いで変わります。なので、ガイドのほうを向くんじゃなくて、ガイドが向いているのと同じほうを向くようにしてみてください。

アルミのときの安全停止で浮き気味に

Q
アルミシリンダーでのダイビングで、安全停止中浮き気味になってしまいます。 ウエイトを増やすと中盤はオーバーウエイトになって腰が痛くなりがちです。 特にドライスーツの時、後半の浮力コントロールが上手くいかず、浮かないように必死です。これはウエイトを増やして対処するのが適切なのでしょうか?
まーくん/8年/220本

A
そうですね。アルミタンクは、エアが少なくなると浮きますよね。
やっぱり安全停止のときに浮き気味にならないようにウエイトを調整するのがいいです。
中盤の腰の痛さは、ウエイトを分散して解決しましょう。
一番のおすすめは、アルミタンクは後半軽くなるとタンクの下側が浮いてくるので、タンクの下側にバンドを使ってウエイトを2kgくらいつけるのがいいです。もしくは、メーカーによっては、後ろにウエイトポケットがあるタイプのBCDがあるので、そこに入れるといいです。
そういう機能がない場合は、全ウエイトをベルトに付けると腰が痛くなるので、BCDのサイドポケットに分散させるといいです。

水中カメラを持っての中性浮力が苦手

Q
私は今、オリンパスのE-PL6を使って水中写真を撮っています。カメラの操作に両手が必要で、中性浮力を取りながらの撮影や、うねりがある中での撮影が苦手です。どのようにして克服したらいでしょうか。
学生ダイバー/4年/200本

A
うねりあるときの撮影は、難しいです。両手が必要な場合は、肘で岩などについて固定するくらいしかないですかね。
あとは、ピントは置きピンにして、空いた手で岩などを掴み固定して、カメラの前後移動でピントを合わせるようにする。
もしくは、うねりが強いときは、オートフォーカスに頼って片手を空けるのがいいと思います。
片手で持つのがしんどい場合は、ハウジングにウキを付けて片手で持てるくらいの浮力にするといいです。

プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

かっしーのダイビングスキル中心のYouTube

柏崎洋介さん

東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!

スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920

ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

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