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ダイビングのスキルアップQ&A
ベテランイントラ・かっしーがお答え!
第48回 フィンキック、フィンワーク、フィン選び

苦手スキルやダイビングの悩み Q&A

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身に着けておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は、フィンキック、フィンワーク、フィン選びなどフィンにまつわるお悩み相談が多数集まりましたので、かっしーイントラにお答えいただきました!

柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!

《スキューバプロショップ》ホームページはこちら

皆さまのダイビングスキルのお悩みや疑問募集中!

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あおり足が上手くなるための方法を教えて!

Q
自分ではできてるかなぁ?と思っていたあおり足が、できていない。布団の上で練習するときは形はできているのですが……。足の裏と指が疲れると聞いてもピンときません。どう意識していけば上達しますか?
かおりゅう/350本

Q
フィンキック、あおり足が楽に上手くなりたい。そのための筋トレ方法が知りたい。
だいと/15年/200本

A
あおり足で悩んでる方、多いですよね。感覚を掴むまでは、なかなか難しいスキルです。ぶっちゃけ、フィンでの水をとらえ方がわかると、いつの間にか、できちゃってたりします。
あおり足のやり方は、前にも質問でお答えしてるし、僕のYouTubeでも解説してるので参考にしてください。

今回は、足首や足の裏、足の指の使い方に絞ってお話ししますね。
簡単に言うと、足首、足の裏、足の指を思いっきり縮めてから、思いっきり伸ばすんですよ。どんな動きか? 練習法を教えながら解説します。
①仰向けで足をそろえて寝転びます。
②足をつま先が上を向くように伸ばします。
③その状態から足首を頭側に思いっきり引いて縮め、指先も頭側に反らすようにします。
④そのまま両足を左右外側に真横になるように倒します。
⑤真横に倒したまま、縮めてた足首を思いっきり伸ばします。
⑥指先も反っていたのを逆にグーを作るように縮めます。
⑦また②の状態に戻して、③~⑦を繰り返します。

やってみると、足の裏疲れますよ。いい筋トレにもなると思いますよ。試してみてください。

方向転換のときに砂を巻き上げないためには?

Q
巻き上げないように注意していても移動するとき、ついうっかりやってしまいがちです。方向をうまく変える方法のコツがあれば教えてください。
(ノーネーム)

A
状況によって変わりますが、目の前に生物がいて、そこから巻き上げないように離れたい場合は、2通りの方向転換方法がありますね。
①その場で浮いてから、方向転換する。砂を巻き上げないようにする一番の方法は、砂から離れることです。手やフィンで浮くと巻き上がるので、息を思いっきり吸って浮かぶか、BCDにちょっとエアを入れて浮かびましょう。
②バックして、離れてから、方向転換する。バックの方法は、バックキックがいいのですが、慣れないと砂を巻き上げてしまうので、水底を手や指示棒で押してバックするといいです。

長距離を泳いでも疲れないフィンキックとは?

推進力が続いているうちはフィンをむやみに動かさない

推進力が続いているうちはフィンをむやみに動かさない
Photo by Marine Photo Library

Q
結構長い距離を泳ぐときも疲れないコツとかあれば知りたいです!
田口/95本

A
フィンキックで疲れてしまう原因は、フィンキックの回転数が多いか、1キックが重いかです。自転車でたとえると、一番軽いギアで、楽だけど漕ぎまくらないと進まないか、一番重いギアで、グングン進むけどめちゃくちゃ重いかです。どちらもシンドイですよね。
ちょうどいい中間のギアにすれば、楽になりますよね。まずは、自分の脚力にあったベストなフィンを選ぶのが大事です。

あとは、キックのペースやタイミングも大事です。一般に1キックすると推進力が生まれ、しばらく推進力が持続し、だんだん推進力がなくなってきます。ずっとキックし続けてても進みますが、それだと疲れてしまいます。推進力が続いてるうちは、キック不要で、推進力が落ちる前に次のキックをするといいです。このタイミングでキックすれば、疲れにくくなります。簡単に言えば、フィンキックした後の惰性を生かして泳ぐようにするといいです。

フルフットフィンに替えたい

Q
最初から Sプロのジェットフィンを使ってますが、フルフットフィンに替えたいと思います。フィン選びについて教えてください。 40年250本と、年数は長いですが仕事の関係で年間本数は少ないです。
三河みどりさん

A
ジェットフィン使ってるんですね。つわものですね。ジェットフィンを使うには、結構な脚力が必要です。ゴムのフルフットに変えたら、めちゃくちゃ楽になりますよ。
どんな風に泳ぎたいかによって変わるので、いくつかのパターンを紹介しますね。
①とにかく、楽に泳ぎたいならミューフィン
②ややフィン抵抗はあるけど、しっかり進むスーパーミュー
このあたりのフィンがいいと思います。

もしくは、バラクーダフィン!これは最強のフィンです。ミューのように柔らかく、抵抗は少ないのに、しっかり進みます。長いので取り回しに気をつけないとですが、めちゃくちゃいいフィンです。

フィンズレをしないコツは?

Q
大物が出たときや流れが速いときに、フィンダッシュするとすぐに踵(かかと)が靴擦れならぬフィンズレしてしまいます。フィンズレしないようにするコツを教えてください。
まりも/4年/210本

A
フィンズレは、僕もたまにあります。どんなフィンを使用してるかにもよりますが、踵は、珍しいですね。
僕は、足の指か、足の甲、アキレス腱のどこかです。
ズレが起こるのは、だいたい、サイズがぴったりしていない、ゆるい場所で起こります。フィンポケット内で足が動いて摩擦が起こるのが原因です。特に素足の時が起こりやすいです。フィンソックスを履いて、フィンにぴったりフィットすると、起こりにくくなります。
ブーツタイプの人は、ブーツの中で足が動くとすれたりしますし、ブーツのステッチ(縫い目)が粗いと、その部分と、骨が出てるところや皮膚が薄い部分が当たると、ブーツズレが起こったりします。
とにかく、流れが強い場所やガンガン泳ぐダイビングのときは、足とフィンやブーツの相性が大事です。ブーツやフィンのサイズを変えたり、縫い目が当たらないタイプに変えたり、中に靴下などを履いたりして調整するといいですよ。
あとは、応急処置としては、擦れるところにテーピングテープを巻いとくのもありです。

プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

かっしーのダイビングスキル中心のYouTube

柏崎洋介さん

東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!

スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920

ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

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