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ダイビングのスキルアップQ&A
ベテランイントラ・かっしーがお答え!
第49回 ドライスーツの苦手・失敗をなくそう

苦手スキルやダイビングの悩み Q&A

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身に着けておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は、ドライスーツが苦手克服、吹き上げ対策、スーツを長持ちさせる方法などをご紹介。これからの季節、必見です♪

柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!

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ご氏名(ペンネーム)とダイビング歴(年数・経験本数)を明記の上、下記にお送りください♪

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シェルタイプで浮上時にエアが抜ききれない

Q
ドライスーツ(シェル)でダイビングしているとき、浮上する際のエア抜きの調整がうまくできません。 安全停止中に急浮上しかけたり、沈んだりと、落ち着きのない動きをしてしまいます。 気をつける点や、改善点などあれば、教えていただきたいです。
イトシン/約5年/300本

写真提供/PADIジャパン

写真提供/PADIジャパン

A
僕もドライスーツは、シェルタイプをメインで使っています。シェルのインナーは、モコモコのインナーを使っている方が多いので、ぶっちゃけ抜きにくいです。っていうか完全に抜けないです。陸上だと体を丸めたりしてモコモコのインナーを搾るように抜けますが、水中では搾ることができないので、エントリー時の適正ウエイトだと安全停止の時は、浮き気味になってしまいます。
まずは、安全停止時を想定した適正ウエイトにするといいです。
インナー選びも大事で、僕は、なるべくモコモコしないインナーを選ぶようにしてます。最近だと、「フォースエレメント」や「ウォータープルーフ」のインナーを使っています。
あとは、安全停止の前に、水深10m付近で一度、しっかり立ち上がって排気してリセットするようにしています。その後は、BCDだけで浮力調整するか、ドライには少しだけ入れるようにしたりすると安全停止が楽になりますよ。

体が硬くて、ドライだとスマートに潜れない

Q
ドライスーツでスマートにダイビングをするにはどうしたらいいか? 体が硬く、ドライスーツでエントリーする際は苦手です(特にビーチ)。
匿名希望

A
ドライスーツだとウエイトも重たくなるし、動きにくくなるし、エントリー前の準備が大変になりますよね。 一番の解決策は、動きやすいドライスーツにすることです。最近は、柔らかい生地や、ファスナーが金属じゃなく樹脂のタイプやファスナーの位置が様々なタイプがあるので、自分に合った、動きやすいドライスーツにすると、めちゃくちゃ楽になりますよ。マスクをつけるときも手が上がるし、フィンを履くときも手が届きますよ。
エントリー前にフィンを履くのもシンドイですよね。バネやバンジータイプのストラップのフィンにすると楽ですよ。
道具で解決するのが手っ取り早いですが、ほかにできることと言えば、インナーを着込み過ぎないことですかね。たくさん重ね着するより、薄くて暖かいインナーを効率的に着て、なるべく着込み過ぎないようにすると少しは動きやすくなりますよ。

ドライスーツで足が浮きがち

Q
ドライスーツでどうしても足が浮きがちです。ウエイトをつける以外の注意点が知りたいです。
ちか/500本

A
解決策は、ズバリ! インナー選びです。女性の方で冷え性だから、足が冷えやすいから、足のインナーを増やすって方が多いです。足にインナーを着込めば、足が浮きやすくなるのは、当然です。
ドライの排気口は肩にあるので足が浮くと、足に空気が溜まって、ドンドン足が浮いていきます。
上半身の浮力を下半身より大きくすればいいんです。つまり、下半身より上半身のインナーをたくさん着るようにします。足先の冷え対策で厚い靴下をはくなら、その分、上半身のインナーも増やしましょう。常に上半身の方が浮きやすい狀態にしておくように意識してインナーを調整してみてください。

縦姿勢で写真撮影をするときに首から空気が

Q
ドライスーツでカメラを使うときの悩みです。泳ぎ姿勢であれば問題ないのですが、撮影中にどうしても縦姿勢になるときがあります(生物の位置や岩の形状によって)。その際、首から空気が出てしまいがちなのですが、仕方ないものでしょうか?
モエ/10年/150本

A
水中撮影をする時に縦姿勢になるのは、仕方ないですね。その時に首から漏れてしまうのもある程度、仕方ないですが、首から空気が漏れる原因は、3つあって、首のシールが緩過ぎるか、ドライスーツのサイズが合ってなくて首に溜まりやすいか、ドライスーツに空気を入れ過ぎてるかのどれかです。
解決方法は、2つで、1つは、ネックバンドで首を絞めて漏れないようにするか。もう1つは、ドライの空気を少なめにしてBCDで中性をとるようにしましょう。ドライの空気か多いと縦状態になった時に一気に空気が首の下に溜まって漏れやすくなるので、寒くてもドライスーツの空気の入れ過ぎは要注意です。寒ければ、空気をたくさん入れるより、インナーを増やすようにすればいいです。

ドライスーツを長持ちさせるためには?

Q
最近ようやくマイドライスーツを購入したのですが、ドライスーツを長く使うために、気をつけるべきことは何でしょうか?
ケロちゃん/6年/322本

A
マイドライスーツ、いいですね。長持ちさせるには、普段の陸上での扱いとアフターケア、使わない時の保管方法が大事です。
普段の陸上での扱いですが、ドライスーツの一番水漏れしやすい場所は、股の部分です。陸上を長時間歩くと股の接合部に負荷がかかるので、そのうちピンホールが開いて水漏れしてきます。また、長時間歩くと足の裏が擦り減ってかかと辺りから浸水してくることもあります。ドライスーツで長時間歩くのは避けて、なるべく直前で着るといいですよ。
普段のダイビング後のアフターケアは、ファスナー部分やバルブ、首と手首のシール部分の海水をしっかり落とすようにしましょう。塩が残ってると劣化が急激に早くなるので、しっかり洗って保管するようにしましょう。
使わないときの保管方法は、折りたたんでの長期保管は避けましょう。折り目の生地が薄くなり、ピンホールが開きやすくやります。ハンガーに吊るしての保管がいいですが、ドライスーツは重いので、ハンガーは、横広の分厚いタイプのものを使って、肩にかかる荷重を分散して、足が下に着くように台を置いたりして、宙吊りにならないようにしてください。ネックシール部分は、折り目がつかないように伸ばしておくといいです。

プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

かっしーのダイビングスキル中心のYouTube

柏崎洋介さん

東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!

スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920

ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

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