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ダイビングライセンス取得前に知っておきたいQ&A 15

ダイビングライセンス取得前に知っておきたいQ&A 15

これからスキューバダイビングを始める or 始めたい人のために、Q&A方式でダイビングに関するよくある質問にお答えします。不安や疑問があれば、ここで解決しておきましょう!

スキューバダイビングの始め方徹底ガイド

体と健康の疑問編

Q1  ダイビングに年齢制限はある?

A ダイビングは子どもからシニアまでできる生涯レジャー。ダイビングライセンス(Cカード)取得のための講習は10歳以上(ダイビング教育機関によって異なります)であれば受けることができて、年齢の上限は特にありません。しかし、参加にあたって年齢や健康状態によっては、医師の診断書の提出を求められる場合があります。また、ダイビングをすることでリスクが高まる病気などもあるので、持病がある方は医師に相談してから始めるようにしましょう。

Q2  泳ぐのが苦手な人でもダイバーになれる?

A 泳ぎが苦手な人でも講習に申し込むことはできますが、ダイバーとして認定されるには一定の泳力が必要です。ダイビング教育機関によって泳力の規準が設けられているので、講習中にそれをクリアする必要があります。泳ぎに自信がない人は、事前にインストラクターに相談しておいて、講習中に泳ぎ方のコツを教えてもらうといいでしょう。ただし実際に海に潜るときは、レギュレーターで呼吸ができるので息継ぎをする必要はないですし、フィンを履いていれば楽にスイスイ泳げます。泳ぎが苦手だからといって、あまり心配しなくても大丈夫です。

フィンでの泳ぎ方とコツ

フィンがあれば楽々スイスイ、ウミガメと泳ぐことだってできる♪

フィンがあれば楽々スイスイ、ウミガメと泳ぐことだってできる♪

ただし「水に対する恐怖」がある方は注意が必要。ダイビング中はマスクを装着していますが、マスクがずれたりして内部に海水が入ってくることも。目に水が入って、パニックになることもないとはいえません。水への恐怖心がある場合は、インストラクターに相談して、最初は水に慣れる練習から始めるようにしましょう。

Q3  体力に自信がないけれど、ダイバーになれる?

A 最初に講習を受けるときは慣れないことも多く、体力的にも大変だと感じるかもしれません。しかし慣れてくると、体力はさほどいらないことに気づくはず。またインストラクターに体力の面で不安があることを伝えておけば、できないところ、大変なところはサポートしてくれます。ただ、安全にダイビングを続けていくためには、体力維持は大切です。普段から運動する習慣をつけておくと、安心してダイビングを楽しめるようになります。

講習中は安全に進められるように、インストラクターがしっかりサポートしてくれるので安心

講習中は安全に進められるように、インストラクターがしっかりサポートしてくれるので安心

Q4  視力が弱いけれど大丈夫?

A 海の中ではマスクを使用しますが、目の悪い人はマスクの種類によってレンズに度を入れることもできるのでご安心を。メーカーによっては自分に合った度数のものがオーダー可能です。購入する際は、普段使っている眼鏡やコンタクトレンズの度数を控えたものを持参しましょう。またコンタクトレンズは、マスクの中に水が入ってきたときに流れてしまう危険があるので、注意が必要です。

絶対に失敗しない!マスク選び

Q5  髪や肌へのダメージが気になります!

A 海は直射日光に加えて照り返しなどもあり、日焼けには注意が必要です。日焼け止めは海に入ると流れてしまうので、陸に上がるたびにこまめに塗りなおすのがベスト。なお市販の日焼け止めの中には、サンゴなどに悪影響を与える成分が含まれているものもあります。なるべく海の環境に配慮した日焼け止めを選ぶようにしたいものです。また、UVカットの素材を使ったパーカーや帽子なども効果的です。 髪は海水が付いたままにしておくと傷んでしまうので、ダイビング後すぐに真水で流すようにしましょう。ダイビングボートによっては、真水のシャワーが備え付けられていることもあります。

真水のシャワーの量は限られているので、節水を心掛けましょう

真水のシャワーの量は限られているので、節水を心掛けましょう

Q6  せっかく予約したダイビングだけれど、生理中に潜っても大丈夫?

A 生理中でもダイビングはできます。ドライスーツなら体が濡れることがないので、生理用ナプキンを普段通り使用できますし、ウエットスーツの場合はタンポン(内装式の生理用品)を使えば潜れます。ただし海には雑菌も多いので、タンポンを使用する場合はこまめに交換して、1ダイブごとにシャワーを浴びるなど清潔を保つようにしましょう。また体が冷えないように、エグジットした後は防寒対策をしっかりと。
生理中の体調は個人差が大きいので、頭痛や腹痛などで体調がすぐれない場合はくれぐれも無理は禁物です。

講習の疑問編

Q7  Cカードって何?

A Cカードの正式名称は「Certification Card」。一般的に「ダイビングライセンス」と呼ばれますが、いわゆる免許証ではなく認定証のことで、Certificationの頭文字をとって「Cカード」と呼ばれています。Cカードは「ダイビングに必要な知識やスキルを習得した」ことを証明するもの。潜る際にはダイビングショップに提示する必要があるため、ダイビングに行くときには必ず持って行きましょう。ダイバーになってさらに講習を受けてステップアップすれば、上のランクのCカードが発行されます。

ダイビング教育機関によってさまざまなデザインのカードが発行されています

ダイビング教育機関によってさまざまなデザインのカードが発行されています

もっと詳しいCカード情報はコチラ

Q8  ライセンス講習ではどんなことをして、時間はどのくらいかかる?

A ライセンスを取得するための講習は、基本的に「学科講習」、「限定水域(プール)講習」、「海洋実習」という3つの講習から成り立っています。
詳しい内容はこちらのページを参考にご覧ください。

Cカード講習って何?

インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心

インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心

また講習にはさまざまなプランがありますが、だいたい学科講習に半日~1日、限定水域(プール)講習に1~2日、海洋実習に2日程度の日程が目安となります。都市型のダイビングショップで週末利用のプランなら、学科講習とプール講習を最初の土日で済ませ、次の週末に海洋実習を行ない、ダイバーになれます。 また3泊4日の合宿コースや、リゾートに併設しているダイビングサービスを利用して旅行がてらに一気にダイバーになることも可能です。ダイビングショップ、サービスのスタッフに相談をして、自分のスケジュールに合ったプランを見つけましょう。

Q9  講習費用はどれくらい?

A 講習をどこのショップで受けるかによって、かかる費用には違いがあります。講習に必要な費用がどこまで含まれているかによって、金額は大きく変わってきます。くれぐれも「料金が安い!」というだけでお店を選ばないようにしましょう。一見安い料金でも、含まれていないものが多かったりすることも。講習の内容やアフターケアなどもしっかりと吟味して、講習を受けるショップを選ぶようにしましょう。

Cカード取得にかかる費用

Q10  ダイビング器材は、はじめから揃えたほうがいいの?

A 最初から揃える必要はないけれど、やはり自分に合った器材で潜ると快適ですし、スキルの上達も早くなります。まずは、マスク、フィン、スノーケルの3点セットや自分の体にフィットするウエットスーツやドライスーツなどから購入してみては? レギュレーターやBCなどはまずはレンタル器材を利用して、機種によっての使い勝手を試してみて、気に入ったものを購入するのも手です。

ダイビングにホントに必要な器材

少しずつでもいいので自分の器材を揃えていくと、より快適にダイビングが楽しめるはず

少しずつでもいいので自分の器材を揃えていくと、より快適にダイビングが楽しめるはず

Q11  自分に合ったダイビングショップを選ぶコツは?

A ダイビングショップは、ただ講習を受けるだけの場所ではなく、これからのあなたのダイビングライフをサポートしてくれる重要な存在。まずは講習を受けようと思ったら、「マリンダイビングWeb」を参考にして、自分に合いそうなお店をいくつかピックアップしてみましょう。できれば実際に電話で問い合わせをして、親切に対応してくれるかどうかをチェックしてみて。
さらに講習を受ける前にショップに足を運んで、お店の雰囲気を実際に自分の目で見て確かめておけば安心です。長く利用することを考えると、自分の家や職場、学校などからのアクセスが便利なことも大切なポイント。通いやすくて、あなたのフィーリングに合うお店を見つけましょう。

ダイビング中あれこれの疑問

Q12  どこで潜れるの?

A 基本的にダイビングスポット(ポイント)と呼ばれる決められた場所があり、そこで潜ります。日本では北海道から沖縄までダイビングスポットが点在しており、海だけでなく、湖や川でもダイビングができます!

ダイビングエリア情報まとめ【国内】【海外】

ダイビングは湖でもできます。写真は本栖湖

ダイビングは湖でもできます。写真は本栖湖

Q13  水中で人を襲う生き物に遭ったらどうする?

A 海の中の生き物たちは、基本的にはこちらから手を出さなければ襲ってくることはありません。映画やニュースの影響で、「サメ」が人間を襲う危険な生物の代表格になっています。しかし、ダイビングで一般的に見られるサメはこちらが刺激しない限り向こうから近づいて襲ってくることはほとんどありません。普段はおとなしい性格のものがほとんどです。ダイビング中はむやみに生き物たちを刺激しないよう、インストラクターの注意をよく聞いておきましょう。

海にいる「噛む」危険生物

海にいる「刺す」危険生物

地球上に400~500種類いるサメのうち、人間にとって危険なのは4~5種類のみ。ダイビング中に出会うことはほとんどありません。写真は「ツマグロ」というおとなしい性格のサメ

地球上に400~500種類いるサメのうち、人間にとって危険なのは4~5種類のみ。ダイビング中に出会うことはほとんどありません。写真は「ツマグロ」というおとなしい性格のサメ

Q14  タンクの空気がなくなったらどうする?

A ある程度空気を残してダイビングを終えるのが、安全に潜るうえでの絶対ルール。タンク内の空気の量は残圧計で確認でき、ダイビング中にこまめにチェックしていれば、急に空気がなくなることはまずありません。もし空気がなくなりそうになったときは、バディやインストラクターからオクトパスを使って、空気を分けてもらいます。落ち着いて対処できるように、講習でも練習するのでしっかり練習しておきましょう。

オクトパス(予備呼吸器)の使い方と対処法

タンクの空気がなくなりそうになったときのシミュレーションは講習で実際に行ないます

タンクの空気がなくなりそうになったときのシミュレーションは講習で実際に行ないます

Q15  何メートルまで潜るの?

A 最初のランクである「オープンウオーターダイバー」では、水深18mまで潜れます。アドバンスクラスにランクアップすると最大40mまで潜れますが、レジャーダイビングで推奨されている深さは30mまで。潜った深さを自慢する人もたまにいますが、たった5mの水深でも魅力的な場所はたくさんあります。安全に潜れる範囲内でダイビングを楽しみましょう。

浅瀬でキラキラ写真を撮る

深く潜らなくても水面近くにはこんなサンゴがきれいなところも。撮影地はモルディブ

深く潜らなくても水面近くにはこんなサンゴがきれいなところも。撮影地はモルディブ

ダイビングを始める前の疑問や不安は解消できましたか? 「案ずるより産むが易し」ということわざがありますが、まずは一歩踏み出して海の世界を楽しんでみましょう!! またわからないことや気になることがあったら、ショップのインストラクターに何でも質問しちゃいましょう。まずはあなたに合ったダイビングショップを探してみてくださいね。

自分に合ったダイビングショップを選ぼう