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ニュース2019.10.03
《喜界島サンゴ礁科学研究所》「Coral CO₂プロジェクト」
第1回目のサンゴサンプリングに成功!
喜界島にほど近い奄美大島「安脚場」のサンゴ
今年8月に文部科学省の指定研究機関として登録された《喜界島サンゴ礁科学研究所》が、「Coral CO₂プロジェクト」において第1回目のサンゴ掘削調査に成功した!
《喜界島サンゴ礁科学研究所》は日本で唯一のサンゴ礁研究に特化した研究所として開所、2015 年から地球環境変動の将来予測の鍵となる「Coral CO₂ プロジェクト」の準備を進めてきた。CO₂(二酸化炭素)の排出は水温上昇、海洋酸性化の原因となるため、サンゴ礁生態系への影響が懸念されていた。二酸化炭素が、実はいつから、どのくらいの量が海に溶け込んでいるのかは記録がなく、わかっていない。このプロジェクトは、サンゴの年輪を用いて、産業革命(18 世紀後半)から今までの海の二酸化炭素吸収量を明らかにし、地球環境変動の将来予測に貢献するものだ。
プロジェクトの第一歩として、ハワイに注目。ハワイ諸島は大陸からの人為起源の汚染の影響を受けにくい太平洋の真ん中にある。ここでは海と大気のCO₂濃度の観測が最も古くから行なわれているのだ。そして2019 年9 月、ハワイ・オアフ島に生息するサンゴのボーリング調査を実施し、サンプリングに成功。数日間かけてスノーケリングで海を探索、大型のサンゴ群生からサンプルを採取した。得られたデータは世界中に公開される予定だ。
今までの過程や、今後の研究についてもクラウドファンディングのページや公式HPにて公開されているから、これからも目が離せない。ぜひチェックしてみて!
クラウドファンディングページ
「人類が排出した二酸化炭素がサンゴ礁に溶け込んだ量を調べたい!」
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