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ニュース2021.02.08

話題の巨大深海魚
駿河湾深部で新種「ヨコヅナイワシ」発見!

1月25日(月)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、駿河湾の深海調査でセキトリイワシ科の新種となる巨大深海魚「ヨコヅナイワシ」を発見したことを発表し、話題になりました。

研究グループは、2016年2月および11月に「湘南丸(神奈川県立海洋科学高等学校所属の実習船)」を用いて実施した2回の深海延縄調査により、駿河湾湾口の水深2,171〜2,572mからセキトリイワシ科の既知種と形態的に一致しない4個体(2月および11月の調査で2個体ずつ)を採集。
全長約140 cm、体重 25 kgに達し、これまでに報告されているセキトリイワシ科魚類の中で最大種であることがわかりました。
魚食性であり、駿河湾に生息する生物のなかで最も高い栄養段階を示すことから、駿河湾深部の「トップ・プレデター(自分自身を捕食するもののいない、生態系の頂点に立つ動物)」である可能性が高いということなどが判明。
分類学的検討を行なった結果、これまでに知られるどのセキトリイワシ科魚類とも異なる特徴を示したことから、クログチイワシ属の新種「ヨコヅナイワシ」と命名されました。
詳しくは→海洋研究開発機構プレスリリース

セキトリイワシ科は、主に水深1,000m以深に分布する深海魚のグループです(一般的に、水深200m以深が深海とされています)。
日本で一番深い湾・駿河湾に面するダイビングエリアでは、リュウグウノツカイやテンガイハタ、フリソデウオなどの深海魚の幼魚(稀に成体)がダイビング中に水面などで見られることがありますが、生息している水深はリュウグウノツカイで水深1,000mまでの深海中層、テンガイハタは100~600m、フリソデウオは~500mといわれています(FishBaseより)。彼らが生きる海域よりもさらに深部に、こんな巨大な、未知の生物が存在していると思うとドキドキしますね。

本研究で明らかなように、調査研究が進んでいる駿河湾のような海域ですら、その全容は十分に把握されておらず、生態ピラミッドの重要なピースが欠け落ちている状態でした。JAMSTECでは、これまでに実施されている調査方法に加え、迅速かつ簡便に海洋生態系の現状を把握することができる新たな手法の開発に早急に取り組み、地球環境変動が深海生態系に及ぼす影響を正確に評価することのできる研究開発を推進する予定です。(JAMSTECプレスリリースより引用)」

未だ謎の多い深海の世界。これからの研究にも期待大です。

提供:海洋研究開発機構

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