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現地の海から2022.10.12
【連載3】世界を潜ろう!フィリピン
One with the Sea~海とひとつに~
フィリピン政府観光省 副大臣インタビュー
新型コロナウイルスの水際対策緩和が打ち出され、いよいよ海外旅行も再始動!そこで、ダイバーに人気の海外エリアを中心に、各国観光局の方々にマリンダイビングWeb編集部(以下、編)がインタビュー。連載企画第3回目はフィリピン政府観光省から最新情報をお話いただきました。 さぁ、世界を潜りに出掛けましょう!
フィリピン政府観光省/シャリマル ホファ タマノ副大臣
国全体で環境改善と保全に向き合っているフィリピン。海も陸も以前よりきれいになり、世界からツーリストを招く準備が整っているそうです。インタビュー第3回目は、自らもダイバーで水中クリーンナップにも積極的な活動を実施されている、フィリピン政府観光省のシャリマル ホファ タマノ副大臣にお話を伺いました。
編)コロナ禍からのリスタートにあたって、ダイバーやツーリストにお勧めできるポイントをお聞かせください。
観光省の優先プログラムの一つは、持続可能で回復力のある観光商品の開発です。アウトドア・アドベンチャー活動、コミュニティのエンパワーメント、政府と民間の関係者の連携強化に多くの関心が集まっています。観光客やダイバーの皆様には、アウトドアアドベンチャー、ダイビング、料理、世界遺産と文化、信仰、エコツーリズム、農場など、新しく開発したツアーサーキットを再体験していただくことをお勧めします。
編)現地の最新ダイビング情報を教えてください。
フィリピンはダイビング産業が非常に盛んな国です。モアルボアル、マラパスクア、マクタン、アニラオ(バタンガス)、トゥバタハ(パラワン)、パングラオとバリカサグ(ボホール)、ザンボアンガとダーウイン(ネグロスオリエンタル)など、群島国家として世界有数のダイビングクラスがいくつもあるのです。しかし、これは環境資源の一部に過ぎません。
現在、観光省はカミギン、ダバオ、南レイテ、ビコール、スービック、サランガンニ湾など国内の他の地域で新しいダイビングスポットを開発し、ダイビングプログラムを強化しています。地域事務所は、地元のダイビング関係者、フィリピン沿岸警備隊、自然環境資源省(DENR)、地方自治体などと協力し、ダイビングスポットの評価と開発だけでなく、これらの海域の保全と保護を確実にするために協力しています。
編)キャンペーン情報などはございますか?
観光省は最近、フィリピン・ダイブ・エクスチェンジ(PHIDEX)を2年ぶりに再開しました。3日間の開催期間中、国内外のダイビング関係者が多数参加し、盛況なイベントとなりました。ダイブフェアのほかにポストツアーも企画され、ダイビングオペレーターは国内のダイビングスポットを直接体験することができました。
セントラル・ビサヤでは、「DIVE 7」というダイビングプログラムを立ち上げ、この地域のダイビングスポットを宣伝するだけでなく、ダイビング関係者がパンデミック中に被った損失を回復できるよう支援することを目的としています。さらに、このイベントは、海洋資源を大切にすることの重要性について、一般の人々を教育することも目的としています。
2~3日間にわたり、ダイビングレッスン、子供や若いダイバーのためのバブルメーカー、水中清掃、サンゴの群生など、さまざまなアクティビティが開催されます。さらに、フォトコンテスト、ミニシンポジウム、旅行交流会なども開催されます。このプログラムの成功により、現在、ダイビングプログラムが盛んで発展している他の地域でも、このプログラムが再現されています。
副大臣自らもクリーンアップイベントに参加
漂流してきた大型ゴミも回収。
17の地域に分かるフィリピン。セブ島は第7地域。
地域一丸で環境保全に取り組みます。
編)現在の入国条件を教えてください。
現在、フィリピンは完全なワクチン接種を受けた外国人観光客のみを受け入れています。しかし、フィリピン観光省は、保健省などほかの関係政府機関と協力し、観光産業の完全な回復を可能にするために、国境規制や入国要件の緩和を進めています。このような連携が実を結び、最近では(屋内外を問わず義務付けされていた)マスク着用は、混雑していない屋外では「任意」となりました。
編)最後に、マリンダイビングWebの読者にメッセージをお願いします。
この場をお借りして、皆様に今のフィリピンに訪れていただきたいと思っています。ダイビング、アウトドア・アドベンチャー、エコツーリズム、遺産や文化、料理、信仰など、私たちはたくさんのものを提供することができます。フィリピンを再発見し、フィリピンが提供できるものを体験してください。フィリピンでお会いしましょう!
編)フィリピン政府観光省のシャリル ホファ タマノ副大臣にお話しを伺いました。ありがとうございました。
(写真提供/フィリピン政府観光省)
(編集/嶋崎 真太郎)
≫お問い合わせは、フィリピン政府観光省ホームページへ
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