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イベント2022.12.07

個性派ぞろいのInstagram部門
宮古島フォトコンテスト受賞作品紹介

先日、力作ぞろいの「宮古島フォトコンテスト2022」一般部門などの受賞作品をご紹介しましたが、このフォトコンにはInstagram部門もあるんです。インスタらしい個性的な作品が受賞されています。審査員の写真家 上出俊作さんの講評とあわせて作品をご紹介します。

@sa_uw2さん「吸い込まれる」

@sa_uw2さん「吸い込まれる」

@earth_lens_さん「water planetarium」

@earth_lens_さん「water planetarium」

 
(左)Instagram部門の作品の中で一番ドキッとしたのが、この作品でした。一瞬深海に広がるふかふかの砂地のように見えましたが、そんなわけないですよね。作者の視点の柔軟性に感動しました。ほとんどの人が通り過ぎる景色を、自分なりの切り取り方で作品に昇華させています。水中写真とは何なのか、考えさせられる1枚だと思います。

(右)ハナダイの動きが揃い、群れの形が整う瞬間を狙ってシャッターを切ったのではないでしょうか。「目で見るとたくさんいるんだけど、写真にするとスカスカ」ということはよくありますが、シャッターチャンスを見極めることで、写真でも密度を出すことに成功しています。船のシルエットと太陽、イソバナの位置など、細かい構図にまで気が配られた完成度の高い一枚です。

@sayo_saiph9さん「あっ!」

@sayo_saiph9さん「あっ!」

@norimakibenzoさん「私の学習帳」

@norimakibenzoさん「私の学習帳」

 
(左)まさに「あっ!」という声が聞こえてきそうな作品ですね。よく見かける光景の中にこそ、ストーリーが詰まっていることを思い出させてくれます。生き物の目線の先に広いスペースを確保しているので、鑑賞者が自然とストーリーを想像することができます。凄い写真ではありませんが、水中の何気ない一コマを切り取った、心温まる水中写真です。

(右)こんな撮り方をする人もいるのか!とびっくりしました(流行っているのに僕が知らないだけだったらごめんなさい)。絞りとシャッタースピードがどうとか、構図がどうとか、僕も普段よく小難しい話をしてしまいますが、そんなこと知らなくても水中写真を楽しむことはできるんだよなと、思い出させてくれました。発想が自由で、面白い作品ですね。

@ha721930さん「♡」

@ha721930さん「♡」

@kenichiro_obaさん「草原を行く」

@kenichiro_obaさん「草原を行く」

 
(左)絵に描いたような、理想的な空の焼け方ですね。極端に空の面積を広く取ることで、主役がなんなのかはっきりと伝えられています。少しでもずれたらバランスが崩れてしまいそうな、難しい構図を丁寧に作り込んでいます。僕ののっぺりした完成では、言われないとハートに気づけなかったと思います。日々の生活の中から幸せを拾い上げられるというのは、素敵なことですね。

(右)草原を歩くイリオモテモウミウシのペア。その他に何も写っていないのがいいですね。余計なものに視線を持っていかれないので、2匹のウミウシのストーリーを想像することに集中できます。2匹を斜めに配置したことで、動きも演出されていますね。ピントもシャープで、主役の特徴的な顔にスッと視線が行く点も、作品としての完成度を高めています。

@stargazer_arielさん「天使の梯子」

@stargazer_arielさん「天使の梯子」

@ikkun1101さん「Dozing off」

@ikkun1101さん「Dozing off」

 
(左)地形でもサンゴでもない。カラフルな魚がいるわけでもない。岩場と遠くを泳ぐロクセンスズメダイの群れがいるのみ。そんな地味な光景でも何か残そうと思えたからこそ、光を主役に据えて、完成度の高い画作りができたのだと思います。水底・水中・水面のバランスがいいのでずっと見ていられますし、手前の岩場から遠くの魚の群れに向かって視線が自然と流れるので、奥行きも感じられます。

(右)周辺の環境を生かした、無理のない画作りに好感が持てます。明るく撮ろうとか暗く撮ろうとか、そういう二択ではなく、今の環境でこの被写体をどう魅力的に切り取ろうかと、考えた結果なのではないでしょうか。下を向いているユリタツノコが、なんだか物憂げというか、ちょっと落ち込んでいるように見えて、愛おしいですね。

@chiejumさん「夏サイコー!」

@chiejumさん「夏サイコー!」

@miyakojima_shomi_filmさん「夕暮れ」

@miyakojima_shomi_filmさん「夕暮れ」

 
(左)とにかく楽しそうです。作り込まれたいわゆる「映え写真」ではなく(それが悪いわけではありませんが)、宮古島で遊んでいる中で自然にあふれ出たような楽しさが伝わって来ます。ただ楽しい光景を撮っただけではなく、色や構図もバランスがいいですね。シンプルに気持ちいいなと思いました。

(右)夕日が水面に落ちようとしているのでしょうか。当たり前の景色のように感じてしまいますが、実際には雲の中に沈むことの方が多いでしょうから、根気よくこのチャンスを待ってようやく遭遇したチャンスだったのかもしれません。まさに日の丸構図の、直球勝負がいいですね。変化球じゃないんだけど、リフレクションを使って遊びの要素を入れることで、作品に複雑性を持たせているように感じました。

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いかがでしたか? 公式ホームページには、Instagram部門で受賞された皆さんの、Instagramアカウントのリンクも公開されています。ぜひご覧ください。

今年の「宮古島フォトコンテスト」には、一般・ビギナー・審査員特別・Instagramの4部門に合計375点の応募が集まりました。フォトジェニックな宮古島の人気をあらわしている応募数だと思います。作品に触発されたダイバーのみなさん、宮古島にはカメラを持って潜りに行きましょう!

◎宮古島フォトコンテスト公式ホームページ

◎宮古島フォトコンテスト実行委員会
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(マリンダイビングWeb)

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マリンダイビングWebの「宮古島特集」も併せてご覧ください♪

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