年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

伊豆週末情報2025.10.08

10/10(金)〜13(祝月)
伊豆週末情報(透明度、水温、魚)
〜熱海、富戸、稲取、大瀬崎、川奈〜

伊豆半島は関東や東海方面から行きやすいダイビングエリア。このトピックスでは、現地サービスの皆さんから現在の海況や、海の中の最新ニュース、今週末の予想などを聞いて月に数回ご紹介する連載です。今週末は3連休! ピックアップエリアは群れで一層賑わう【熱海】、こちらも群れがイイ感じの【富戸】、マクロ生物の見どころたっぷりな【稲取】、極小サイズのウミウシが増えてきた【大瀬崎】、「本来の伊豆の海」が戻ってきた【川奈】です。潜りに行く際の参考にしてくださいね。 
★このページをお気に入り登録しておくと見るのに便利です。

伊豆半島ダイビングガイドはこちら

● 熱海
賑やかな海中世界を堪能しよう

群れの種類&濃さが絶好調!

群れの種類&濃さが絶好調!

ダイビングサービス熱海、豊嶋さん:ショップ情報はこちら

◎透明度/12~18m位。良くも悪くもない感じです、ここ数日は白っぽくなってきています。「ソーダイ根」の深場のみ水がかなりキレイで、20m近くあると思います。それと、早い時間の方が透明度が良く、時間が遅くなるごとに濁りが強くなるように感じます。

◎水温/23~24℃位(水底)。ここにきて水温が上がってきています。 

◎一言コメント/台風が近づいているので、週末までに海況や水温、透明度がコロッと変化する可能性が高いです。
このところ、「沈船」のアジの群れが圧巻です! 見上げているだけで1ダイブ終わってしまいそうなほどの迫力。群れの中にはタカベも混ざり、そのさらに中をイナダやワラサが悠々と泳いでいます。
ゴンズイの姿もよく見かけます。数がものすごく、あちこちで観察できて動きもかわいらしいですね。
船尾ではアカオビハナダイの群れがさらに増え、サクラダイのオスも多く見られるようになりました。そろそろ産卵の時期でしょうか。
また、これまであまり注目されていなかったミツボシクロスズメダイも、今季は貴重な存在に。今年は季節来遊魚の入りが少ない分、ひとつひとつの出会いがより印象的です。
ここ数日でキビナゴやシラスの群れも増え、水中がますます賑やかになってきました。 

◎見られる魚/アジ群れ、タカベ群れ、シラス群れ、キビナゴ群れ、ゴンズイ群れ、ムツ群れ、クロホシイシモチ群れ、ネンブツダイ群れ、アカオビハナダイ群れ、サクラダイ群れ、キンギョハナダイ群れ、メジナ群れ、ワラサ群れ、イナダ群れ、アオヤガラ群れ、キイロスズメダイ群れ
クダゴンベ、クエ、ヒラメ、マダイ、オオモンハタ、オオモンカエルアンコウ、カンパチ、ミツボシクロスズメダイ、ヘラヤガラ、スケロクウミタケハゼ、アカマツカサ、オタマボヤ、タコ、アオリイカ
アカホシカクレエビ、ハクセンアカホシカクレエビ、アカシマシラヒゲエビ、イセエビ、サラサエビ
ニシキウミウシ、キイロウミウシ、コイボウミウシ、キイロイボ、ハナオトメウミウシなど

情報提供/ダイビングサービス熱海
熱海の特集はこちら/夏!都心から約1時間の海で沈船&大冒険 熱海

● 富戸
群れが楽しい季節到来!

圧巻! タカベの群れ

圧巻! タカベの群れ

ドルフィンウェーブさん:ショップ情報はこちら

◎透明度/8〜12m

◎水温/24℃前後 

◎一言コメント/回遊魚の群れが増えてきて楽しい時期です。ボートはイサキ、タカベの群れも良いです。台風の動きが気になる所ですので予報のチェックをお忘れなく!

◎見られる魚/タカベ群れ、アジ群れ、イロカエルアンコウ、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ニシキフウライウオなど

情報提供/ドルフィンウェーブ
富戸の特集はこちら/伊豆の人気どころ 富戸の海の魅力

● 稲取
台風接近後の海に期待大!

イロカエルアンコウは被写体にもピッタリですね

イロカエルアンコウは被写体にもピッタリですね

稲取マリンスポーツセンター、五江渕さん

◎透明度/10mまで

◎水温/25℃まで 

◎一言コメント/台風接近後の海ということもあり、南方系の生物が楽しみな状況です。ベニカエルアンコウがペアになっていたり、稲取港ではイシヨウジのメスが卵を抱えていたりと、マクロ生物の見どころが満載です!

◎見られる魚/ベニカエルアンコウ、イロカエルアンコウ、アオウミガメ、オビテンスモドキ、ツユベラ 

情報提供/稲取マリンスポーツセンター

● 大瀬崎
そろそろ伊豆のベストシーズン到来!

クロスジリュウグウウミウシも見られています

クロスジリュウグウウミウシも見られています

COCOMO OSEZAKI、新長さん

◎透明度/「湾内」5~8m、「外海」10~15m

◎水温/23〜24℃

◎一言コメント/今年は例年に比べると南方系の生き物は少ないですが、着実に増えてきています。ウミウシも極小サイズが増えてきて伊豆のベストシーズンになりつつあります。「湾内」ではほぼ毎日のようにウミガメの目撃情報があり、狙うなら今です!

◎見られる魚/アオウミガメ、オオモンカエルアンコウ、ニシキフウライウオ、カミソリウオ、イバラタツ、テングノオトシゴ、ウミテング、ミジンベニハゼ、ネジリンボウ、ヒレナガネジリンボウ、ヒメオニハゼ、ヤリカタギ、クダゴンベ、キツネベラ、センテンイロウミウシ、クロスジリュウグウウミウシ、ウデフリツノザヤウミウシ、ウミウシカクレエビ、テヅルモヅルエビ、アカホシカクレエビ、アヤトリカクレエビ、オドリカクレエビなど

情報提供/COCOMO OSEZAKI
大瀬崎の特集はこちら/大瀬崎ダイビング基本情報

● 川奈
本来の伊豆らしい海に

「本来なら南方種で賑わう季節ですが、今年はこれからに期待したいところ。とはいえ、水温に関係なく川奈のアイドル、アオウミガメは健在! ダイバーとの2ショットも朝飯前のように楽しませてくれます」と君島さん

「本来なら南方種で賑わう季節ですが、今年はこれからに期待したいところ。とはいえ、水温に関係なく川奈のアイドル、アオウミガメは健在! ダイバーとの2ショットも朝飯前のように楽しませてくれます」と君島さん

DivingService 川奈日和、君島さん

◎透明度/10〜15mほど。
今年は昨年までと違い黒潮の位置が遠いので……もう少し近くなってくれたらと思います。
今年の夏は伊豆半島全域で透明度が悪く、特に深場は冷たい潮も相まって悩ましい日々が多かったです。ですが、今は深場も安定してきているので、これからもっと良くなっていくことを期待しています!

◎水温/24〜25℃で安定。
「今年は水温が低い?」と感じる方も多いかもしれませんが、ここ数年は黒潮の蛇行で異常に高水温が続いていたため、今の水温こそ本来の伊豆の海といえます。昔から伊豆で潜っているダイバーなら、「10年前の海に戻ったね」と感じるでしょう。
北東の風が増えるこの時期は、5mmスーツの方はフードベストがあると快適。陸上も冷えてくるので、ボートコートなど羽織れるものがあると安心です。
そろそろドライスーツの季節も近づいています。着用し始めるタイミングが今年は昨年より早まるかもしれません。早めにチェックしておくといいですね。

◎一言コメント/毎年この時期は、季節風や台風の進路にヒヤヒヤさせられますね。今はSNSで早くから「週末はヤバいぞ!」なんて情報も飛び交いますが、ここ数年は台風の動きが読みにくく、予報通りに進まないこともしばしば。過剰な情報に惑わされず、信頼できる情報を見極めて判断するのが大切です。
現在の台風は木曜日ごろに最接近し、その後離れていく見込み。どれだけウネリを残すかは、離れるスピード次第になりそうです。連休に潜る予定の方は、現地ショップやサービスに直接問い合わせるのが一番確実です。
そして、台風の後には南方種が一気に増えることもあります。海が落ち着いたら、思わぬ出会いが待っているかもしれませんね!

◎見られる魚/今年の伊豆は低水温や黒潮の位置の影響か、この時期に賑わうはずの南方種が全体的に少ない印象です。ですが今年の伊豆の海は“昔らしさ”を取り戻しています。
夏場から小魚(キビナゴやシラス)が大量に見られ、マアジやムツ、タカベなど温帯域の魚たちが豊富。それを狙ってカンパチやワカシが追いかけまわし、川奈ではギンガメアジの群れや、沖ではソーダガツオやシイラも見られるなど、ワイドな海が広がっています。
南方種(ネジリンボウ、ヒレナガネジリンボウ、ニシキフウライウオなど)も少しずつ姿を見せていますが、昨年までの派手さは控えめ。とはいえ、だからこそ一匹一匹との出会いがより貴重に感じられます。
異常な高水温が続いた数年を経て、今年は「本来の伊豆の海」が戻ってきたように思います。
一期一会の出会いを楽しみながら、この秋の海を満喫しましょう!

情報提供/DivingService 川奈日和
川奈の特集はこちら/東伊豆 川奈の潜り方

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

※クリックすると、そのカテゴリーの一覧が表示されます