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現地の海から2021.06.23

《シークロップダイビングスクール》発信
千葉県・館山港にメガマウスザメが登場して話題に!
その後どうなった? 動画あり

2021年6月15日(火)、千葉県館山市の港にて〝幻の巨大ザメ″メガマウスザメ(通称:メガマウス)が撮影され話題になりました。メガマウスとは、大きな口が名前の由来の深海性のサメです。2020年の6月も館山市の波左間海中公園でメガマウスが見つかりニュースになりましたが、実は館山でメガマウスが見つかったのは今回が3回目! 見られたときの様子や感想などを、現地ダイビングサービス《シークロップダイビングスクール》スタッフの長谷部謙介さんにお聞きしました。

こちらの動画が撮影されたのは、6月15日(火)の19:20。
最初は漁師さんが館山港と別の場所でメガマウスを見つけ、噂が回り始めました。《シークロップダイビングスクール》に噂が回ってきたのは15日の15時ごろで、その約2時間半後に館山港に現れたというニュースが舞い込んできました。《シークロップダイビングスクール》のスタッフや近くの東京海洋大学の学生等総勢20名で駆け付けたところ、岸から20~30m離れた場所でぐるぐると泳いでいる姿が見られたそうです。

「尾びれの先端が水面に出ていたので、進行方向など、動きがわかりました」と長谷部さん。その後、桟橋の方に泳いで行く様子が見られたので、先回りして桟橋に近づいたメガマウスの撮影に成功。体長は4~5mほどだったそうです。

長谷部さんによると、力強く泳いでいて弱っている感じはなかったとのこと。滅多に見られることがないメガマウスが、弱った様子もないのになぜ水面に現れていたのか……謎が深まりますね。その後、16日(水)の昼間にも目撃情報があったり、また別の港で姿が見られたりもしていたそうですが、現在の居場所は不明です。無事元気でいてくれているといいですね。

前述したように、館山市でメガマウスが見られたのは今回で3回目。
1回目は2017年5月22日に発見、保護され、翌23日に死亡し水揚げされています(なんと、長谷部さんはその水揚げされたメガマウスも当時見ていて、今回でメガマウスを見るのは2回目だそうです!)。
2回目は、まだ記憶に新しい2020年6月11日。
3回とも同じぐらいの時期に出ているうえに、世界でも100例ほどしか見られたことのないメガマウスが同じ地域で3回も生きた状態で発見されていることは非常に珍しいことです。長谷部さんも、「水揚げされたときに、もう2度と見ることはないだろうと思っていたので、まさかまた見ることができるとは……」とびっくり。

なぜ館山に現れるのかはっきりとした理由は不明ですが、「エサを求めていたり、潮流の関係だったり、メガマウスの生態と環境がうまくかみ合わさったときに見られているのかもしれません」と長谷部さん。来年のこの時期も少し期待していまいます。

最後に、感想をお聞きしました。

迫力はすごくありました。印象的だったのは、大きな尾びれをゆっくりとしなやかに、優雅に動かしていたところです。以前水揚げされたメガマウスを見たときも、自分の身長よりも大きい約2mの大きな尾びれが印象的でしたが、今回はそれに加えてそれをこんなに大きく雄大に動かすんだな、と思いました。

貴重なお話をありがとうございました! 
動画を見返してみると、たしかに尾びれの動かし方がゆっくりと壮大で、貫禄すら感じられます。やはりレア生物の登場には心躍りますね。次はダイビング中に見られたり……しないかな!? 

情報・写真・動画提供:《シークロップダイビングスクール》

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