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現地の海から2021.06.14

西伊豆・大瀬崎の湾内に
ハンマーヘッドシャークが連日登場!
群れの写真も

6月6日(日)、静岡県沼津市大瀬崎の湾内で、ハンマーヘッドシャークの群れが撮影されたことが話題に! 撮影者の一般ダイバーの中出貴久さん、そして現地ダイビングサービス《ダイビングショップ海童》オーナーの鈴木康裕さんに詳しいお話をお聞きしました。撮影されたお写真がこちら↓

ここは本当に大瀬崎!? ハンマーヘッドシャークの群れ

ここは本当に大瀬崎!? ハンマーヘッドシャークの群れ

群れが見られたのは《ダイビングハウスマンボウ》の前で、第3魚礁とケーソンの間と、エントリー場所からそう遠くない場所。目撃者の中出さんは前日の夕方も大瀬崎で潜っていて、その時は単体のハンマーの尾を見ていたそうですが、なんと翌朝大当たり! 慌てて撮影された1枚だそうです。

群れ全体の長さが15mくらいあったとのことで、撮影された写真では見切れているのですが、映っていない個体も含めるとおそらく20尾以上はいたのだとか。見られていた時間は10数秒、ハンマーとの距離は4~5mと近かったそうです! 一尾一尾の大きさが約1mの子どもの群れだったとのこと。

30年ほどダイビングをしていますが、10年に1度くらいはこういうことがありますね。」と中出さん。ほとんど大瀬崎で潜っているとのことですが、マンタも見たことがあるのだとか。昨年もマンタや、ザトウクジラまで現れている大瀬崎の湾内のポテンシャルに驚かされるばかりです。

とはいえ、大瀬崎でハンマーヘッドシャークが見られることは滅多にありません。梅雨~初夏の、水温があがりきる前にまれに見られ、夏になっても時々現れるくらい。ましてや群れが見られるなんてことは今までにもあまり例がないのではないでしょうか。

《ダイビングショップ海童》の鈴木さんによると、5月24日の週からハンマーヘッドシャークが単体でぽつぽつと現れるようになり、6月に入ってからは毎日のように目撃例があるのだとか(6月9日取材時点)。場所は、《大瀬館マリンサービス》の前や《ダイブハウス オスパー》の前など、かなり内側の方でも見られているそうです。時間も早朝に限らず、11~12時頃現れることも。水深20m付近の中層にいるそうなので、近日大瀬崎に潜りに行かれる際はぜひ中層をチェックしてみましょう!

なぜ大瀬崎の湾内にハンマーが頻出しているのでしょうか。黒潮が継続的に入っているのが一因かもしれないとのことですが、原因は不明。いつまで続くのかわかりませんが、大瀬崎でハンマーを狙いたいなら今すぐにでも予定を立ててください! ちなみに6月13日(日)には目撃情報があるそうですよ!

情報・写真提供:中出貴久様
情報提供:《ダイビングショップ海童》

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