透明感マックス!
サイパン・テニアン・ロタ
ロタホールの入り口。イタリアの青の洞窟を思わせる、蛍光ブルーが神秘的。世界に誇れる、北マリアナ諸島の絶景のひとつだ
日本から、わずか3時間半程で着く北マリアナ諸島。こんなに近いのに、まだ行ってないとしたら本当にもったいない。
40~50m超! という世界屈指の透明度の海には、宇宙空間のような蒼いホールや光のシャワー、魚群にホワイトサンドがまぶしい最高のビーチetc……
絶対に目にしたい、信じられないマリアナブルーの絶景が待っている。
※2019年12月現在の情報です。
Saipan/サイパン島
まるで宇宙! 神秘のブルー空間
絶景#1 Grotto / グロット
北マリアナ諸島の中でも、世界的に有名な穴スポット「グロット」。地上に開いた巨大な穴の底に海とつながった天然プールがあり、このプールもホールで外洋につながっている。潜っていくと、まるで宇宙空間のようなこの絶景! 神秘的なブルーのグラデーションは、ダイバーなら一度は目にすべきだ。夏には太陽光が、シャワーのように注ぐ。
「グロット」の入り口。この先に続く116段の階段を、手すりにつかまりゆっくり下りていく
どこまでもクリア! 空飛ぶ透明感
絶景#2 LauLau / ラウラウ
風の影響を受けにくく、通年穏やかで初心者も安心♪ けれど生物相が豊富で、ベテランにも大人気のビーチスポットだ。水も澄んでいて、空を飛ぶような透明感!
アジが群れ集まって団子状になる、通称アジ玉もラウラウの定番的絶景。ときには数千尾が渦巻くことも
人気者のアオウミガメくんもよく現れる。のんびりしていて近づいても逃げず、とぼけた表情を見せてくれた
砂地にゆらゆら♡ まるでメルヘン
絶景#3 Obyan Beach / オブジャンビーチ
“白い砂地”というスポット名で、名前の通りのホワイトサンドが海底に広がる。ガーデンイールが数百尾といて、揺れ動く様が幻想的。黒斑のあるチンアナゴと真っ白なアキアナゴの2種がいるので、チェックしてみて。
サンゴに群れる色とりどりのトロピカルフィッシュ
絶景#4 Dimple / ディンプル
カスミチョウチョウウオの群れに包まれる、フォトジェニックなスポット。水深15m以深に群生するサンゴも見事で、透明度の良さを象徴している。
群れで泳ぐ姿は大迫力!
絶景#5 Pipe / パイプ
水深15~19mに真っ白な砂地が広がり、点在する根の付近で待機しているとマダラトビエイが編隊を組んで登場! 澄んだマリアナブルーを背景に、撮りがいのあるスポットだ。多いときでは、30尾を超すことも。
まさにリゾートアイランド! 絵に描いたような美しさ
絶景#6 Managaha Island / マニャガハ島
弊誌のダイブ&トラベル大賞ビーチ部門で、11年連続でNo.1に輝いたことのある同島はマストGo! サイパンからフェリーで15分程度。パラセイルで遊べば、上空からの絶景が眺められる。
Tinian/テニアン島
見え過ぎて怖くなる! 驚異の透明度
絶景#7 Fleming / フレミング
ときには水深70mの海底も見えるほどの、澄んだテニアンブルーが印象的なドロップオフスポット。空を飛ぶように泳いでいくと、スミレナガハナダイに遭遇!
大興奮の洞窟探検へ出かけよう!
絶景#8 Tinian Grotto / テニアングロット
透明度40mオーバーがスタンダードなテニアン。いくつもの穴が開いた大きな洞窟があり、グラン・ブルーの世界を堪能できる。穴の上に出ると、ダイバーが吐いた泡が海中ジャグジーのようでこれも名物!
Rota/ロタ島
世界中のダイバー憧れの有名スポット
絶景#9 Rota Hole / ロタホール
ロタを代表するスポット。岸壁に開いた大きな横穴をくぐって奥に進むと、目がくらみそうなこの絶景に出逢う。光の中に入ると、スポットライトを浴びたかのようにまぶしくまるで天上界に昇っていく気分に。
空まで透けて見える抜群のコンディション!
絶景#10 Shoun Maru / 松運丸
水深30~35mに、日本の貨物船「松運丸」が鎮座。ロタが誇る驚異の透明度ゆえ、海底から水面のボートが見えるばかりか、全長100mある船体も見渡せそう! 海底も白砂で明るく、つい深みに長く留まりがちになるので注意を。
こんな魚も見てみたい!
日本では見られない魚も多い北マリアナ諸島。下記に紹介したほかにも、オレンジフィンアネモネフィッシュやダスキーアネモネフィッシュのクマノミ2種、トレイシーズデモイゼル、トンプソンバタフライフィッシュ、コガネヤッコなどに注目!
コミカルブレニー
日本にはいないけれど、サイパンではよく見かける。かわいい表情は必見&必撮!
スミレナガハナダイ
オスは蛍光紫の四角模様が目印。通称サロンパス!? フレミングで見られる
ダイダイヤッコ
日本で見られるのは主に小笠原とレア! 臆病なので、そっと近づいて
イエローカーディナルフィッシュ
金色ボディがラッキー感満載。いろいろなスポットにいる
マリアナ3島とは
サイパン
海も陸も満喫できる宝島
近くて気軽! 加えて海には絶景があふれ、初心者OKなスポットも多数……。そんな最高の条件が整い、リピートするダイバーも多いのがサイパン。日本から直行便が飛ぶ、北マリアナ諸島の玄関口だ。一番の必見は冒頭で紹介した神秘的ホール「グロット」だが、ほかにもご覧の通り「ラウラウ」や「オブジャンビーチ」、「パイプ」などクオリティの高いスポットが揃っている。そんな海を午前中に2ダイブし、午後はリゾートでのんびりしたり、ショッピング三昧がスタイル(オプションで午後+1ダイブも)。最終日はマニャガハ島で遊ぶ時間もあり、3泊4日でたっぷり遊べるのも魅力だ。
Access
成田からスカイマークの直行便が毎日運航。朝10:15発で所要時間は約3時間半。時差はわずか1時間。そのほかグアムやインチョン経由便も大阪など各主要都市から運航。
テニアン
世界屈指の透明度に感動
もっとすごい透明度の海を体験したい! そんな要望に応えてくれるのが、サイパンから南西約5kmに浮かぶ素朴な島テニアン。透明度40~50m超は当たり前で、ときには70mほど見渡せることも。海況のいいときに、サイパン発で「テニアングロット」や「フレミング」などへの日帰りダイブが行なわれる。ダイビングでは上陸しないが、飛行機で島に渡りタガビーチなど人の少ない最高にきれいな浜でゆったり過ごすのもおすすめ。
Access
サイパンからスター・マリアナス航空が、毎日12便運航。所要時間は約15分で、日帰り観光も可能だ。
ロタ
フォトジェニックな大自然
観光やショッピングより、手つかずの自然と最高の海、離島ムードに浸って過ごしたい人におすすめなのがロタ。特に世界の穴スポットの中でも、ダントツに光のシャワーが美しい「ロタホール」は特別な体験になるはず。なお、ロタのダイビングスポットはどこも港から近く船に弱くても安心。また、陸にもダイブ&トラベル大賞で世界のベストビーチに上位入賞したテテトビーチや千本ヤシなど、SNSにアップしたくなるフォトジェニックポイントがたくさんある。
Access
サイパンからスター・マリアナス航空の直行便が毎日3便運航。所要時間は約30分。。
MARIANA 旅の基本情報
- ■ビザ
- 日本国籍ならビザ、ESTAなしで45日まで滞在可能。ただしESTAを申請しておけばビザなしで90日間の滞在が可能
- ■パスポート
- 残存期間45日以上が望ましい
- ■時差
- 日本プラス1時間
- ■気候
- 年間を通して気温変化が少なく、平均気温は27度。水温は29度から下がっても28度程で、ウエットスーツは3mmワンピースでOK。ただし1~3月は少し水温が下がるので、寒がりの人は5mmフルまたはインナーの持参を。
- ■通貨
- USドル
- ■両替
- サイパンの空港やホテル、銀行でできるが、出発前に日本で済ませておくのがおすすめ
- ■チップ
- 習慣あり。レストランやタクシーは料金の10~15%が相場
- ■電圧
- 120V、60Hz。コンセントは日本と同じA型
ダイビングを支える力強い味方《NMDOA》
《NMDOA》とは、北マリアナ諸島ダイビング事業者組合(Northen Mariana Diving Operators Association)の略。ダイバーやスノーケラーが安全に快適に楽しめるよう、ダイブスポットのブイやセーフティロープの設置をしたり、安全基準のガイドライン制定、海の清掃などさまざまな活動を活発に行っている。
加盟しているダイビングサービスを利用すると安心だ。