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STOP! 潜水事故
CASE151 BCに空気が入らず溺水

CASE151 BCに空気が入らず溺水

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE151 BCに空気が入らず溺水

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は息子夫婦と3名でダイビングショップのファンダイブに参加。ダイビング前にブリーフィングを行った後、ゲスト4名とインストラクター、アシスタントの6名で潜ることに。事故者は参加したゲストとバディを組み、相互に器材チェックをした後、砂浜から数十m先の潜降ポイントまで水面移動を開始した。
インストラクターが先頭となり、アシスタント、事故者の息子夫婦、事故者とバディの順に泳いでいた。インストラクターが潜降ポイントに着いて後ろを振り返ると、事故者が急に反転して陸に向かって泳ぎ始めたことから、何か異常が発生したと気がついた。インストラクター、アシスタントが追いつき、直ちに事故者を確保したところ沈みかけていたのでBCに給気をしたものの、BCが膨らまなかったため、インストラクターとアシスタントは各自の浮力を確保してビーチまで事故者を搬送したが、既に心肺停止状態であった。
現場に偶然居合わせた救急救命士の指示でAEDを使用しながら心肺蘇生を実施したが、搬送先の病院で死亡が確認された。

直接の原因溺水

対処法

事故のあらましを簡潔に言えば「水面移動中にBCに給気できず溺れた」という悲しい事故。BCの空気嚢(ブラダー)に穴が開いていたか、インフレーターが故障していたことが原因だと考えられるが、こうした器材の不備や故障を確認するために、事前のバディチェックがある。今回、その場に居合わせたゲストとバディチェックを行ってはいるが、チェックがおざなりだったことが考えられる。
バディチェックの基本は、ダイビング教育機関PADIを例にすればBWRAFBBC(浮力)、W=ウエイト、RRelease(緊急時のリリース方法)、AAir(残圧チェック、バルブが開いているかどうかチェック)、FFinal(最終)チェック(全身、全器材が正しく装着されているかどうかをチェック)となる。

今回はこの基本の「B」のチェックがちゃんとできていなかったことが、事故につながっている。バディチェックの際、実際にBCに空気を入れ、インフレーターが正常に作動するか、BCに空気は入るか、ブラダーからの空気漏れはないか、を確認していれば、BCの不具合を見つけることができたはず。

万が一、バディチェックでそこまでできなかった場合は、水面移動の基本として、最初に浮力確保がある。泳ぎ出す前に、BCに給気して浮力を確保していれば、事故者は不具合に気づいて、ダイビングを中止できたはずだ。

BCに不具合があったとしても、インフレーターに問題がない場合は、オーラルで(口から)給気すればBCの浮力が確保できる場合もある。それに気づいていれば、事故を回避できたかもしれない。また、水面での浮力確保のほかに、呼吸確保も大事。今回の事故ではレギュレーターをくわえていたと思われるので事故報告には何も言及されていなかったが、水面でもレギュレーターをくわえておくことも絶対不可欠だ。

残念でならない事故。ダイビングが盛んになるシーズンだが、皆さま、くれぐれも基本に忠実に、安全第一でダイビングを楽しんでほしい。

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ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

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