
DIVING スタート&スキルアップ 2021
ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。
ビーチダイブを終え、休憩をしようと上陸したところ、
波打ち際でうねりにより、バランスを崩して転倒。
1名が骨折、1名が打撲傷を負った。
当日は台風の影響でうねりが入っていた。
直接の原因うねりによる転倒
うねりがなくても波打ち際でゴロゴロしてしまうダイバーが多いビーチスポットもあるのだが、
骨折や打撲傷を負うほど重症になるのはぜひとも避けたいところ。
台風の影響でうねりがあるときは、波打ち際で波に襲われることが予想されるので、
普段以上に注意が必要だ。体力がない方はダイビングを止める勇気も必要。
「潜れる」と判断して潜るのならば、
エグジット時だけでなく、エントリー時もそうなのだが、
波で飛ばされたり転んだりしないように、重心を落として(腰を低くして)
フィンを履く、フィンを脱ぐ。
波のタイミングを見ながら、エントリーする場合は泳ぎだす。
エグジットの場合は、波が引き始めたところで歩き出し、
波が来るときはまた重心を落としてやり過ごす。
突っ立っていたら、絶対に波に持っていかれるし、強い波の場合は転んでしまうので
よ~く注意して。
せっかくのお休みでダイビングをして、ケガをしたのではたまらない。
何度も言うが、無理そうであれば、ダイビングを中止することも検討を。
また入る場合は、インストラクターの指示をよく聞いて、EN/EXのタイミングを逃さないこと。
今年は台風が少ないとはいえ、うねりは各地でも観測されている。
くれぐれも注意して、安全に楽しいダイビングを!
次回更新予定日 2017年9月27日