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STOP! 潜水事故
CASE72 洞窟で迷子に

CASE72 洞窟で迷子に

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE72 洞窟で迷子に

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者は洞窟のあるダイビングスポットにおいて、洞窟に入って5mぐらい進んだところでガイドダイバーとはぐれてしまい、残圧があまり残っていないこともあり、危険を感じて洞窟の外に出て浮上。
その時に流されてしまったが、再捜索をしていたガイドダイバーに無事発見された。

直接の原因迷子(ロスト) 

対処法

洞窟内でガイドとはぐれ、奥へ奥へ行ってしまってエア切れになる……というケースもあることを考えると、今回は事故者が洞窟から外に出てくれたので大きな事故には至らなかったのかもしれない。
でも、ダイビングスポットによっては外に出たら出たで、カレントが速かったり、ダウンカレントが起きるような場所もあるかもしれないので、そういうトラブルに遭わないためにもやはり、ガイドとはぐれないようにすべきだ。

とはいえ、これは引率したガイドダイバーにも問題があるケースだ。
洞窟内は光が射し込んでいて視界が遮られない場所だったのだろうか? そうでなければ、はぐれないようにするためにも、ゲストダイバーにもライトを持たせ、自分でもライトを持って、視界の悪い洞窟内ではライトをつけてサインを送り合うよう事前に打ち合わせをしておくべき。
そうすれば、洞窟が暗くて何も見えなくてもガイドの光を見ていれば迷うことはないし、ガイドがゲストダイバーを見失うこともないはずだ。
人によっては閉所恐怖症や暗所恐怖症などがあって、パニックに陥る可能性もある。ガイドがゲストダイバーを見ていないのは問題があるのではないだろうか?(自己管理が当然という海外では、確かにガイドが見ていない可能性はある。だからこそゲストとしては視界が悪いところでは、迷子にならないようにする必要があるわけだ)

また、洞窟に入る前にガイドはゲストの残圧を確認しておかなかったのだろうか?
ゲストもガイドに心配である旨を告げる必要があるけれど、ここにも問題点があったようだ。

洞窟といっても、ファンダイブで潜る洞窟スポットは基本的に安全が確保されていることが多い。
だから装備も入る前のブリーフィングも、下手をすると簡単にし過ぎてしまうこともあるけれど、
安全に潜るためにはせめて水中ライトは1人1個持って入る、迷ったときの集合方法を事前に打ち合わせしておくといった、最低限の準備は事前に行っておくことが必要だと思う。

ちなみに、メキシコのユカタン半島では、地底にできた鍾乳洞、洞窟=セノーテでのダイビングが盛んだが、レジャーダイバー用スポットでは水底にロープが張ってあって、ダイバーはそれをたどっていけば迷うことはなく出口まで行けるようになっているし、事前のブリーフィングもかなりしっかり行われている。
そうしたロープがない洞窟ならなおさらエントリー前にしっかりした装備をすること、しっかりとしたブリーフィングをしてもらうようにしよう。

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビングは安全に潜ってこそ楽しい!
でも、万が一のとき、あなたはどうしますか??

ダイビング初心者の方は、ダイビングは怖いものと思っている方も多いと思います。実際は、基本手順やルールを守って潜れば、それほど怖がることはないレジャースポーツです。
また、ダイビングは海という大自然と向き合います。
だからこそ、「水中で体験した感動は忘れられない!」、「人生を変えるほどダイビングは素晴らしい!」と感じるダイバーが多いのも事実です。
しかし、自然が相手のスクーバダイビングですから、100%安全なんてことはありません。万が一のときあなたはどうしますか?
そんな時、DAN JAPANがあなたをサポートします。

詳しくは、こちらをご覧ください。

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