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STOP! 潜水事故
CASE82 無理矢理ダイビングをして漂流

CASE82 無理矢理ダイビングをして漂流

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

ダイビングの始め方徹底ガイド(大) 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100(大)

CASE82 無理矢理ダイビングをして漂流

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

寒い冬の日本を飛び出して、南の島でダイビングを楽しもうとしたダイバーたち6人があるダイビングサービスにバラバラに集まった。
ダイビングスキルは初心者から500本超えのベテランダイバーまで様々。
2日間一緒に潜って明日が最終日というベテランダイバーが、最少催行人員6名という、難易度の高いスポットへの遠征にみんなを誘った。自信がないという初心者2人もいたが説得して、遠征することをサービスのガイドにリクエスト。
だが、当日になって午後から波が高くなる予報があり、遠征を中止する旨をガイドが申し出たが、いやいやとベテランダイバーはガイドを説き伏せ、無理矢理出発。
2本目に事故は起きた。
ダイビングを終えて浮上するも波が高くなっていてボートが全然見えない。そうこうするうちにどんどん流されていく。
不安な初心者たちはガイドのそばから離れずにいたが、ベテランダイバーとほかの3人はバラバラになってしまった。
浮上して1時間が経ち、2時間が経った時に、ほかのダイビングサービスにも捜索の応援を要請したこともあり、ほかのダイビングサービスのボートが初心者とガイドを発見。さらにほかのボートが別々に3人のダイバーを発見するも、ベテランダイバーのみが見つかりないままに暗くなり、その日の捜索は打ち切られた。
翌日もその翌日も捜索は続いたが、見つからず。5日間の捜索後、残る1名の捜索は打ち切られた。

直接の原因漂流

対処法

似たような漂流事故はほかにも起きているが、この場合はカスタマーハラスメントというのだろうか。ベテランダイバーの方が、現地の人が中止を提案しているのに、最終日でどうしても行きたかったのだろう。無理矢理遠征ツアーに行き、ほかのダイバーの安全も無視して、自分が行方不明になるという散々な結果を起こしてしまった悲惨な事故だ。

もちろん、ダイビングサービス側が危険を察知して、断固とした拒否をすることも大事ではある。お客様の安全を脅かしてまでお客様のリクエストを受け入れるのは問題だ。

だが、お客様側である私たちも、海や自然の変化に対してもっと謙虚になり、ダイビングサービスのガイドさんらの提案を受け入れるべき。
無理強いをして、命まで落とすような事故を起こすのはもってのほかだ。

なお、このベテランダイバーはたかをくくっていたのか、セーフティフロートすら携行していなかったことがわかっている。自信過剰。これも事故を引き起こす誘因となるので、心当たりのある方(は、少ないと思うが)、反省してダイビングに臨んでいただきたい。

次回更新予定日 2020年2月20日

CASE83 BCに空気が入らない

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