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STOP! 潜水事故
CASE77 体験ダイビングで絶対してはならないこと

CASE77 体験ダイビングで絶対してはならないこと

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

ダイビングの始め方徹底ガイド(大) 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100(大)

CASE77 体験ダイビングで絶対してはならないこと

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者は、ダイビングインストラクター引率の下、ほかの3人のダイバーと共に4人で体験ダイビングのコースに参加していた。ボートに乗ってダイビングスポットに出かけ、水中に潜降。水深3mぐらいのところでみんなで魚やサンゴを見ていたところ、事故者が突然レギュレーターを外し、直立状態になったかと思ったら、バタリとのけぞって倒れた。これを見たインストラクターが事故者を抱え、緊急浮上を開始。ダイビングボートに上がり、事故者を引き揚げた。引き受けたボートキャプテンが救命措置を施したが、事故者は心拍停止状態になっており、呼吸も止まっている。その後すぐに病院に搬送されたが、死亡が確認された。溺死と診断。

直接の原因溺死

対処法

水中という陸上とは全く異なる世界を旅するにはリスクがつきもの。だからこそダイビングの知識を得て、スキルを身につける必要がある。そして、ダイビングを楽しむためには、「自己責任」で潜るのが鉄則だ。
でも、ダイビングを体験してみたいという人にとっては、自分で責任がとれるほど水中でしなければならないスキル(またはしてはならないこと)をマスターしているわけではないので、インストラクターの管理と指導が重要になってくる。エントリーレベルの講習も同様だ。
とはいえ、この事故者がダイビングをするのにふさわしい体調であったかどうか? 体調が万全だったかどうか?

体験ダイビングでも事前に体調を問う問診票に答えなくてはならなかったはずだが、ダイビングサービスと事故者の間で本当に問題は見つからなかったのだろうか? ないがしろにしてはいなかったか? 例えば風邪を引いたりしていて、体調は本当はよくなかったのではないか? いろいろな疑問が湧き上がってくる。

さらに、事故者は突然、レギュレーターを外したようだが、その前に苦しそうな雰囲気はしていなかったのだろうか? インストラクターは苦しいときのハンドシグナルを教えていただろうか?
様々な疑問が残る事故である。

体験ダイビングといっても、実際はオープンウォーター講習の基本部分をインストラクターが教え、水中で何が起きても対処できるよう、最低限のトラブル対処方法も教えているはずである。体験ダイビングでの死亡事故などインストラクターとしてはあってはならないこと。しっかりカリキュラムにのっとって行なっていただきたい。

一方、体験ダイビングに参加する方は、そうしたインストラクターの教えは1から10まで絶対に大切なので、しっかりと守る必要がある。
特に、初めてレギュレーターをくわえると、違和感を覚える人も多く、呼吸するのを忘れがちになるが、ダイビング中は「レギュレーターを絶対に離さないこと」「ゆっくりとした呼吸を続けること」というと、息を吸うことばかり気にするので意識的に「息を大きく吐くこと」が一番大事なこと。これさえ守っていれば、あとは心筋梗塞などの急病が起きない限り、事故者のように倒れることはない。

体験ダイビングのときは体調を万全にして臨むこと。 そして、実際にダイビングをすることになったら、レギュレーターは水中で絶対に外さず、呼吸を続けること。たとえ何らかの原因で苦しくてもレギュレーターで呼吸をしている限り、死ぬことはない。

これからダイビングを始める方に特に聞いてほしい。
ダイビングはとても楽しいもの。でも、事故を起こしたら死に至ることもある。
だからこそ基本に忠実に、インストラクターの指示に従って、ダイビングに臨んでいただきたい。

関連連載:
CASE 1 ダイビング中に息苦しくなり意識不明に
CASE14 初めてのダイビングでパニック
CASE16 レギュレータークリアに失敗して・・・

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次回更新予定日 2019年9月26日

CASE78 水面移動が危ない!

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