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STOP! 潜水事故
CASE81 冬の海で意識不明に

CASE81 冬の海で意識不明に

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

ダイビングの始め方徹底ガイド(大) 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100(大)

CASE81 冬の海で意識不明に

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

当日の水温は13℃、気温も10℃あるかないかという薄曇りのある冬の日。
事故者はドライスーツでボートダイビングを開始したのだが、エントリーして約4分後、意識不明となった。
インストラクターがすぐに駆け寄り、見てみたところ、意識なし、呼吸あり、脈ありという状況。すぐに船上に引き揚げ、船長が人工呼吸を開始したところ、呼吸が安定し、約10分後に意識が戻った。
念のため救急車により病院に搬送され、意識消失発作(パニック発作)と診断された。

事故者はドライスーツでダイビングする経験が浅く、また当日も寝不足気味だった。

直接の原因ストレス

対処法

冬は透明度もアップし、この季節ならではの魚や生き物も見られるので、夏とはまた違った楽しさがある。ぜひ多くの方に潜っていただきたいのだが、水温や気温が低いため、寒さ対策を真剣にしておく必要がある。
事故者はドライスーツでのダイビング経験が浅かったそうだが、ウエットスーツに比べると首の締め付けもあって、人によってはストレスを感じることも。この事故者ももしかしたらストレスを多く抱えていて、心的要因の意識消失になったのかもしれない。
また考えられるのは、水温に合ったインナーを着ていなかったために、寒いことがストレスになってエントリーしてすぐ意識を失ってしまったのかもしれない。睡眠不足もその一因になっていることが考えられる。

水温や気温が低い場合は、それに見合ったインナーを用いて、体を冷やさないことを心掛けたい。特に頭、手足から体温がすぐに奪われてしまうため、フードやグローブを必ず着用しよう。
月刊『マリンダイビング』1月号の寒さ対策特集も必見。話題のヒートベストも深掘りされている。

ところで、水中で意識を失った後の対処が素晴らしく、事故者は命を取り留めることができたのは良かった点。万が一意識障害を起こした人がいたら、すぐにこのように対処したいものだ。

それでは、くれぐれも防寒を怠らないようにして、冬の海をお楽しみください。

関連連載:
CASE 39  咳き込んで海水を呑み込み、パニックに

「STOP! 潜水事故」の読者の皆さま
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次回更新予定日 2020年1月22日

CASE82 無理矢理ダイビングをして漂流

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