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STOP! 潜水事故
CASE107 ディープダイビングで減圧症の疑い

CASE107 ディープダイビングで減圧症の疑い

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

CASE107 ディープダイビングで減圧症の疑い

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

【事例】
事故者は乗り合いのボートに乗り、ゲスト7名、インストラクター2名で出港、ダイビングを開始した。インストラクター1名と事故者ともう1名のゲストの計3名で潜降をし始め、耳ぬきや浮力調整を確認しながら8~9分かけて目的の水深39.7mに到達。事故者はその時に異常を感じ、インストラクターの水中ボードを借りて「何か変」と書いてインストラクターに見せた。インストラクターは事故者の表情から窒素酔いと判断し、もう1名のゲストも連れて水深20mに浮上した。でも事故者の症状が改善しないため、水面に浮上した。
船上に上がった後も事故者の症状が治らなかったため、診察を受けようと119番通報して救急搬送されるも、病院でも異常が認められなかった。念のため減圧治療が施された。時間が経過したためか、減圧治療に効果があったのかは定かではないが、事故者の症状は改善。

直接の原因不明

対処法

なんとも不可思議な事故例だが、事故者が無事だったことだけは良かった。
直接の原因は、減圧症、窒素酔いが考えられるものの、不確かなので「不明」と表記させていただくことにする。 事故者が「何か変」と違和感を覚えた理由は憶測するしかないのだが。計画的なディープダイビングとはいえ、水深39.7mの世界は、人によっては窒素酔いに十分なり得る水深だし、人によっては水深30mを超えた時点で体内の窒素量が飽和して減圧症のリスクは高まる。
でももしかしたら、事故者は閉所や暗所にストレスをとても感じるタイプの方かもしれない。
その日の天候や海況にもよるけれど、水深30m以深は光が届きづらくなってくるので、とても視界が狭く感じられたり、暗く感じられたりする場合がある。それで眩暈を覚えたり、失神しそうになったりすることもあり得る。
違う見方をすれば、自分の限界を知る機会になったのかもしれない。いや、その日、その時だけの体調の問題かもしれないけれど。
ただ、一緒に潜った別のゲストは目的を果たせなかったわけだし、同じボートに乗っていた人も、事故者を病院に搬送するために早くエグジットしなければならなかっただろう。本来なら限界を確認するような冒険ダイビングはNGだ。

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