ダイビングを始める、楽しむための情報サイト

LINE Facebook Twitter Instagram
  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE

STOP! 潜水事故
CASE80 ダイビング後、頭痛が止まらない

CASE80 ダイビング後、頭痛が止まらない

ダイビングに限らず事故はつきものではあるが、最初から最後まで何事もなく安全に楽しめてこそ、本当のレジャー。 ダイビングの場合、潜水事故というと死に至るケースも少なくない。 そして多くの人が「他人事」と思っているフシもあるけれど、ふとした気の緩みやちょっとしたケアレスミスで潜水事故が起こることも。 明日はわが身。 もう一度基本を振り返る意味でも、ぜひこの連載を参考にしていただきたい。

ダイビングの始め方徹底ガイド(大) 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100(大)

CASE80 ダイビング後、頭痛が止まらない

今回の潜水事故の原因

  • バディ不遵守
  • 身体拘束
  • 監視不十分
  • 器具の不備・取り扱い不注意
  • 体調の不注意
  • 技量の未熟
  • 気象・海象の不注意
  • エア確認不注意
  • その他

事故者はその日2本目のダイビングを開始した5分後、レギュレーターから海水が入ってきたのに驚いて、インストラクターに知らせることなく、自分で浮上した。
船上に上がると頭痛が激しく、しばらく時間が経過しても止まらないため、船長が救急車を要請。医療機関に搬送された。
検査の結果、CT及びレントゲン検査では異常は認められなかったが、血中酸素飽和度が低いことから念のため入院となった。

直接の原因溺水と速い浮上速度

対処法

ダイビングを始めた頃、潜るたびに頭が痛くなっていたことを思い出した。
今思えばちゃんと呼吸ができていなくて、酸素が足りなくなり、頭痛に至ったのだということが想像がつくのだが、当時は呼吸に原因があるとは考えもしなかった。頭痛といっても大したことはなかったので、さほど気にしていなかったこともあるのだが、経験を重ねるにしたがって頭痛も起こることがなくなったので、忘れていた。

今回の事故者は病院に搬送され、検査では異常はなかったが、「血中酸素濃度が低い」と診断されている。やはり呼吸ができていなかったのではないだろうか。またはレギュレーターから海水が入ってきてしまったため、呼吸がしにくくなったか。
そもそもレギュレーターから海水が入ってくる状態というのは、しっかりくわえていないことが原因かもしれない。マウスピースが口のサイズに合っていないこともあるだろうし、マウスピースの形状が快適ではなかった可能性もある。ダイビングではジャストフィットが安全ダイビングへの第一歩。たとえ初心者であっても、フィットしないレギュレーターは取り換えてもらって、安全を考えよう。そして、口に違和感があるかもしれないけれど、しっかりくわえることも大事だ。

また、事故者はインストラクターに告げることもなく勝手に浮上したようだが、これも大問題。
トラブルがあったら、ハンドシグナルなどでインストラクターに知らせるのが第一。
一人で浮上したということは、おそらく慌てていて浮上速度がかなり速かったのではと推測される。
下手をするとエアエンボリズム(空気塞栓症)で死に至ることもあるので注意しなければいけないのだが、この方はその点は大丈夫だったけれど、頭痛が残ったのはやはり速すぎる浮上のせいだとも思われる。

もしインストラクターに告げて、一緒に浮上していけば、オクトパスブリージングもできただろうし、浮上速度も速すぎることはなく、浮上後に頭痛が続くことはなかったのではないか。

トラブルから事故はいくらでも起きるもの。
基本を守ってダイビングに臨んでいただきたい。

関連連載:
CASE 39  咳き込んで海水を呑み込み、パニックに

次回更新予定日 2019年12月26日

CASE81 冬の海で意識不明に

  • Facebook
  • Twitter
  • はてブ
  • LINE
トップページへ戻る
ダイビングの始め方徹底ガイド(大) 潜水事故に学ぶ安全マニュアル100(大)

バックナンバー

関連書籍Book concerned

マリンダイビング2019年11月号

マリンダイビング2019年11月号

マリンダイビング2019年3月号

マリンダイビング2019年3月号

DIVING スタート&スキルアップ 2020

DIVING スタート&スキルアップ 2020