12月25日に公開されるアニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』は、オープニングから海の中！　劇中には、ダイバーの皆さまお馴染みのさまざまな海の生き物が登場します。
どんな生き物が出てくるのか？　恒夫が追い求める“幻の魚”クラリオンエンゼルって？
映画をより楽しんでいただくため、ここで一部ご紹介！
▶『ジョゼと虎と魚たち』がアニメ映画化　
▶アニメ映画『ジョゼと虎と魚たち』監督インタビュー

“メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢”を追いかける恒夫。

メキシコに潜りに行かれたことがある方なら、見たことがあるかも？　クラリオンエンゼルフィッシュという魚です。

クラリオンエンゼルフィッシュ

濃いオレンジ色の体色が派手なキンチャクダイの仲間。幼魚は蛍光ブルーの横縞が入り、かなりの美形。沿岸の岩礁域で見られ、カイメンや藻類を餌としている。しばしば、オニイトマキエイ（マンタ）をクリーニングするという。
●見られる海：バハ・カリフォルニアなどでも稀に見られるが、数多く生息しているのはカリフォルニア半島先端から約250マイルの洋上に浮かぶレビジャヒヘド諸島周辺だ。その中のクラリオン島で最初に発見され、ソコロ島周辺でよく見られる。
『フィッシュウオッチング500』（株式会社水中造形センター発行）より

クラリオンエンゼルフィッシュが数多く生息しているレビジャヒヘド諸島は、その貴重な生態系から2016年にユネスコの世界自然遺産に登録されています。ソコロ島とクラリオン島は有人島ですが、空港も定期連絡船もないため、潜るにはバハ・カリフォルニア半島の南端、カボ・サン・ルーカスからダイブクルーズでアクセスすることになります。しかも、レビジャヒヘド諸島の中で一番近いサン・ベネディクト島まででも順調にいって船で24時間。まさに絶海の秘境！

マンタが近い！

有名なのは、マンタ！　ソコロ島周辺では、マンタがダイバーを恐れることなく近づいてくるのが特徴的です。イルカやハンマー、ジンベエザメなどの大型回遊魚との遭遇率も高いほか、魚群も濃い！　もちろんクラリオンエンゼルフィッシュの群れも見られます。
▶巨大マンタが超接近！　メキシコの絶景　ソコロ

メキシコにはほかにもフレンドリーなアシカと泳げるラパスや、ノンダイバーにも有名なカンクンなどの有名なダイビングエリアがいろいろ！　恒夫も夢が叶ったら、あちこち潜りに行くのでしょうね。
▶世界自然遺産の海 ラパス

さて、なぜ恒夫がクラリオンエンゼルフィッシュの群れを見たいのかは、ぜひ映画を観てみてくださいね！

ダイビングシーンの海は串本や白浜をモデルとしているということで（監督インタビューより）、南方系の魚が数多く登場しますよ。

この魚は……？

アザハタ

カゴカキダイ

ハナミノカサゴ

ウメイロモドキ

そのほか、ウミガメやキンギョハナダイ、ツノダシなども登場しますよ♪　ジョゼの夢のシーンではイルカやジンベエザメなどの人気者も。

みんなの人気者アオウミガメも劇中に登場！

ぜひ映画館の大きなスクリーンで楽しんでいただきたいですね。ダイバーであれば「あ！カゴカキダイ！」「ウメイロモドキ！」と心の中で叫んでしまう……かも？（笑）
公開をお楽しみに！

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