年間125万人が訪れるダイビング情報サイト

Marine Diving web

現地の海から2024.06.08

珍しさに現地ガイドも大興奮
西伊豆・黄金崎初!ハナイカが出現中‼︎

MDWライターの新井夏海です! 今年は梅雨入りが全国的に遅れているそうですね。貴重な晴れ間でどこかに潜りに行きたいけど、どこに行こう〜。みなさんの直近のダイビング予定はどこですか?

今日は先日「水中鯉のぼり」で登場した西伊豆の黄金崎より、とっても珍しい「ハナイカ」が見られていると言う情報をゲットしたので紹介していきます。

本州中部以南の暖かい海に生息するとされる、コウイカの仲間「ハナイカ」。2本の腕を使って海底を歩くように移動する姿が愛らしいイカです。黄金崎では初登場とのこと。《黄金崎ダイブセンター》の高木 剛彦さんにお話を伺いました。

「最初に見つけたのは、残念ながら僕ではありません。5月25日にバディダイビングを楽しんでいたお客さまが発見者でした。僕はその日は休日で、スタッフから連絡を受けたのですが“やばばばば~~~‼︎”と驚きましたよ。

しかも、オスとメスのペアで確認されています。大きさは大人の男性の拳ほど。普段は水底の砂の色と同じような色をしていますが、オスは近寄ると顔の辺りや手足が、赤紫や黄色と言った派手な色合いに変わります。また、胴体は縞模様になって、模様を激しく波打つように動かします。メスは手足が赤紫色に変わるくらいで、大きな変化はありません。現在(6月4日)は水深18mの所で、ペアではなく1個体でいることが多いです。

初めて登場した生物なので、今後はいつまで楽しめるのか……。正直な所、良くわかりません。ですがこのペア、求愛・交接・産卵まで確認されています! 卵はブドウの房のような形で、岩の隙間の天井部分に一粒ずつ産み付けられています。この卵の中でどんどん成長していき、孵化が近づく頃には薄い卵の膜の中で海に旅立つその時を待つ、小さな赤ちゃんハナイカが見られることでしょう。孵化の瞬間が見られたら、めちゃくちゃ感動するでしょうね。気は早いですが今から楽しみです」

黄金崎の海を誰よりも良く知る高木さんも大興奮の、伊豆半島ではとても珍しいハナイカ。ぜひ会いに行ってみてくださいね。

  • Facebook
  • Twitter
  • Line

※クリックすると、そのカテゴリーの一覧が表示されます