
フィッシュウォッチング500
●撮影/相模湾・葉山
寒くて冷たい真冬のニッポン。でも、このキュートな姿で誘惑されると、
ついフラフラとダイビングに行きたくなってしまう。
今回はそんな真冬のアイドル、ダンゴウオを紹介します。●構成・文/山本真紀
●撮影/日本海・南越前
ダンゴウオ
冬から春にかけて、南日本の沿岸で見られる小さなアイドル。名前の通り丸っこいボディがキュート。
●分類:ダンゴウオの仲間(カサゴ目ダンゴウオ科)は世界に30種近くおり、冷たい海を好む傾向がある。ここで紹介しているのは標準和名ダンゴウオという小型種で、比較的暖かい南日本にも生息。日本近海に生息するダンゴウオの仲間は、北日本を中心に約10種(ホテイウオ、ナメダンゴ、フウセンウオ、コンペイトウ、イボダンゴなど)。
●大きさ:指先ほどのサイズの丸っこい魚。成魚でも2~3㌢程度で、幼魚は豆粒サイズ。
●見られる海:沿岸のタイドプール(潮だまり)や浅い岩礁域に生息。主に青森県以南の南日本に分布。
みたらし系
茶色っぽい海藻を探ってみたら、茶色っぽいダンゴウオを発見。しかも指先サイズだから完璧なカムフラージュとなっている。●撮影/日本海・南越前
草餅系
グリーンの個体は緑藻周辺にいることが多いが、このように茶色や赤い海藻にいることもある。また、光の加減で緑が茶色に見えることも。●撮影/日本海・南越前
栗まんじゅう系
岩礁やタイドプール以外に、浅い転石の海底でもダンゴウオはけっこう見つかる。小石を除けていったら、こんな焦げ茶色の個体を発見。●撮影/相模湾・早川
桜餅系
ピンクやパープルのダンゴウオは、転石またはサンゴモという石灰藻(写真のピンクの岩に見えるもの)周辺にいることが多いようだ。●撮影/南伊豆・須崎
サンゴ礁の海で会える魚を中心に500種を網羅
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