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地球の海フォトコンテスト2018
The Blue Earth Underwater Photo Contest

地球の海フォトコンテストとは

「地球の海フォトコンテスト」は、1971年に始まった「マリンダイビング水中写真コンテスト」から数えると、40年以上の歴史を誇る、世界最大規模の水中写真のフォトコンテストです。マリンダイビング水中写真コンテストは、「水中写真を撮るダイバーを一人でも増やしたい」という思いから始まり、デジタルカメラの普及に伴い、気軽に水中写真が撮れるようになり、今ではダイビングを楽しむ上で重要な要素となっています。
1999年に「地球の海フォトコンテスト」と名称を改め、今年は記念すべき20回目を迎えます。2017年8月から2018年1月22日の間に作品募集を行ない、「ネイチャー・環境部門」「自由部門」「ビギナー部門」「ビーチフォト部門」の4部門に国内外から数多くの作品が応募され、全入賞作品は、2018年4月6日から8日まで池袋サンシャインシティ コンベンションセンターTOKYO文化会館 C,Dホールで開催された「マリンダイビングフェア2018」会場内で展示され、多くの来場者にご覧いただきました。また上位入賞作品は、会場内で授賞式が執り行われました。
本サイトにて全入賞作品が掲載される他、月刊『マリンダイビング』2018年5月号(4月10日発売)誌面でも各部門の上位、優秀賞、特別協賛賞、エリア賞とビギナー部門全入賞作品が掲載されています。

審査員紹介

ネイチャー・環境部門&自由部門
(審査員長)

福永友保
Tomoyasu FUKUNAGA

全日本写真連盟理事。千葉大学工学部卒業後、1967年に朝日新聞社に入社、写真部に配属。1987年から北海道支社写真部キャップを務め、その後は大阪本社写真部部長、東京本社写真部部長などを歴任。

ネイチャー・環境部門
(審査員)

奥谷喬司
Takashi OKUTANI

軟体動物の分類・生態・資源研究が専門。水産庁東海区水産研究所、国立科学博物館動物研究部、東京水産大学を経て、現在は東京水産大学(現東京海洋大学)名誉教授。日本貝類会名誉会長。理学博士。

ネイチャー・環境部門
(審査員)

瀬能 宏
Hioshi SENOU

《神奈川県立生命の星・地球博物館》学芸部長。専門は魚類分類学と生物地理学、保全生物学。ダイバーや釣り人などから写真を集めて研究に生かす、「魚類写真資料データベース」を構築中。

ネイチャー・環境部門
(審査員)

大澤隆文
Takafumi OSAWA

2007年環境省入省。国立公園の保全管理、外来種対策、生物多様性条約などを担当したほか、ダルハウジー大学(院)で気候変動及び自然保護関連の研究も経て、2017年10 月より海洋の自然保護を担当。博士(農学)。

自由部門( 審査員)、
ビーチフォト部門(審査員長)

高砂淳二
Junji TAKASAGO

自然写真家。海をはじめとする地球全域をフィールドとし、自然全体の姿や生き物の繋がり、人との関わり合いなどをテーマに撮影活動を行なっている。『Dear Earth』『night rainbow』など著書多数。

ビギナー部門
(審査員長)

鍵井靖章
Yasuaki KAGII

水中写真家。大学在学中に伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブなどで撮影に励み、1998年にフリーランスフォトグラファーとして独立。写真集『unknown』など多数。

審査員総評

ネイチャー・環境部門

福永友保
今年はドキュメンタリー性を大切にしている作品が増えました。ネイチャー・環境部門の趣旨に沿っており、大変結構なことだと思います。例えば、今回上位3点に選ばれた作品から共通して感じられることは、「命ある世界をどう見せようか」ということ。産まれて生きて、命尽きる!というサイクルを見事に表現しました。そこには水の中の生き物の不思議を一所懸命見つけようという眼や、その生物がいかに面白い行動を見せるか、その瞬間を記録しようという撮影者の意志が見えます。このように、水中写真は水の中の貴重なシーンを陸に持ち上げてきてくれます。海に入れない人へのメッセンジャーとしての役割も、ダイバーは果たしているということですね。それは研究者や技術者に良い材料を提供することにも繋がり、こちらでも良い形のサイクルができあがっていると思います。ただ、応募作品を俯瞰すると、もう少し表現力や撮影技術について学んでいただければと思います。

奥谷喬司
分類を専門とする私からすると、クローズアップでその動物の構造やディテールがわかるということにどうしても眼を引かれてしまいます。例えばイカの場合、何か行動しているときに何番目の足をどこにどうやっているのか、そのあたりも重要なポイントです。本心を言えば、応募した写真1枚だけではなく、その前後のカットも見せていただきたい。そうすれば私どもの知見ももっと広がるのではないか、そういう視点からも水中写真にはさらに期待したいと思います。

瀬能 宏
正直トータルで見ると「良い写真が少ないな」という印象でしたが、被写体から引いて撮った作品には、生態的なことをイメージできるものが多かったと思います。今回の審査では自然やシーンをうまく切り取った広い構図の作品が印象に残りました。例えば、優秀賞の『浮動のホーム』『早朝の出会い』などがその例です。一時、クローズアップが非常に増えた時期がありました。被写体の魅力で力強さや躍動感を表現しやすいかも知れませんが、どれもこれも同じような写真になる傾向があります。でも、ここ数年ワイド作品が増えてきており、いい傾向だと思います。

大澤隆文
今回、たくさんの水中写真を一度に拝見させていただきました。初めての体験で、皆さん上手に撮られていると感心すると同時に、水の中にもさまざまな被写体や撮り方があることに驚きました。こうしたフォトコンテストにおいて、海や川の生物をはじめ、水中環境というものの多様性を多くの方々に見ていただき、興味を持っていただけることは環境保全の観点からも意義深いことだと思います。

自由部門

福永友保
今回は本当にレベルが高かった。最終的に上位候補として十数点残ったのですが、みんな入賞にしてあげたかった。特に、自由部門の上位3点と舘石 昭賞に選ばれた作品をご覧ください。それぞれにまったく違う表現スタイルであり作風です。これは自由部門に応募されてくる作品の幅が広くなり、深化している証です。また、珍しい魚を探そうとか深いところに行こうとかではなく、自分が行った場所で「写真」を充実させている。写真で表現するという力が間違いなく上昇しています。自由部門の審査員として大変楽しいし、ありがたいことです。記録やドキュメンタリー重視のネイチャー・環境部門との差別化もはっきりしてきましたね。長いあいだ審査を務めさせていただいた甲斐がありました。来年も大いに期待しております。

高砂淳二
今回は上位を決める段階で予想以上に多くの作品が残り、まさに嬉しい悲鳴でした。海の中では重力から解き放たれて、360度どっちを向いてもいいし、上下にも行ったり来たりできる。でも、そんな自由な空間にいるのに、以前は「写真」となると身構えてしまうのか、撮り方の幅が狭まってしまう感じでした。それが最近は伸び伸びと自由になってきて、応募する皆さんの側にも、表現する喜びや楽しみが出てきたのだと思います。自由部門の審査にあたって、「アート性や表現の自由を重視してほしい」とアピールしてきましたが、見事その期待に応えてくれています。ぼくが撮影するうえでもとても参 考になりました。

ビギナー部門

鍵井靖章
審査前は毎年ちょっと不安なんですが、今回は早い段階で安心できました。ぼくが審査員となって4年目ですが、回を追うごとにレベルアップしていますね。カメラの性能が良くなっているので「撮れて当たり前」という被写体やシーンも増えましたが、そこに撮影者の視点が少しでも入ったものを選んだつもり。その意味でタイトルも重要です。「いいな」と思ってからタイトルを知ってガッカリしたり、逆に「そうきたか!」と驚かせるような視点で作品の評価が上がったりしました。ぼくの場合は、タイトルも審査基準のひとつにもなります。また、審査していて一番困ったのは、うまい人は応募作品全点レベルが高いということ。その中から1点だけ選ぶのはつらいものです。それと……正直なところクマノミ以外の写真をもっと見たいです(笑)。

ビーチフォト部門

高砂淳二
一眼レフカメラやミラーレスを使って撮影する方が増えてきました。今回は星の撮影なども目立ち、そうすると三脚まで用意しているわけで、陸撮にもそれなりに機材をそろえるという姿勢が嬉しいです。またエグジットする前の、水面からの視線が多かったのも印象的です。ダイビング終了後も撮影者目線でいるわけですから、ビーチフォトというジャンルがダイバーに浸透してきた証でしょう。でも、相変わらず意味不明の写真も多かったのが残念。撮影したのですから、「ウワッ!」と感動したり驚いた「何か」があったのでしょう。でも、それが伝わらなければ入賞はしません。どう見せればうまく伝わるかを考え、もう少し工夫してみる。するとポーンとレベルアップしますよ。上位に入った人はそれができているということですね。最後に、画像をいじりすぎて画質や色が不自然なものが目に付きました。デジタル時代ではありますが、やり過ぎもよくないと思います。

お問い合わせ先:「地球の海フォトコンテスト」事務局

TEL:03-3222-0317 
FAX:03-3222-0310

受付時間:月~金 9:30~18:00

Email:photo-con@marinediving.co.jp

2018年部門別入賞作品

■氏名、タイトルなどの字体、特殊文字などが、応募者の表記と異なる場合があります。ご了承ください。

■撮影データ:基本的に「カメラ レンズ ハウジング ストロボ 絞り シャッタースピード ISO感度(またはフィルム名) 撮影地 水深 利用ダイビングショップ・サービス名」という順番になっています。

第20回記念 舘石 昭賞

「地球の海フォトコンテスト」開催20回を記念して、「水中写真・映像」という新たなジャンルを確立し、 日本初のダイビング専門誌『マリンダイビング』を創刊した水中写真家・舘石昭の名前を冠した舘石昭賞を設けました。この賞は、 ネイチャー・環境部門&自由部門の上位入賞作品の中から選出しています。

舘石 昭賞

ネイチャー・環境部門

海の生き物のネイチャーシーンや、環境への関心を訴えかける水中写真

上位入賞作品

お名前があ~さ行の方

お名前がた~わ行の方

自由部門

水中写真であればテーマは自由。アート性のある作品を重視

上位入賞作品

お名前があ~か行の方

お名前がさ~な行の方

お名前がは~わ行の方

ビギナー部門

水中写真歴5年以下、またはダイビング経験本数100本以下の方が対象。水中写真であればテーマは自由

上位入賞作品

お名前があ~た行の方

お名前がな~わ行の方

ビーチフォト部門

ビーチや夕日、自然の風景写真。アート性のある作品

上位入賞作品

お名前があ~さ行の方

お名前がた~わ行の方

お問い合わせ先:「地球の海フォトコンテスト」事務局

TEL:03-3222-0317 FAX:03-3222-0310

受付時間:月~金 9:30~18:00

Emailでお問い合わせ:photo-con@marinediving.co.jp

2018年入賞豪華賞品!

過去の受賞作品

2017年全入賞作品

2016年全入賞作品

2015年上位入賞作品

2014年上位入賞作品

2013年上位入賞作品

2012年上位入賞作品

お問い合わせ先:「地球の海フォトコンテスト」事務局

TEL:03-3222-0317 
FAX:03-3222-0310

受付時間:月~金 9:30~18:00

Email:photo-con@marinediving.co.jp

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