地球の海フォトコンテスト2018
ビーチフォト部門　上位入賞作品

ビーチフォト部門　上位入賞作品

グランプリ

揺らめいて
山田多嘉子／神奈川県

オリンパスTG-3　PT-056　f3.2　1/60秒　ISO200　沖縄県・西表島

七月の西表島でのお話。サガリバナは水辺に咲く一夜花です。日没を待ってあたりに甘い香りを漂わせながら咲き始め、日の出の頃にはポトリポトリと川面に浮かびます。その光景を撮りたいと思いました。花もさることながら水面の美しさを伝えたくて、手でさざ波を送っては写し……を繰り返した中の1 枚です。F 値もISO もまだまだおぼつかない私が、このような栄誉を頂き感謝に耐えません。これからの大きな励みになります。どうもありがとうございました。

審査員作品評

高砂淳二
サガリバナの上品さがよく表現されています。暗いバックが効いていて、被写体がくっきりと浮かびとても美しい。これは雄しべかな、水上では繊細な1 本1 本がよく表現され、片や水面に映っているほうはタイトル通り微妙に揺らめいてあやしげな気持ちよさがあります。上下に対照的な構図なのですが、むしろ水面に映ったユラユラのほうが主役のようにも見えて素晴らしいです。

準グランプリ

ビーチにいるカニ
久保耕平／東京都

ソニーα7S　SEL2870　f4.5　1／500秒　ISO160　タイ・タオ島

この度、名誉ある賞をいただきありがとうございます。この写真は、タイのタオ島で、バスの出発を待つ間のビーチで撮影しました。綺麗な海、透き通るビーチ、そこにいるカニをうまく調理させていただいた感じです。綺麗なビーチで「寄せる波の下にいる生物を撮る」というマイブームを評価していただいた思いです。今後も自分の感覚を信じ、より面白い写真で、さらに高い賞を目指したいと思います。

審査員作品評

高砂淳二
細かな波紋がキラキラとしていておしゃれな作品です。キラキラも全面ではなく、押し寄せた波で適度に分断され、画面構成もとてもいい感じ。全体の明るさもよく、タイトルとは裏腹にカニは「おまけ」ですね。また、こういう作品では入りがちな自分の影も注意深くよけていて、そんなところにも好感がもてます。

優秀賞

入賞作品のうち、特に審査員の心に響いたもの、または最後まで上位入賞を競った作品です。

波と目が合った！
白川ナガコ／千葉県

オリンパス PEN Lite E-PL5　M.ZUIKO DIGITAL　ED12-50㍉F3.5-6.3EZ　f9　1/500秒　ISO200　チューク・ジープ島

審査員作品評

高砂淳二
波が盛り上がっているところに光が当たって、ユニークで面白い写真と感じました。偶然写ったのかもしれませんが、ピントもきちんと合っています。水面に浮かんだときの気持ちよさ、それも表現されていると思います。

光臨
奈良直樹／東京都

ソニーα 6000　SELP1650　f19　1/125 秒　小笠原諸島

審査員作品評

高砂淳二
雲のほんのちょっとした隙間から光が射して幻想的です。その向こう側にも光がカーテンのように出て、水平線のところにも明るさの線が入っていて、しかも夕方のオレンジ色。たまに目にする風景で、決して珍しくはありませんが、ここまでいい状況はなかなかありません。そのチャンスをうまく捉えたと思います。