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レポート2024.01.30

初めてパラオに行く前に知っておきたいことQ&A 
第7回ベストシーズン中のベストな季節もの

パラオは訪れたダイバーの多くを虜にするリピーター率の高いことで有名ですが、近年は初めて行かれる方も多いとか。ここでは初パラオという方に、現地ダイビングサービス《アクアマジックパラオ》の人気ガイド、堀 義雄さんがQ&Aを通じて情報を提供してくれます! 第7回はベストシーズン中のベストな“季節もの”についてお伺いします。

Q1
ベストシーズン中のパラオですがこれこそ!という見どころは?

季節もののNo.1といえば、ツノダシの大群
撮影/堀義雄(アクアマジックパラオ)

季節もののNo.1といえば、ツノダシの大群
撮影/堀義雄(アクアマジックパラオ)

 

堀さんの回答

パラオでは“季節もの”のシーズンが始まってます!冬場のベストシーズの中でも季節ものであるツノダシ、ミヤコテングハギが1月から産卵のため大きな群れを作ります。満月周りで群れるのがツノダシ、新月周りで群れるのがミヤコテングハギといった感じです。

 

Q2
ツノダシはどこでどんな風に群れているの?

https://www.youtube.com/watch?v=9Cac_2u8KFA

 

堀さんの回答

ツノダシは1月、満月前の半月より前から群れ始めました。最初は「シアスコーナー」から始まり、最終的には「ブルーコーナー」に集結するパターンとなりました。日に日に増えてくるツノダシの群れを確認しながら潜りましたが、最終的には2000匹ほどの群れとなったようです。これは例年の1月より大きな数の群れとなってます。毎年2月が最大総数になることが多いので、今年の2月は熱いと思ってます。

 

Q3
ミヤコテングハギは?

https://marinediving.com/wp/wp-content/uploads/2024/01/miyakogenguhagi.mp4

堀さんの回答

ミヤコテングハギは新月周りの半月過ぎから「ニュードロップオフ」で群れ始めてました。今年の1月では現在300400匹ぐらいの群れといった感じです。こちらもこれからすごい数で増えていくことが予想されてます。ミヤコテングハギの数千匹の群れは“黒い絨毯”とも呼ばれているほど、群れが一斉に動いていく姿は感動間違いないことでしょう。

 

Q4
いわゆる大物はどうなんでしょう?

https://youtu.be/psBVDSxmSlw

堀さんの回答

ツノダシ、ミヤコテングハギの季節ものは産卵のために集結しており、また捕食魚たちもこの時期を認識してます。この群れを狙ってつけ回すのは、グレイリーフシャーク(オグロメジロザメ)。しかも尋常ではないほどの群れが見ることができます。数百匹のサメの群れが深場で待機しており、時折一斉に上がってくる姿はまさにシャークリバー! このサメの群れも季節ものといって良いほど、この時期しか見られないものとなってます。

 

Q5
マンタ祭りは続いていますか?

https://www.youtube.com/shorts/GMlE1xcofAA

堀さんの回答

 

年中見られるマンタもこの時期はまた特別な感じとなってます。12月から始まっているマンタ祭りも忘れてはなりません。1ダイブ10枚前後のマンタが「ジャーマンチャネル」のクリーニングステーションで見れており、まさにマンタ乱舞とはこのことだと思います。超接近のマンタトレインは大興奮すること間違いなしです。ブラックマンタもずっといてくれてますので見たい方はチャンスです。1月からは上げ潮で見られるぐるぐるマンタも絶好調となってますので、これからマンタの枚数は増えていきそうです。

この季節物が輝くベストシーズンのパラオを体験しないのはもったいないです! まだ始まったばかりですので、是非パラオにお越しください!! 皆さまに最高な世界を生で感じてほしいです。

 

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