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環境保護2025.06.04

「葉山ヒジキDAY!2025」開催レポート

 ヒジキを見て、体験して、学ぶイベント「葉山ヒジキDAY2025」が511日(日)に神奈川県葉山で開催され、親子連れやダイバーなど約100人が参加し賑わいをみせました。今回のイベントは、2006年から藻場の保全活動を通じてブルーカーボンの創出に取り組んでいる《葉山アマモ協議会》が主催し、ブルーカーボンクレジットを購入したオーガニックボディケアブランド《MammaBaby》の協賛によって行われました。

そもそも「ブルーカーボン」って?

 最近よく耳にする「ブルーカーボン」という言葉。山の木々が光合成を行う際に二酸化炭素(CO2を吸収するグリーンカーボンはよく知られていますが、ブルーカーボンとは、海中の生態系が光合成によって吸収・貯留した炭素(カーボン)のことを指します。こうした炭素を吸収・貯留する藻場や干潟、マングローブ林などの「ブルーカーボン生態系」は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを大気中から除去できるとして、今、注目を集めています。

《葉山アマモ協議会》では海藻が消滅してしまう「磯焼け」に対応するため、町内の藻場の再生や保全、環境教育活動などに積極的に取り組んでいます。再生されたカジメやワカメ、ヒジキによって年間約68トンのCO2がJBEにより認証され、これを「Jブルークレジット®」として販売。企業や団体がこのクレジットを購入することで自社が排出したCO2の相殺(カーボンオフセット)が可能になり、脱炭素社会の実現に貢献しています。このクレジットの売上は《葉山アマモ協議会》の活動資金として活用され、海を守る取り組みに役立てられています。

※JBE:ジャパンブルーエコノミー研究組合

葉山ヒジキDAY!2025

 イベント当日は、ブルーカーボンを生み出すヒジキ地やヒジキを蒸しあげる工程の見学、漁師体験のほか、葉山在住の料理研究家による創作ヒジキ料理も振る舞われました。さらに、ヒジキやブルーカーボンを知る勉強会、《ダイビングショップNANA》や《リトルブルー》といったダイビングやシュノーケルの地域団体による保全活動、子どもたちからのヒジキ体験報告など、五感を使ってヒジキにふれ、海と地球環境について楽しく学ぶプログラムが行われました。

◎情報・写真提供≫葉山アマモ協議会

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≫ブルーカーボンって何?

 

ライター/三浦エリカ

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