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初めて潜る伊豆大島Q&A

初めて潜る伊豆大島Q&A

東京の竹芝桟橋からジェット船でわずか1時間45分の伊豆大島は、全ダイバーにオススメしたいダイビングアイランドです。でも、離島ということで行ったことのない方にはハードルが高く感じられるのかもしれないですね。今回は、“伊豆大島が初めて”という方に知ってほしいことを、現地の人気ダイビングガイドさんにいろいろ聞いてみました!

※2026年7月現在の情報です

伊豆大島へのアクセス、港からの移動

Q 伊豆大島は近い!って本当ですか?

「前日夜発のさるびあ丸(東海汽船)を利用すれば、仕事終わりにホテルシップに泊まりながら翌朝には伊豆大島に到着します。熱海港から出港する高速船があるので、関西方面にお住まいの方でも気軽に訪れられる島になります」
回答していただいたのは《イエローダイブ》の古山徹(ふるやま とおる)さん。高速のジェット船は東京の竹芝桟橋からも片道1時間45分で出ていて便利です。

船にはキャパシティがあるので、夏は気をつけたいもの。《伊豆大島ダイビングセンター》の木村純志さんがアドバイスをしてくれました。
「とにかく繁忙期の船が取りづらくなっています、早めに船の手配をお願いします。ご希望の日程が満員の場合は、キャンセル待ちを入れるか当店にご相談ください」

Q 島に着いた後の移動は?

伊豆大島の町の景観

伊豆大島の町の景観
写真/伊豆大島ダイビングセンター

「大島での到着港は2つ(元町港と岡田港)あり、当日の海況によってその日の朝に到着港が決まります。その到着港にダイビングスタッフがお迎えにあがるので、島内での移動手段の心配はありません」(イエローダイブ/古山さん)
「港には当店にてお迎えに上がります。港からショップまでは車で10~15分です」(伊豆大島ダイビングセンター/黒崎夏帆さん)

伊豆大島を潜るのに必要なスキルレベル

Q 離島だと海のレベルが高そうだけど、ホントはどうなの?

《イエローダイブ》の古山さんに教えてもらいましょう。
「まず、伊豆大島のダイビングは基本はビーチエントリーなので、基本的にすべてのポイントが初心者向けとなっています。最大水深が18m弱のポイントがほとんどです。島の東側にある『秋の浜』というポイントは深い水深に行くことも可能ですが、沖に向かってなだらかに深くなるので、浅い水深でも十分に楽しめます。
オープンウォーターダイバーのライセンスがあればどのポイントも潜れます」

Q ダイビングの本数や経験は?

「王の浜」はビーチエントリーでウミガメに会えるスポットです

「王の浜」はビーチエントリーでウミガメに会えるスポットです
写真/伊豆大島ダイビングセンター

《伊豆大島ダイビングセンター》の有馬啓人さんに伺いました。
「伊豆大島は、ほぼ100%ビーチダイビングになります経験本数が少ない方、ブランクダイバーでも気軽にご参加可能です。ブランクがあって不安な方にはリフレッシュコースもご用意してあります」
想像するよりもずっとビギナー向けで、スキルも経験本数もそんなに心配いらないことがわかりましたね。ちなみに、伊豆大島はオープンウォーター講習が盛んな島でもあります。

伊豆大島といえばハンマーで話題!

伊豆大島でダイバーの間で話題になっているのがハンマーヘッドシャークの群れが見られること! 早速現地ガイドさんに聞きましょう。

Q ハンマーヘッドシャークは誰でも会えますか?

撮影/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

《伊豆大島ダイビングセンター》の木村さんに伺います。
「ハンマーヘッドシャークはダイバーが遭遇できることで有名な日本のポイントと言えば与那国島や神子元島ですが、どこのポイントもボートダイビングなのでダイビングフィーが高い。そして、流れが速いことが多くビギナーには、ちょっと敷居が高い。
でも、伊豆大島で潜るとそんな常識が変わります。ビギナーでも見れちゃうんです!(とは言え、参加基準がございます。大島ダイビング連絡協議会で決めた参加基準をご覧ください)。
ビーチポイントなので、水深も最大で15m前後。もちろん、流れているのですが、着底して岩に掴まっているだけで来ちゃいます! 中層で待つこともありません」

Q いつ行けばハンマーに会えますか?

朝の柔らかい光が射し込む海に現れるハンマーヘッドシャーク

朝の柔らかい光が射し込む海に現れるハンマーヘッドシャーク
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

「ハンマーシーズンは、7~9月です」(木村さん)

Q ハンマーヘッドシャークのウオッチング方法は?

根の陰で待っていると、すぐ頭上を泳いでくれることも!

根の陰で待っていると、すぐ頭上を泳いでくれることも!
写真/古山徹(イエローダイブ)

《イエローダイブ》の古山さんに聞いてみました。
「ビーチエントリーなので、フィンはストラップフィン+ブーツというスタイルがお勧めです。
根の陰に隠れて流れの少ないルートでご案内するので、泳力勝負なダイビングスタイルではありません。毎朝、日の出から約1時間限定で、ほぼ同じルートを一方通行で通り過ぎていくので、そのルートまで到着したら、根の陰の穏やかな所に止まって、静かに気配を消してただ待つだけです。
たぶんですが、ハンマーヘッドシャークたちは半分寝ぼけた状態で泳いでいるのでゆったりと泳いでくれます。水中ライトを点灯したままにしておいたり、浮き上がって接近すると、ハンマーヘッドシャークに気づかれてコース変更されてしまうので、なるべく目立たないのが近くで見るコツです」

Q ハンマーの遭遇率は?

続けて古山さん。
「今年6月後半からの遭遇率は99%程度です。台風9号の通過後は透明度が下がってしまい遭遇率が下がっていますが、透明度が回復すればほぼ毎朝見ることができます」

Q 伊豆大島のハンマーはどこから来ている?

青い海中にたくさんのハンマーヘッドシャークが右から左へと泳いでいきます

青い海中にたくさんのハンマーヘッドシャークが右から左へと泳いでいきます
写真/古山徹(イエローダイブ)

《イエローダイブ》の古山さんにお伺いします。
「見られるシーズンは6月中旬から10月中旬までの限定された期間です。この期間は大島周辺海域を回遊していると思われますが、真相は不明です。11~5月の期間は長崎県の有明海付近に移動して交尾&出産をしている可能性があるそうですが、まだ真相は明らかになっていません」

大物&魚群も期待できる伊豆大島

ハンマーヘッドシャークが夏の時期の朝にかなりの確率で会えるのもスゴイことですが、実は伊豆大島ではほかにも大物や魚群が現れることもあるのだとか。

Q どんな大物や魚群が見られますか?

アオウミガメとダイバー

アオウミガメとダイバー
写真/古山徹(イエローダイブ)

まず《イエローダイブ》の古山さん。
「すべてのポイントでアオウミガメが超高確率で通年で見られます。甲羅の大きさだけで1mはある巨大な個体も多いので見ごたえあります。
イサキの群れも通年で見られます。ヒラマサやクロマグロがこの群れにアタックをしかけるシーンも頻繁に見られています。
クロマグロは100㎏を超えるドラム缶のようなサイズの個体も見られます」

尾の長~いニタリの目撃例が多い「秋の浜」

尾の長~いニタリの目撃例が多い「秋の浜」
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

《伊豆大島ダイビングセンター》の有馬さんによると
「大物と言えば、『秋の浜』のニタリになります。出現率が上がるのは、秋になります」
さらに……。

イサキのぎゅーっとした群れ

イサキのぎゅーっとした群れ
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

「群れはやはり『野田浜アーチ』のイサキの群れが圧巻です、アーチの中を埋め尽くすイサキの群れを押しのけて、くぐるアーチはおもしろいですよ♪」(伊豆大島ダイビングセンター/有馬さん)

伊豆大島で一番人気の「秋の浜」

Q 一番人気のダイビングスポットはどこですか?

岩場の先にハシゴがあるので、エグジットもラクチン(エントリーはジャイアントで)

岩場の先にハシゴがあるので、エグジットもラクチン(エントリーはジャイアントで)
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

ハチジョウタツも見つかるかも!

ハチジョウタツも見つかるかも!
写真/黒崎夏帆(伊豆大島ダイビングセンター)

「人気ポイントは秋の浜です」
ズバリ答えてくれたのは《伊豆大島ダイビングセンター》の黒崎さん。
「ビーチダイビングですが、エントリー/エキジットは非常に楽ちんです。
岩場から砂地、様々な環境があるため多様な生物が出現します。そのため、マクロから大物まで楽しめるポイントです。過去には、マンタ・ジンベエザメなども登場したことがある、日本屈指のスーパービーチです!」

浅いところで見られるクマノミ

浅いところで見られるクマノミ
写真/古山徹(イエローダイブ)

淡い色のソフトコーラルの周りを大乱舞するキンギョハナダイ。南国のよう

淡い色のソフトコーラルの周りを大乱舞するキンギョハナダイ。南国のよう
写真/古山徹(イエローダイブ)

「秋の浜ですね」と《イエローダイブ》の古山さんも即答です。
「ビーチエントリーなのに、海に突き出た小さな自然の桟橋の先端から潜るので、エントリーはジャイアントストライドエントリー、エキジットは大きくて頑丈なハシゴでするという不思議なスタイルのポイントです。
魅力はマクロ生物の豊富さです。ダイバーが見たいっと思う人気の生物が季節毎にきっちりと登場します。そんな小さな生物に集中していると、稀に深海性のサメであるニタリが登場したりするので、上も下も見てないと見逃してしまう忙しい海です」

Q レアな生きものにも会えますか?

ここぞとばかりに《伊豆大島ダイビングセンター》の有馬さん!
「デイゴハナダイ、クレナイゼブラヤドカリ、ムラモミジハナダイなど、普通に見られるものから探さないと見つけられないものまで、皆さまにはあまり知られていない、いろいろな生きものが生息しています。だから伊豆大島はおもしろいんです」

和名が近年付けられたデイゴハナダイ。伊豆大島でもレア種

和名が近年付けられたデイゴハナダイ。伊豆大島でもレア種
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

真っ赤なボディが魅力的なクレナイゼブラヤドカリ。有馬さんが見つけて和名が付いたもの

真っ赤なボディが魅力的なクレナイゼブラヤドカリ。有馬さんが見つけて和名が付いたもの
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

水中写真派におすすめもいっぱい!

Q マクロ向けの生きものは多いですか?

テンクロスジギンポの向こうには伊豆大島でも発見されたクジャクケヤリの群生。フォトジェニックでしょ?

テンクロスジギンポの向こうには伊豆大島でも発見されたクジャクケヤリの群生。フォトジェニックでしょ?
写真/古山徹(イエローダイブ)

水中写真はプロ級の《イエローダイブ》の古山さん。
「『王の浜』では海藻のクジャクケヤリがお勧めです。クジャクの羽の模様に似た海藻で、とにかくカラフルで綺麗な海藻です。いろいろな生物と絡めた撮影ができます」

《伊豆大島ダイビングセンター》の木村さんは
「浅場でのんびり撮影するならトウシマコケギンポがお勧めです。『秋の浜』で見られます」と答えてくれました。

季節来遊魚も楽しみな季節

Q もう季節来遊魚は来ていますか?

「今年もミナミハコフグやモンツキハギ等、ド定番の季節来遊魚が順調に来ています。レアものですと、ニシキフウライウオが出てきました」(伊豆大島ダイビングセンター/黒崎さん)

色鮮やかなニシキフウライウオ。今年も出ています!

色鮮やかなニシキフウライウオ。今年も出ています!
写真/黒崎夏帆(伊豆大島ダイビングセンター)

「まだ少なめですが、徐々に増えつつあります。今日現在は、下記の生物が見られてます。
・ニシキフウライウオ
・ミナミハコフグyg
・ナンヨウハギyg
・セダカギンポ
・サザナミヤッコyg
・タテジマキンチャクダイyg」(イエローダイブ/古山さん)

セダカギンポが伊豆大島に!

セダカギンポが伊豆大島に!
写真/古山徹(イエローダイブ)

今回協力いただいた伊豆大島のダイビングサービス

今回の特集に協力していただいた、人気ダイビングサービス2店にコメントをいただきました!

少人数制でゆっくりじっくりダイビング♪
元町が徒歩圏内。オシャレな宿泊施設併設

イエローダイブ

〒100-0101 東京都大島町元町字水溜210-6
TEL:04992-2-4186
E-mail: yellowkomugi@gmail.com
※連絡時に「マリンダイビングWebを見た」と言えばスムーズです

オシャレなダイビングサービスには宿泊施設も併設

オシャレなダイビングサービスには宿泊施設も併設
写真/古山徹(イエローダイブ)

ダイバーのために設計された施設です。最大14名が泊まれる宿泊施設も併設。おひとり様でも気軽に泊まれる男女別のドミトリールーム、貸切で利用できるVIP&VILLAルームの合計4部屋あります。
大島最大の繁華街である元町が徒歩圏内なので、お食事もお土産も温泉もショッピングも徒歩で自由に楽しめます。

毎日の独自調査で最新の水中生物をご案内!
伊豆大島ダイビングセンター

〒100-0101 東京都大島町元町字北の山41-4
TEL:04992-7-5200
E-mail: info@izuohshima-diving.com
※連絡時に「マリンダイビングWebを見た」と言えばスムーズです

快適な施設が整うダイビングサービスです

快適な施設が整うダイビングサービスです
写真/有馬啓人(伊豆大島ダイビングセンター)

伊豆大島ダイビングセンターは今年で15周年です。若いスタッフが、日々海に潜り(ゲストがいなくても……笑)より細やかな生きもの情報を元に、皆さまを海にご案内しております。スタッフは、水中生物に詳しく、その知識は大島ナンバーワンです!
生きものに興味がある方や、マクロな生物の撮影したい方お勧めです!!
沖縄本島に支店《沖縄アイランドダイビングセンター》もあります。

文/後藤ゆかり(マリンダイビングWeb)

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