キセルガイ科の標本 （黒田コレクションより） 所蔵：西宮市貝類館（撮影：佐治康生）

海の生物の中では、動きが少なく、目立たないのでスポットライトが当たる機会の少ない貝。でも、古くから日本人の生活に欠かすことのない存在であり、暮らしの中のさまざまな場面で利用されてきているだけでなく、その形や色、種類、分野はとてつもなく膨大で、貝の世界は奥深い。
　そんな貝の世界の一端を垣間見られるのが、この「貝人列伝～時代をつくった貝コレクション」だ。
先日行われた「マリンダイビングフェア2018」で入賞者が発表されたばかりの第20回「地球の海フォトコンテスト2018」ネイチャー・環境部門の審査員でもあり、貝類学の第一人者である奥谷喬司先生監修の企画展。貝の世界に魅了され、日本の近代貝類学の楚を築いた貝人(Shell Man)たちのコレクション、資料の一部が一堂に揃う貴重な機会になっている。まずはその造形美を楽しみつつ、貝に魅せられた貝人たちの情熱を感じてほしい。

会期：2018年3月8日（木）～5月26日（土）
　　　10：00～18：00　（水曜休館）入場無料
会場：LIXILギャラリー
（〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18　東京建物京橋ビル　LIXIL GINZA 2F）
監修：奥谷喬司（日本貝類学会名誉教授）
企画：LIXILギャラリー企画委員会
制作：株式会社LIXIL
協力：大阪市立自然史博物館、国立科学博物館、西宮市貝類館、陸前高田市立博物館