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ベテランイントラ かっしーのスキル講座
第59回 沈まない!がなくなる潜降術

ベテランイントラ かっしーのスキル講座

基本スキルを身につければダイビングはより安全により楽しめます。でも、なんか上手くできない、このスキルが苦手、といった悩みを抱えているダイバーも少なくないようです。そんな方々に画像を交えて的確なアドバイスをくれるのが、ベテランインストラクター・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)です。今回は、沈まないと悩むダイバーも多い潜降のコツを教えてもらいましょう!

ウエイトを重くしないと沈めないがその後沈みがち

Q
潜降時、ウエイトを重くしないとうまく水面から沈めないのですが、潜れた後は重くて腰が沈んでしまいます。 ウエット5mmでウエイトなし、または1kg程度で潜降がスムーズにできるようになりたいです。
バラクーダに巻かれたい/3年/45本

A
潜降時に沈めないけど、水中では沈み気味って方は多いです。
潜降のコツは、
①適正ウエイトにしましょう。ウエイトを軽くしたくて、適正ウエイトより少なくしてる人が意外と多いです。BCD内のエアを抜いて息を吐いたら沈むくらいの量にしましょう。
②しっかりBCDやドライスーツの空気を排気しましょう。BCDやドライの空気をしっかり抜いたつもりでも、少し残ってる人は、すごく多いです。インフレーターホースを思いっきり上げるか、プルダンブからも排気するようにしてください。

インフレーターホースは高く上げてしっかり排気

インフレーターホースは高く上げてしっかり排気
写真/マリンフォトライブラリー


③息をしっかり吐いて沈むのを待つようにしましょう。潜降前に呼吸が乱れていると、しっかり吐けないし、吐いてもすぐ吸いたくなるのでなかなか沈めないです。まずは、潜降前に落ち着いてリラックスして深呼吸するのが大事です。そして吐いたら、吐いたまま吸わずに少し待つ。だいたい2〜3秒は待つようにしましょう。
④耳ぬきは吐いた後にしましょう。潜降が苦手な人のほとんどは、息を吸ってから耳ぬきしてます。吸ってから耳ぬきすると、吸って息を止めてることになるので当然、浮いてきます。せっかく吐いて沈んだのに、耳ぬきしてる間に浮いていかないようにしましょう。
⑤潜降中フィンを動かさないようにしましょう。

潜降中のお尻から落ちていく、フィンをバタバタとNG行動が
動画/柏崎洋介(スキューバプロショップ)

潜降中タンクの重さでバランスを崩しそうになったのを修正しようと無意識にフィンをパタパタかいてる人も多いです。それに、フィンを動かしてると浮上していくので、意識的に足を動かさないようにしましょう。バランスを崩してもそのままでいいので3mくらい沈んでから体勢を整えるように。
⑥タンクの重さで後ろに倒れないようにやや前傾で、胸張って前を向く姿勢で潜りましょう。イメージは、スキージャンプしてるような感じで。僕もやったことないですけど。NGな姿勢は、背中を丸めたり、頭を下げて下を向く姿勢です。潜降なので下を向きたくなりますが、下を向くと背中も丸まり重心が後ろになってしまいます。下の確認は、目線の移動で確認してください。前傾姿勢で胸張って、前を向いて、背中全体でタンクを挟むような感じでタンクの重さを体全体で受けるように潜降しましょう。

以上のポイントに気をつけて、3mくらいまで沈めば、あとは、スーツの浮力もなくなってくるので楽に沈めるようになります。最初の3mが肝心です。

ロープなしで自力で潜るコツは?

Q
久しぶりのダイビング。エントリーのとき、自力でなかなか潜降していかずバタバタして初心者丸出しでロープに捕まって潜っていくのですが ロープに捕まらず自力で潜っていくコツはありますか?
ひろ/4年6カ月/35本

A
潜降のコツは、上の質問と回答と同じなのですが、一番は、バタバタしてしまうことに問題があるかなと思います。バタバタ焦ってると呼吸が早くなって、吸い気味になるので沈めないです。
落ち着いて、力を抜いて、脱力しながら息を吐けば、沈むと思いますよ。

ロープ潜降で正しく潜降を!

足から潜れずいつも頭から

Q
ショップのツアーで行くと、足から潜降するように言われるのですが、レンタルスーツなので、サイズが合わず大きくて浮いてしまい足から潜降できません。Youtubeなどの動画ではヘッドファーストの潜降を勧めている人もいて、私も頭からならすぐ潜れるのですが、浮いてしまっていても足から潜降と言われる理由が何故なのかわかりません。結局ウエイトを増やしても潜降できなくて、頭から潜って行きました。足から潜降ないといけない理由は何ですか?
匿名(50代女性)/3年/70本

A
なるほど、いい質問ですね。
なぜ、ヘッドファーストよりフィートファーストがいいのか? それぞれのメリット・デメリットを挙げてみましょう。

【フィートファースト】
メリット

・耳ぬきしやすい
・適正ウエイトかどうか確認しやすい
・ゆっくり潜降できる
・BCDの調整がしやすい
・視野が広い

デメリット
・素早い潜降がしにくい
・流れがあると流される

【ヘッドファースト】
メリット

・素早く潜降できる
・目標に向かって泳ぎながら潜降できる
・流れがあっても大丈夫

デメリット
・耳ぬきがしにくい
・適正ウエイトがわからない
・BCDの調整がしにくい
・視野が狭くなる
・ポケットに入れたウエイトなどを落としやすい
・タンクに頭をぶつけてやすい

以上のメリット・デメリットを整理すると
ヘッドファーストは、デメリットが多く、流れがあったり、早く潜らないといけないとき以外は、あまりおすすめじゃないです。

どう息を吐いても沈まない

Q
浅い場で気づいたら浮いていく一方で、どう息を吐いても沈まない。どうやって事前に予防できるか、また浮いても自力で潜降できるか?
匿名希望

A
ダイビングの後半に浅場で浮いてしまう方は、多いですね。
ダイビングの後半に浅場で浮いてしまう原因をあげると、
①ダイビングの後半は、タンクのエアが少なくなるので、タンクが軽くなる。アルミタンクは、特に浮きやすい。
②浅場は、ウエットスーツのスポンジゴムが水圧から開放され、膨張するので浮力が増す。
③BCD内の空気も膨張するので、少しでも残ってると、膨張して浮力になってしまう。
④浅場は、水圧の変化が1番大きくなるので、大きく呼吸して、少し浮くと肺の浮力もましてしまう。

これらの原因を考えると、①②は、絶対に起こる現象なので、ほかのことで気をつけないといけないです。
③のBCDの膨張は、しっかり抜けば防げるので、泳ぎながらより、一度立ち姿勢になって、しっかり排気するようにしましょう。意外とBCD内に残ってます。
④の呼吸は、浅場やダイビングの最後は、少しいつもより少なめに吸って、早めに吐くようにするといいです。吐いてる状態が長めになるよういに意識するといいです。

それでも浮く場合は、そもそもウエイト量が少ないかもしれないです。
ダイビングのはじめに軽くて重さ的に楽な状態だと後半は、しんどくなるので、ちょうどいいウエイト量は、安全停止の時にBCDの空気を抜き切って、楽に停止できるくらいがベストです。
これで予防できるんじゃないかなと思います。

もし浮いた場合、自力で戻るには、浮き始めたら、息を吐いても、BCDを抜こうとしても、間に合いません。
自力で潜るには、ヘッドファースト気味にフィンキックで潜降して5mくらいまで戻って、浮力の膨張の影響が少ない場所に来てから、しっかりBCDの空気を抜き、さっき話した呼吸法をするようにしましょう。

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プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん

大学在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した同社の代表に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。PADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。

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柏崎洋介さん

東京、東伊豆の富戸、沖縄に4店舗あるから
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ダイビングを始めたい!という方から、ダイビング講習を修了してももっともっとダイビングを楽しみたいというファンダイバーのためのダイビングツアーや、もっとうまくなりたいという方にはスキルアップ講座やステップアップコースを意欲的に開催している柏崎さん率いるお店。東京の大井町、渋谷、東伊豆の富戸、沖縄の那覇近郊にあるので、とっても便利です。今すぐアクセス!

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