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ダイビングのスキルアップQ&A
ベテランイントラ・かっしーがお答え!
第55回 器材の快適な使い方と選び方

スキューバダイビングでは安全に潜るためのスキルを身につけておく必要があります。でも、耳ぬき・中性浮力・潜降など、なかなかできない!という方の声が多いのも事実です。これまでたくさんのダイバーを輩出し、スキルアップの手助けをしてきたベテランイントラ・かっしーこと柏崎洋介さん(スキューバプロショップ大井町店店長)に、読者の皆さんの質問や悩みに答えていただきます!
今回は、マスクが曇る、エントリー時にマスクに水が入るといったお悩みや重器材の選び方、買い方を解説♪
柏崎洋介さん率いる《スキューバプロショップ》はダイビングスキルに悩みのある方やブランクダイバーにも優しいお店です。大井町、渋谷、東伊豆・富戸にお店があるので『マリンダイビングWebを見て』と直接相談してみましょう!
何をやってもマスクが曇る(涙)
Q
マスクを新調しましたが(バイオメタル)何やっても曇ってしまいます。正しい油膜落とし、どうなったら油膜除去完了なのか? クリンビューとか油膜落としを使っても良いのか?など、マスクの使い始めの「儀式」を教えてください。
いつも視界は2m/243本
A
せっかくマスク新しくしたのに、曇りまくってがっかりって人、ぶっちゃけ、多いです。マスクは、水温と気温の温度差も大きいし、湿度も高いので、車の窓ガラスよりも曇りやすいと思います。
なので、車のガラスの油膜取りを使っても、効果が高いってわけではないです。僕も車の油膜取りを使った時期もありますが、歯磨き粉で磨くのとほとんど変わらなかったです。
では、どうやって油膜を取ってるか、伝授しますね。
用意するものは、マスク、歯磨き粉、食器用中性洗剤、歯ブラシ、冷たい水 です。
①マスクの内側のガラスに歯磨き粉1cmくらいと中性洗剤小さじ1杯くらいをつけます。
②指で歯磨き粉と中性洗剤を混ぜながら伸ばします。
③歯ブラシで結構強い力でガシガシ磨きます。1〜2分は磨きましょう。
④すすぎます。歯ブラシで擦りながら、歯磨き粉を落としていきます。
⑤綺麗にすすげたら、チェックします。これが大事! 冷たい水でマスクのガラスを少し冷やします。冷やしたあと、マスクの内側に息をハーっと暖かい吐息を吹きかけます。そのとき、一部分(特にガラスの縁)が曇ると思います。曇ってる場所を覚えましょう。
⑥曇ってる場所をもう一度磨きます。①〜⑤を曇る場所がなくなるまで、根気強く繰り返しましょう。ポイントは、結構強く磨くのと、マスクを冷やしてからチェックすることです。試してみてください。あとは、曇り止めフィルムを貼るのも簡単ですよ。
バックロールでマスクに水がドバっ!
Q
バックロールがどうも苦手意識があります。ゴーグル(マスクのこと)に水が入ってくるのです。バンドは緩めがいいのか、キツめがいいのか?
匿名希望
A
バックロールでマスクに水が入ってくる人多いです。マスクをしっかり終えてるはずなのにって感じですよね。問題は、マスクの押さえ方にあります。よくある押さえ方の悪い例をいくつか紹介しますね。
①マスクだけじゃなく、レギュレーターも押さえていて、レギュレーターを手のひらの力が入る場所で押さえ、マスクは指先で押さえているので、指先だと力が弱くマスクの押さえが緩くなってしまう。結果、水が入ってしまう。どうすればいいかと言うと、マスクを手のひら全体で強く押さえて、レギュレーターはしっかり咥えて、手首くらいで軽く押さえるくらいがいいです。
②マスクを押さえるときにマスクに水が入らないように強く押さえてるんですが、押さえ方が顔に押し付けるってより、上に押し上げるような感じになってしまい、マスクの下に隙間が開きやすくなり、水が入ってきてしまう。押さえる力が顔に真っすぐ垂直になるように押さえましょう。
③マスクのストラップについては、極端に緩めたり、キツく絞めたりする必要はないです。ただ、キツく絞め過ぎると、ストラップが上気味に付いてしまい、マスクが上にズレて水が入りやすくなるので、キツく絞め過ぎないようにしましょう。
ダイブコンピュータの浮上警告がよく出る
Q
水中から浮上する際、自分から出た空気が上る速度を見て調整しても浮上速度が速すぎてダイブコンピュータに警告が出てしまうことが多いのですが、もっと良い判断方法はありませんか?
むらさき/約7年/150本
A
通常の推奨されている浮上スピードは、18m/分ですよね。ダイブコンピュータの推進する浮上スピードは、機種にもよりますが10m/分くらいが一般的です。では、吐いた泡が、どのくらいのスピードで上がるかを見てみましょう。下の表を参考にしてください。

これを見ると小さい泡のスピードで浮上すると、ダイブコンピュータの警告が出てしまいます。ダイブコンピュータの警告が出ないように浮上するには、極小の泡を越えないスピードで上がらないとです。
極小の泡は、1〜2mmの泡なので、そのくらいの泡を目安にして浮上してみてください。
あとは、感覚的に「遅すぎると感じるスピード」、「止まってるに近い感覚」、「フィンをほとんど使わない」を意識してみるといいかもしれません。
種類が多すぎて器材選びがわからない!
Q
重器材の選び方。管理やメンテナンスを考えていつも重器材はレンタルしていますが、本数も多くなりコンスタントに潜るので器材を買いたいです。でもいろんな種類があってピンキリでどれを選んでいいものかわかりません。
なーみー/150本

ダイビング器材の説明をするかっしーインストラクター
Photo by Tamaki Ozaki
A
うーん。どんな器材が合うか、人それぞれなので、これがいいとは、言えないですし、高ければいい器材、どこのメーカーがいいと言うわけでもないです。
アドバイスするとすれば、いくつかの要素を考慮するといいと思います。
器材選びの要素
①BCDフィット感やレギュレーターの呼吸抵抗
②自分のダイビングスタイルに合ってるか
③メンテナンスの利便性
④値段
⑤カラーやデザイン
優先順位順に並べてみました。それぞれみていくと。
① BCDフィット感は、実際に背負ってみて比べてみるのが一番です。遊びが少なくグラつかないか、腰が痛くならないかをチェックしてみてください。
レギュレーターは、実際に吸い比べをしてみるのが一番です。息苦しくないか? エアー消費が多い人は流量調整ができるかどうか? 重くてアゴが疲れないか? などをチェックしてみてください。
とにかく、実物の使用感をチェックするのが重要なので、ネット通販での購入はやめたほうがいいですね。
② の「自分のダイビングスタイルに合ってるか」ですが
・海外や沖縄など旅行先で潜るのが多い人は、コンパクトさや軽さも大事です。
・ドリフトダイビングでガンガン泳ぐ人は、抵抗が少なく、シンプルなBCD、苦しいときにたくさん吸えるレギュレーターがいいです。
・洞窟や沈船、深場などアドベンチャー好きの人は、トリムが取りやすいバックフロートタイプのBCDがいいし、流量調整付きのレギュレーターがいいかもしれないです。
・ビーチダイビングが多い人は、腰の負担が少ないタイプのBCDやウエイトを分散できるBCDがいいですね。
このようにスタイルによって自分のベストは変わるので、ショップの人に相談してみるといいですね。
③ のメンテナンスの利便性も大事。
故障時の修理やオーバーホールのことも考えましょう。
日本に代理店やメンテナンスセンターがあるメーカーにしないと修理やオーバーホールにかなりの時間がかかったり、かなりの費用がかかったりするし、最悪の場合、修理不能になったりします。
その辺もショップに確認しましょう。
④値段
高すぎて潜りにいけないのも悲しいので、自分に合った予算で。
⑤ カラーやデザイン
ダイバーはここを一番重視しがちですが、①②③が重要です。その上で可能なカラーやデザインを選ぶようにしましょう。
当店では、背負い比べや吸い比べを随時やってますので、お近くでしたら、ご相談ください。
20年前に購入したレギュレーターは
Q
20年前に購入したレギュレーターのワランティーが切れてしまいました。ワランティーが切れてもオーバーホールできるか? 買い換えをしたほうがいいか悩んでいます。
戸塚哲弘さん/20年/380本
A
うーん20年前かーギリギリですね。
20年超えるとオーバーホールができない機種が多くなってきます。ただ20年経ってワランティーがないとオーバーホール代も高くなるし、ホース類も交換しないといけなかったりするので、トータル金額が結構かかってしまいます。ホース交換にかかる費用も考慮して、買い替え額との差額をみて検討したほうがいいですよ。
裏技としては、パーツがシンプルなオクトやゲージは、そのままオーバーホールして、ファーストステージとセカンドステージのみを新品に買い替えるのもありですね。
プロフィール紹介
かっしーこと柏崎洋介さん
東京農業大学に入学後、ダイビングクラブに入り、すっかり海とダイビングの虜になる。在学中に《スキューバプロショップ》でアルバイトを始め、卒業後はもれなく同社へ。東伊豆の富戸でダイビングガイドを担当した後、同社の代表兼大井町店の店長に。ダイビング歴25年、インストラクター歴21年。現在はPADIコースディレクターとして、ノンダイバーからプロを目指すダイバーまで指導。
東京に2店舗、東伊豆に1店舗あるから
スキルアップやステップアップに超便利!
スキューバプロショップ
大井町店 TEL:03-6712-0920
ダイビングを始めたい!という方から、ファンダイバーや、もっとうまくなりたいという方にはステップアップコースを意欲的に開催。
話題の渋谷・宮下パークから徒歩1分のオシャレな渋谷店、交通至便な大井町店、そして東伊豆で海が目の前に立つ富戸店(写真)と3つの拠点で講習&サービスを展開。『マリンダイビング』主催のランキング企画で8年連続No.1を樹立した富戸店には、1位に何度も選ばれているダイビングガイドの山口敬大さんも常駐。のんびり、あったかな雰囲気にきっとリラックスできるはずです。

スキューバダイビングのスキルアップ術Q&A一覧
- 第55回 器材の快適な使い方と選び方
- 第54回 ブランクダイバーからの脱出!
- 第53回 ダイビングが上手くなる呼吸法
- 第52回 浅い場所での中性浮力と浮上
- 第51回 耳ぬきができるようになる!
- 第50回 水中撮影のスキル&マナー
- 第49回 ドライスーツの苦手・失敗克服
- 第48回 フィンキックほか上達法
- 第47回 中性浮力を極めたい
- 第46回 超初心者だからこその相談
- 第45回 ボートダイブのお悩み解決
- 第44回 ブランク・ビギナー悩みQ&A
- 第43回 水中ナビゲーションの上達方法
- 第42回 器材の洗い方・干し方ほか
- 第41回 スムーズに潜降したい!
- 第40回 使って便利な器材やグッズ
- 第39回 フィンワークの悩み解決!
- 第38回 耳が抜けない!耳ぬき完全攻略
- 第37回 ドライスーツの苦手を克服!
- 第36回 初めて行く海の店選びほか
- 第35回 中性浮力がうまくなる方法
- 第34回 マスクがらみのトラブル回避法
- 第33回 ボートダイビングのスキル
- 第32回 エア消費を抑える呼吸法ほか
- 第31回 ナビゲーションをマスターしたい
- 第30回 水中写真を撮るスキル
- 第29回 水中生物を見るスキル
- 第28回 おうちでできるスキル練習
- 第27回 ブランク明けのアドバイス5
- 第26回 呼吸・吐き気・恐怖心克服ほか
- 第25回 フロート設定・適正ウエイトほか
- 第24回 エア消費を減らしたい!
- 第23回 フィンワークを上達したい!
- 第22回 エントリースキルのお悩み解決!
- 第21回 ドリフトと流れのスキル
- 第20回 中性浮力と水中での安定スキル
- 第19回 耳ぬきと鼻のトラブル解消法
- 第18回 ビギナーが苦手な潜降、浮上ほか
- 第17回 ビギナーから体得したいスキル
- 第16回 寒さ対策スキルほか
- 第15回 ドライスーツ解決法
- 第14回 ひやりハットトラブル対策スキル
- 第13回 ダイビング器材はどう洗う?ほか
- 第12回 BCDトラブル・食事対策ほか
- 第11回 マスク選び・ホバリングほか
- 第10回 呼吸法・水面酔い・臭い解消ほか
- 第9回 ウエイト・中性浮力・鼻呼吸ほか
- 第8回 始める季節・波酔いほか
- 第7回 上手くなるコツ・フリー潜降ほか
- 第6回 ビーチエグジット・耳抜きほか
- 第5回 ゲージ固定・ドライの着脱ほか
- 第4回 エア消費・器材選び・耳抜きほか
- 第3回 ドライ浮力・フィン買い替えほか
- 第2回 飛行機搭乗時間・寒さ対策ほか
- 第1回 ブランク・マスククリアほか










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