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ニュース2026.10.06

千葉・勝山で撮影の「東京湾のサンゴの産卵」が2026年の映像技術賞特別賞を受賞!

こんにちは、マリンダイビングウェブライターの田中あきこです。今回は素晴らしい映像のニュースです。千葉・房総半島の勝山(かっちゃま)で昨年撮影された「東京湾のサンゴの産卵」の様子が、2026年の映像技術賞特別賞(※)を受賞しました! この映像は、日本テレビ報道局の水中撮影チームが撮影。東京湾におけるサンゴの産卵をカメラが捉えたのは約30年ぶりとのこと。東京湾のサンゴを長年調査している五十嵐健志さんや、《かっちゃまダイビングサービス》の魚地司郎(うおちじろう)さんが、撮影に全面協力しました。その貴重な映像がこちらです!
(※)一般社団法人日本映画テレビ技術協会が主催するアワード

水中撮影チームの一員、日本テレビ報道局映像取材部カメラマンの佐々木宏紀(ひろき)さんにコメントをいただきました。

今回の受賞にあたってひとことお願いします。

「東京湾のサンゴは研究データが少ない中で、産卵日を的確に予想することが大変難しく、真っ暗な海の中で毎日数時間待ち続ける忍耐力が求められました。また産卵時間が約20分と限られた中で、ワイドやマクロ、水中リポートなどを同時に撮影する必要があり、各カメラマンの撮影スキルが求められた現場でした。バンドルと呼ばれるピンク色の卵のカプセルが辺り一面を覆った大産卵は、言葉にならないほど美しい光景でした。
奇跡の瞬間を信じて撮影を続けてきたので、今回の受賞は大きな励みになりました。また、東京湾の変化を伝えることができたのが、何よりも喜びです。」

大きな環境の変化にさらされている東京湾のサンゴや生きものについて、撮影チームの視点から思うところがあれば、教えてください。

「じつは千葉県の内陸の地層から約6,000年前のサンゴの化石が発見されており、昔、東京湾にサンゴが生息していたことが分かっています。私たちは、東京湾のサンゴを30年前に撮影しましたが、当時の映像と比較してサンゴは大きく成長し、密度も増しています。以前はカジメなどの藻場がサンゴと共生していましたが、いまはその姿をほとんど見ることができません。生息する魚も暖かい海を好むものが多くなり、まるで南国の海のような世界になっています。このように東京湾は、刻一刻と変化し続けているのです。
そんななか、私たちは東京湾のサンゴの大産卵という、生命を紡ぐ神秘的な瞬間に立ち会うことができました。ただ、これは地球にとっては当たり前の生命の営みなのかもしれません。今回の映像を通して、 知られていなかった東京湾の一面を感じていただければ、カメラマン冥利に尽きます。」

・・・・・

研究データがほとんどなく産卵日の特定が困難な中、海に潜り続けてついにその瞬間の撮影に成功した撮影チームのみなさん。このたびは受賞おめでとうございます!
この秋は、まだまだ知られていない東京湾のサンゴを観察しに、ダイビングへ出かけませんか?

☆動画:日本テレビ

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(ライター/田中あきこ)

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